チーム最年長のサイドプレーヤー(平川忠亮)

いよいよ、浦和の今季初戦、ACLの水原三星(韓国)戦が水曜日に近づいてきました。水原三星の情報はあとでインターネットで調べることにして、またオフネタで、浦和のチーム最年長の平川忠亮選手のネタです。

平川は、2002年に坪井慶介、堀之内聖、長谷部誠らとともに浦和入りしました。当時は、小野伸二がフェイエノールトに移籍して得た4億円の移籍金を使って、次世代を担う若い才能を発掘しようとした時期でした。筑波大時代にユニバーシアード金メダルの実績があった平川ですが、彼の得意な右アウトサイドは山田暢久がポジションを確保しており、オフト監督も動かすつもりはありませんでした。

平川は、やったことのない左アウトサイドに回ります。最初は右足のアウトサイドのキックでクロスを上げていた平川ですが、身体能力の高さは大きな武器で、カウンターを食ったときには坪井慶介と平川が戻ることで対策していました。

のちには、努力して左足でもクロスを上げられるようになり、オシム日本代表監督の雑談に平川が登場したことