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女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

ナプキンの使い方

2024年09月24日 | ★女装体験記
連休はいかがでしたでしょうか。
これで暑さが収まり、秋がやってくればいいですね。

さてメンスの話ですが、古いパソコンのエクスプロラーを探していたら、たぶんパソコン通信『エオン』のログだと思うのですが、〇〇みかさんがナプキンの使い方を書かれていました。
記録では96年11月となっています。

 女装したてのころは,鏡に写した自分の姿に満足してフィニッシュを迎える時,いったん生理用ショーツを脱いでからティッシュに愚息を押し当てて処理していました。
 しかし,あるとき,「吸収力がアップして,朝まで取り替えなくても大丈夫」 というナイトタイプ生理用ナプキンのテレビコマーシャルを見て,ひょっとし たら私のものも吸収してくれるかも,と思いました。アレだって「生理」みた いなものだから,生理用ナプキンで処理してもちっともおかしくないんだ,と 自分で納得し,ティッシュをナプキンに替えてみたのです。

 フィニッシュを迎える時,生理用ナプキンを二つ折にして愚息を挟み込み, そこに放出しました。広げてみると,まだナプキンの表面にドロッとしたものがあったので元に戻し,しばらく待ちました。5分ほどして広げてみると,な にごともなかったかのように,私の「生理」をきちんと吸収してくれたので感動してしまいました。

それはそれで十分満足していたのですが,もっといい方法を思い付きました。 もともと愚息は小さい方なので,ふつうに女の子が生理用ナプキンを当てているような形でフィニッシュできないかと考えたのです。そうすれば,いちいちイク時に別のナプキンで押さえたりしなくてもいいし,本当に女の子が生理日を過ごすような気持ちを経験できるのではないかと思いました。

ためしてみる日は,横モレや後モレが心配だったので,大型のソフィサラ夜 用ウルトラスーパーという,紙おむつのようなナプキンをつけました。愚息は後ろの方に回してナプキンで押さえ,そのままの形で,生理用ショーツの上から指を使い始めました。
フィニッシュを迎え,生理用ショーツでしっかりと股間にフィットしたナプ キンのなかで,私の「生理」がドクドクと出ているのを感じました。ちょっと不安感があったのですが,そのままじっとして吸収してくれるのを待ち,30分ほどして,取替え用のナプキンを持ちトイレにいきました。
生理用ショーツを下ろしてみると,ナプキンの真ん中よりちょっと後寄りに黄色のシミができていました。生理用ショーツからはずしたナプキンは,私の「生理」をたっぷりと吸収し,いくぶん重くなっていました。

新しいナプキンを当ててトイレから出てきたら,なんか本当の女の子になったような気持ちがして,とてもうれしかったのを覚えています。
 片手をスクールブラウスの中に入れて胸を揉み,もう一方の手を紺プリーツ スカートにそっと差し入れ,喘ぎながら一人エッチしている姿を鏡に写して楽しんでいるのですが,結構自己満足できます。
 絶頂のあと,そのまま余韻を楽しんでいても,立体サイドギャザーのナプキ ンと防水加工の生理用ショーツの組合わせなら,横モレなんか絶対しないので,大事なスリップやスカートが汚れることもないし ^^; 快適ですよ!
〇〇 みか


>新しいナプキンを当ててトイレから出てきたら,なんか本当の女の子になったような気持ちがして,とてもうれしかったのを覚えています。
ナプキンの取り換えは女の子でないとできませんから、これは女装子さんの憧れでもありますね。
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メンス希望のあたし~風俗奇譚「女装愛好の部屋」の投稿から

2024年09月23日 | ★女装体験記
前回に引き続いて、風俗奇譚「女装愛好の部屋」の投稿からです。
今回は生理ですが、1974年のころは「メンス」といっていたのですね。
内容はかなり具体的になっていますので、苦手な方は読み飛ばしてください。 

 ★メンス希望のあたし

 私たち女装愛好者は、いつも肉体的にも女性化したい、また女性と同じよろこび、悩みを味わいたいと考えているのです。外見的には、カツラの形を変えたり、バスト、ヒップは注射で形を整えても、性転換の手術でもしない限り、そこまでです。
 むりにそこまでいっても、女特有のメンスだけはどうしようもありませんね。もしもメンスを体験することができて、月一回のブルーデーを体験できたら、どんなにすばらしいかしら。
 
 昨夜も私は、いつものミニ・スカートで散歩しましたの。パンティーの下はメンス・バンドでしっかりと、男性を押さえており、せめて女性特有のあのにおい? に似せるため、チーズを含ませた綿を入れているの。
 〇駅付近まで来た時です。トイレ--もちろん、婦人用で用を足しました。今まで何度かお世話になった所です。
 それが、昨夜に限り、なにげなく、三角形の汚物器をあけてみたのです。それが、どうでしょう。真っ赤な血のついた綿があるではありませんか。しかも、まだ捨てたばかりのものらしく、ほのかなぬくもりさえあります。
 
 次の瞬間、私は、チーズを含ませた綿と、それを入れ換えていました。そのまま道を歩いていると、血を含んだ綿のため、股間(こかん)がじくじく感じます。
 ああ、このいやな感じが女の悩みだナ、と思うと、現実にメンス時の女の気分が心の底からこみ上げてきます。パンティーが、ストッキングが、汚れはしないか、頭の中の思いはいっぱい。もう私の体内に女性の血が駆け回るような興奮です。
 
 この体験以来、私は女装で婦人トイレに入るたびに、血のしみこんだ綿を探し求めるようになりました。女装者の中のメンス願望者の皆さん、私といっしょにメンスを楽しみましょう。 〈〇〇美沙子〉 
  
 

pinkBBSの女装子スレでも、疑似経血をつくった人の書き込みがありました。
女性になりたいということは、生理も経験したいということですね。
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責められるときが最高~風俗奇譚「女装愛好の部屋」の投稿から

2024年09月22日 | ★女装体験記
9月2回目の連休ですね。
そして気温も下がり、しのぎやすくなりましたね。
私は諸事情で在宅でちんまりして、『風俗奇譚』記事をOCRしておりました

コピーした時にいつの号かをメモしていなかった(1974年頃)のですが、風俗奇譚「女装愛好の部屋」に女装SM体験記がありました。
こちらをアップしますね。

★責められるときが最高
 本年21歳、159×50の小柄なあたし。女装を娘めて三年です。富貴クラブの若い美貌の人の足もとにも及ばないあたしですが、人一倍M性が強く、いつも、残酷な責めにもだえる女性のあたしを空想しては、胸を躍らせているのです。

 その体験記です。家人が寝静まったころから、あたしの夜の散歩が始まるのがいつものことです。その時もすっかり女装し、夜の闇(やみ)にまぎれ出たところ、いつの間にか後ろからついて来た男性に、いっしょにドライブでも、と声をかけられたの  で、見ると少し離れたところに駐車してあるではありませんか。見知らぬ男に始めて声をかけられたあたしは怖さが先で、小声でノーと言ったつもりなのに、いきなり強い力でグイグイ車の中に引っ張り込まれて、そのまま発車させるのです。

 こちらは女装という弱身があるので、声も立てられず、小さくなっていると、着いた所はモーテルです。部屋に入るや否や、男はあたしを後ろ手に縛り、おまえはおカマだろう。おまえがあそこの家の者だとオレは前から知っている。オレの言うことを聞かないと皆にバラスぞ、とおどかされ、それからが大変です。

 後ろ手のあたしを鞭打ちにしたうえ、彼の肌をなめさせるのです。いやだというと、また鞭責めするし、バラスぞという言葉も怖かったので、男の言うとおりにすると、彼は次にアヌスにこけし人形をさし込んでくるので、その痛さに悲鳴をあげると、たちまちにさるぐつわをするのです。怖さ、痛さで、身をもがくあたしも、そのコケシ人形でぐりぐり肛門を責められている間に、恥ずかしいけど、だんだん変な気持ちになってくるの。

 そのうち、男の怖いことなどすっかり忘れて、一人であえぎ、興奮して、思わず射出しちまったのです。
 そうなるともうダメ、あたしの強いM性は本来の姿になり、後ろ手のまま、次は男がアヌスに進入するころは、痛さと快感で夢中になり、泣き出しちやった。

 すると男の態度が打って変わって優しくなり、あやまるの。オレが悪かった、って。そして、このことは誰にも言うナ、ないしょにしてくれって、抱かれた男の顔をよく見ると、小学校時代の先生なので二度びっくりでした。

 それからは気が楽になり、あたしのほうが積極的になって、とうとう一晩じゅうSMプレイで愛し合ったわ。
 彼とはその後、数回会っては、いつもSMです。あたしに徹底的に恥ずかしいことをやらせては、最後はバックを責められるの。あたしはいつも、うれし泣きに終わるのです。

 生まれて始めての楽しい体験を教えてくれたその先生も、つい最近、九州に転校され、形見に残されたのは電動式のコケシ人形ばかり。彼を思い浮かべ、ひとりでコケシ人形で楽しんでいるものの、やはり物足りないのです。

 怖い体験をしたあたしも、一時は女装の散歩をやめようと思いつつも、夜が遅くなると、いつか女装のまま、深夜の散歩が始まってしまうのです。同好の人が大勢いる富貴クラブなら、私を愛してくれる人もいるのじゃないかと思い、手紙を書きました。写真は最近のあたしです。<〇〇礼子>


>あたしに徹底的に恥ずかしいことをやらせては、最後はバックを責められるの。
>あたしはいつも、うれし泣きに終わるのです。
うれし泣きということは、愛のあるSMプレイだったのですね。
それにしても小学校の先生が深夜に歩いている女装者をラブホに連れ込んで、こけしを突っ込むなんて、リスクありすぎですね。

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『あなたなしでは生きてゆけないわ』 ②

2024年09月10日 | ★女装体験記
切ない慶子さんの恋文の続きです。

そして、十日目には もう一泊旅行。あの時のことが昨日のように思い出されるわ。
お風呂に入り、きれいに洗い(女装でお風呂に入るって初めてよ) 浴衣で出てきた時はすごく恥かしかったのよ。
ベッドの端に並んで座り、見つめ合って、自然と抱き合い、甘ーいキッス、私は女性なのね。
自然と倒れ、胸がはだけオッパイをつまみ噛み。

“あー”私にこんな性感帯があったのね。ああ、もうメロメロ。
こんなことって初めて、こんな甘美な世界があるのかしら。

欲しかったホルモンを手に入れて頂き、
少しずつ体が女性っぽくなるにつれて、
あなたの愛撫が益々性の奴隷と化し、
あなたとお会いするのが待ち遠しくなってきたのよ。

あなたはすごくお忙しい方、なかなかお会いできないなんて 悲しいわ。
だけど、お会いすると、時間をかけ、ゆっくりと、焦らすように、オッパイをつまみ噛み、Pを愛撫されると、もうダメ。
昇天してしまうのよ。
何回もよ。
違するって素敵ね。

もう、私はあなたなしでは、生きてゆけそうもないわ。
こんな私にした、あなたが憎いわ。
でも、好き! 好き! 大好き!
あなた! ! 愛してるわ!

   石川県 慶子
   『くいーん』 1994年6月号から(お写真も)


>昇天してしまうのよ。
>達するって素敵ね。
このブログやXでも何度も書きましたが、
おんなのオーガズムを知ってしまうと、女装子さんはもう後戻りできないようです。
でも、お相手の愛しい方にはあまり会えない。
苦しく、そして切ない女心を抱えての毎日.....。
でもそれがあるから会えた時はとても燃え上がるのです。

このお手紙を書かれてからちょうど30年。
慶子さんの人生はいかかでしたでしょうか。







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『あなたなしでは生きていけないわ』①

2024年09月08日 | ★女装体験記
秋の日はつるべ落としといいますが、18時過ぎにはもう暗くなりますね。
日中は30℃超えですが、日暮れが早くなるとやはり秋の訪れを感じます。
そしてなにかもの哀しくなります。

そうしたなか、『くいーん』のバックナンバーに切ない「女心」を綴った慶子さんの文章を見つけました。
石川県にお住いの慶子さんは素敵な男性と出会い恋に落ちました。
しかし忙しいその方とはなかなか会えない。
恋しい心をせつせつと描かれています。
『くいーん』1994年6月号からです。
(お写真もです♪)

『あなたなしでは生きてゆけないわ』
      石川県/慶子
 “今日、おいでなのか” "今日、おいで なのか”とお風呂に入って、きれいにしてたのに、おいでのない時の悲しさと いったら・・・・・・。あなたお分かりになるかしら。
今朝、あなたからお電話があったので、 今晩こそは、絶対お会いできると、喜びいさんで、お風呂に入り、お化粧して、あなたのお好きなお刺身をつくって、お待ちしていたのに。

リリーン、リリーン
“ハーイ、○○です”
“行かれない”
“どうしたの”
“明日、仕事終ったら行く”
ガチャン。
お待ちすること三日。明日は四日目になるのよ。
本当においでになるのかしら。
待つのってすごく辛いわ。

初めて、あなたとお会いしてもう五ヶ月。
慶子にとって、この五ヶ月は四十七年の人生で全く経験したことのないことばかりなのよ。
振り返ると「あっ」という間の五ヶ月ね。

Q誌を通じて、お知り合いになったH子さんが、遠い金沢までおいで下さり、名園、兼六園を散策して、夕食を食べながら、ホテルのラウンジでカクテルを飲み、H子さんの女装論をお聞きして、すごく感激しましたわ。
スナックに、旅行にとエンジョイしているのね。

その後、H子さんのご紹介お会いした丫子さんも、Sさんも女装で旅行されて、女装ライフを楽しんでいられるのね。
彼女たちとお会いして、今までの隠花的な考えが恥かしかったわね。私も楽しもうと思ったわ。

そうして、ひとり外出を楽しんでいたところ、あなたからお手紙を頂き、もう驚きももの木。
だって男性とのお付き合いなんて、夢にも考えていなかったのよ。
恐る恐るお会いしたあなたは、すごく素敵だったわ。
ホテルの角っこのソファーでゆったり座っていられたお姿は、今でも目に焼きついているわ。
初めてお会いして惚れてしまうなんて。

素敵なお車に乗せて頂いて、ドライブしながら、あなたとお話しして、私がお会いした数々の男性の中でも、あなたのような素敵な方は初めてだったわ。
“ああ” この方なら お付き合いしてもいいわと安心したの。
あなたも私を気に入って下さったし、すごく嬉しかったわ。


慶子さんの切ない心が伝わります。
続きます。





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女装妻としてフルムーン旅行②

2024年08月31日 | ★女装体験記
そして由貴さんは時雄さんと浅草駅から東武特急で日光に旅立ちます。

 東武日光への車中「由貫 口じゃ言いづらいからこれを見て」
 一枚の便箋「二日間は僕の妻として完璧な演技をして下さい。もちろん精一杯の演出をさせてもらうから……云々」
 字数は少ないけれど小さなハートが締めつけられるような彼のひた向きさに悦びを感じとり、彼の顔をじっと見て「頑張ってあなたの妻になりきってみせます」
 返事の替わりに「うむ!」 私の頬に手をかけ肩を引き寄せます。
 少し汗ばんだ手をぐっとにぎり、心の太い絆が赤い糸で結ばれていくのが判ります。

 終着駅は小雨にしっとりと濡れていて半袖ブラウスとタイト姿では肌寒く宿を早めに探さなくては。
 ふたりで電話ボックスに入り,”るるぶ栃木″からランダムに電話番号を伝える私に彼はピッポッパと。
 二人三脚の夫婦の和。結局宿はあいていません。でもこんになところにも小さな幸福があるんですよね、一生懸命探してくれている彼に感謝。
 しかたなく宇都宮に宿をとる事になりました。東武からJRの駅へ。しっぽりと相合い傘でお互い手を携えながら……

 築数十年の駅近くの旅館。宿帳にしっかりと妻由貴恵と。ここにも幸せを見つけました。
 宿の主人「家族風呂もうあくからおふたりでどうぞ」「はい」と私。二階の今時めずらしい格子の戸を開けて部屋に入ります。
 仲良く敷かれた布団がふたつ。
 浴衣に着がえ、なにげなく彼が私の唇を奪います。ファーストキスはあっ!というまに。
 「由貴恵お風呂入ろう」
 旦那様の幅広い肩や背中を流してさし上げます。
 前も……恥ずかしいわ……(天の声……初めてじゃないのに)
 ゆったりした湯舟にふたりでつかり、彼の膝の上にちょこんと。優しく激しいペッティング。
 部屋に戻り三つ指ついて床入りの儀式。
「こんな由貴恵ですが末長く可愛がって下さいね。お願い致します」
 彼は首を縦にふり「うん、こちらこそ」
 桃源郷の奥深く二人の体は沈んでいくのでした……

 翌朝、朝食時「奥さん、おかわりあるからね」「はい!」
 彼は昔来た事があるこの旅館の近辺についておかみさんと昔話に花が咲きます。私も彼と一緒の輪の中と安堵感が。
 小さな便箋の大きな役割をはたして女装冥利に尽きる思いです。
 女装の演出はエスコートの方の協力が大とつくづく考えさせられました。
 ありがとうあ・な・た。
  ♡   ♡
 久し振りに晴れた日曜日、ふたりは今、御苑に来ています。
 近くで買ったお弁当。「あなたのなめこ汁おいしそうね」
 一ロつけた彼のカップ「こっちのがおいしいわ」
「全部いいよ」
「じゃあ、私のしじみ汁あげる」
 こんな場面を夢に抱いた由貴恵ですもの。
 幸せの絶頂!
 私の膝枕で今回依頼されたこの原稿。
 ふたりで案を練り合いながらいつまでもいつまでも語り尽くせぬ中秋の青空の下、私の恋焦がれる思いが天まで届くのを祈りつつ、この大きく怖いシークレットの趣味をいつまでも支えていってもらいたいわあー。あなた! お願い!

 東京ラブストーリーのリカか、はたまた101回目のプロポーズの薫さんかしらね。
 結末は。でも始まったばかりのINGの愛のプレリュードだから……。
   『くいーん』1992年2月号


>部屋に戻り三つ指ついて床入りの儀式。
>「こんな由貴恵ですが末長く可愛がって下さいね。お願い致します」
>彼は首を縦にふり「うん、こちらこそ」
1992年は既に平成です。
でも、このような古風な新婚初夜の作法をする由貴さん。
素敵ですね。
こういう風にされたら時雄さんもメロメロです。
1泊2日の女装妻を無事にやり終えた由貴さん。
たいへんだったと思いますが、とてもうれしかったのではないでしょうか。

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女装妻としてフルムーン旅行①

2024年08月30日 | ★女装体験記
1992年の『くいーん』編集部はエッジの効いた企画を立てましたね。
熟女装子さん&女装子愛好熟年男性のカップルお二人にそれぞれ旅行記を書かせるのですから。
前回は時雄さんの旅行記をご紹介しました。
今回は女装妻の由貴さんです。


愛のプレリュード  由貴”恵”
 『梅雨には紫陽花が良く似合います。そしてたぶん由貴様はこの花がお好きなのではないかと想像しております』
 少し気障なセリフと『自称オバタリアンで結構。普段着の貴女様で御交際下さい』正気なセリフ。アンバランスの魅力を持った一通の回送の手紙。クィーン誌を通して私の事一挙手一投足、事細かに綴られていて心の中が見透かされているようで怖い。でもとっても嬉しい女心!そんな彼と知りあってもうどのくらいたったのかしら……。
    ♡   ♡
 新宿にあるMY喫茶店。緑色のノースリーブの胸に小さなバラの飾りとフレアースカート姿、女性セブンを読みながらお待ちしておりました。
 背の高い恰幅の良い紳士が目前を通りすがりにチラッと見ていった気がしましたが、その男は店から出て行ってしまいました。
 「たしか12時だったわよねえ!」と一人でぶつぶつ。彼の顔も判らないし、彼もまた私の事クィーン誌の写真でしか知らないし、一方通行の出会いの場。その時再び先程の紳士が私の方に近づいてきます。「失礼ですが由貴さんですか」「はい」「初めましてTです」「あら先程私の前を通りましたわよね」「たしか茶色のスーツ姿と御返事に書いてあったものですから」あっ! たしかその事書いた記憶がありましたが、今日は暖かくついノースリーブ姿で来てしまいました。いつものドジ由貴らしいわ「どうもすいません。」

 こんな会話から始まった初デート。
 クィーン誌、風俗奇譚等、今昔の女装談議に尽きぬおしゃべり。初めての出会いにもかかわらず意気投合。話しは尽きません。時折上下するコーヒーを飲む手がこきざみに震えています。
 あらっ?この男純情なんだ!
 この男なら永くお付き合いできると直感しました。

 何回目のデートの時だったかしら「由貴さん旅行に行けるかも」「本当! 嬉しいわ」
 なかなか手もにぎってくれない彼に淋しい気もしていた矢先でしたからとっても心がときめきます。
 その日の散策はいつもより親密さを加えて、腕をしっかりとからませて彼のその横顔をみながら幸せ一杯の溜息が声もなくでます。少し高めのヒールをはいても釣合いがとれるし、どのようなカップルとして行き交う人達には見えるのかしら!
  『くいーん』1992年2月号


>なかなか手もにぎってくれない彼に淋しい気もしていた矢先でしたからとっても心がときめきます。
時雄さんも純情だったのですね。
そこに由貴さんが惚れたのかもしれませんが、押すところは押さないといけません.....。

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女装妻とのフルムーン旅行②

2024年08月28日 | ★女装体験記
こうして初々しい時雄さんと由貴さんのカップルが出来上がりました。
時雄さんはぞっこんなのが文面からわかります。

 取り敢えず日光江戸村を目指すことにして出発。
 浅草からの特急ロマンスカーが素敵だった。フルムーンカップルにとっては絶好のシチュエーション。座席で初めて手を絡ませた。小さな手の先の綺麗にマニキュアされた細い指達、その可愛さに私は思わず大きな手で握りしめてしまった。私の手の中にすっぽりと包み込まれる程に彼女の手は小さい。温もりが伝わって今宵を予感させる。
 
 甘やいだ気分のまま日光駅に到着。本降りの雨の出迎えである。予約宿のない俄仕立ての夫婦は、旅行案内書に載っているホテル全部に電話を入れたが、空部屋は一つもない。三連休の中日だから世界の観光地たるものこれで当然なのだろう。
 仕方なく宿は宇都宮にとった。お陰で相合傘のチャンスが生まれ、彼女の用意した女物の傘の中に入って私は彼女の腰に手を廻し闇にまぎれて強く抱きかかえながらJRの駅まで歩くことが出来た。

 宿は和風旅館であった。2階建の小さな駅前旅館である。ビジネスマン用だろう。
 宿帳には勿論夫婦名を記入して部屋に案内された。
 和室の夫婦床が既に用意されていた。彼女はこれがひどく気に入ったらしい。門限近かったが近くのスーパーで飲物やつまみ等買い込み、飲み且つ喰べながら更け行く夜のオシャベリを楽しんだ。
 彼女は話し好き、私は聞き好きである。小さくて可愛い手や、指先を使ってジェスチャーたっぷりに話す由貴さんの話しを聞くのが私は好きだ。おちょぼの口元が可愛くてそこを見詰めながらチャーミングな彼女の話しを聞くのが私は好きだ。
 やがて入浴を共にし、雨の夜は激しく、そして静かに時を刻んで行った。

 食事の連絡を受けて私は寝間着のまま階下の食堂へ降りた。彼女は遅れて来たが、身繕いも出来上り、昨日とは衣裳を替え又昨日にも優る綺麗なお化粧顔で、給仕の女将に挨拶しながら入って来た。
 女将は私の妻に何の疑念を抱く様子もなく私との世間話しの相手になっていた。部屋に戻ると寝具は綺麗に整理されていた。彼女が遅れて食堂に来た理由が判った。昨日脱ぎ放しの筈の私の服は衣紋掛を使ってきちんと片付けられていたし、今又着替えのために脱いだばかりの私の寝間着も直ぐにたたんで自分のと一緒に部屋の隅に片付けた。妻の気遣いだ。嬉しい。とても嬉しかった。部屋を後にする時も彼女は一足後れた。遺漏のないようにと点検したのだろう。
 そしてこの後、新幹線を利用して帰京し、映画を観て一泊二日の旅は無事に終ったのである。

 彼女の人柄を慕う悩み多い同好者は増えるばかりのようだ。男性の社会的基盤を持つ彼女の限られた時間で、その全てに対応し切ることは不可能に思われる。そんな多忙の中、色褪せたTV愛好家に貴重な時間を割いてくれる好意には、只々感謝感激あるのみ。恥を偲んで拙文を認めた次第である。御笑読あれ。
    『くいーん』1992年2月号

>宿帳には勿論夫婦名を記入して部屋に案内された。
お忍び旅行で宿に泊まるとき、宿帳に連れの女性を妻と書くときの嬉しさととまどい。
私もよくわかります。
これから訪れる「愛の確かめ合い」に心が高まるのです。
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女装妻とのフルムーン旅行①

2024年08月27日 | ★女装体験記
先日、国会図書館で『くいーん』のバックナンバーを机に積み上げて読み込んでいたところ、熟年のカップル(時雄さんと由貴さん)の旅行記を見つけました。年齢は熟年でも高校生の恋愛のような初々しさが感じられる素敵な旅行記です。
くいーん編集部も工夫をして、最初に時雄さん、そして次のページに由貴の文章を載せています。
女装妻とのフルムーンが男女(女装子)の両面から描かれるという興味深いものになっています。
今日から4回にわたりご紹介します。

〇フルムーンカップル記
 神奈川 時雄(仮名)

 デートの約束もOK、との返事がいきなりくるなんて思ってもいなかった。もしかして担がれているんではないか。半信半疑で指定の喫茶店まで出向いた。と、いるではないか。Q誌で見馴れ、実に2年以上もの間、ひそかに憧れ続けて来た彼女が、白いテーブルの前に、端然と座っているではないか。ドキドキッ。
 ”由貴さんですか”震えて上ずった調子は声にはなっていなかった。本来なら男と男の対面、何の事はない筈なのに、この激しいときめきは一体何なのか。
 ”はい”の返事があったのだろうが、彼女がその時何と答え、私がその後付を続けてしゃべったのか記憶には全くない。とにかくこの日の来る事をいかに焦れ待っていたかを、私は支離滅裂ながら誠心誠意、懸命に訴えていたに違いない。
 彼女との事実上の交際は、このようにして始まったのである。

 “御苑にでも行きましょうか”彼女の冷静な言葉に促されて、正気をとり戻した私は腰を上げた。支払いを済ませた彼女の後に従う私。デートの費用を女性に負担させるなんて、男として最低ではないか。垢抜けない旧世代の哀しさで、やることが、土台野暮とは自認しているものの、何とも情けない次第である。反省!
 
 メトロプロムナードで行き交う人々の中を、彼女は臆せずに堂々と歩く。グリーンのV襟ノースリーブのセーターに花柄模様のフレアースカート姿の彼女、不審の目を向ける者は1人もいない。周囲に調和して違和感は全くない。
 私達はフルムーンカップルである。女性を演じる彼女の表惰に幸福感が溢れる。共感の悦びは、男性役の私にも当然沸沸と湧く。歩きながら、時折、腕が触れ合う。ビリビリッと電気が走る。官能の刺激。古い世代の私には到底無理だが、もし、若い世代なら、こんな時どんな行動に出るのだろうかと思う。
 エスコート役に不慣れの哀しさ。彼女より後れて後姿を見る位置に立つことがある。V襟で露出した背中の部分が和装美人の抜き襟の色気を漂わせて嬉しい。カップルの記念写真を撮り、暫く歩いてから帰途につく。電車の中、向かいの席の老若男女は全然私達に注目しない。彼女は満足なのか。不満なのか。私は大満足、実に痛快である。もっとも私の所為ではないのだが。

 四度目のデートで幸運にも一泊旅行が実現した。女神が私達に微笑んでくれたのだ。計画性はゼロだったが、収穫は多かった。行き先未定の旅行にはアバンチュールが期待出来る。彼女のようなハイレベルの女読者には未知の不安が魅力となって気分も高揚するだろう。
 『くいーん』1992年 2月号

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音のない世界のナナと遠慮せず、話し合ってみましょう

2024年08月24日 | ★女装体験記
おはようございます。
台風の影響か蒸し暑い朝です。
来週は台風が直撃でしょうか。
会社も大騒ぎになります。

ろうあ者のナナさんの手記を読まれていかがだったでしょうか。
「音のない世界のナナと遠慮せず、話し合ってみましょう」
私はこのメッセージがとても印象に残りました。
言葉というコミュニケーション手段がないと健聴者はとまどいます。
しかしそれを乗り越えてどのように話し合うか、それを考え行動してみることが本当に大切です。

話は変わりますが、1990年代「ピーチ倶楽部」の集会はシティホテルのスウィートで行われていました。
現在ほどスマホもSNSも普及していなかったので、集会の部屋番号はNTTの伝言ダイヤルに主宰者が口頭で吹き込んでいました。
「本日のピーチ倶楽部の集会は1234号室です」のようにです。
これを聞いて,女装子さんも女装子愛好男子もフロント前を平気で素通りしてその部屋に参集します。

ある日、倶楽部の掲示板に「私はろうあ者なので伝言ダイヤルが聞けません。でも集会に参加したいのですが、どうしたらいいですか」という書き込みがありましたが、即座に何人の方からサポートの申し出がありました。
「こういうところがピーチ倶楽部のメンバーのいいとこだなぁ」と感動した記憶があります。
集会当日、ろうあ者の彼(20代前半の爽やかないい男でした)は嬉しそうに女装子さんとコミュニケーションを取っていました。(寝室での酒池肉林まで参加したかどうかは不明です)

女装を楽しむ、女装子さんと楽しむということはどのような人にも平等でありたいですね。
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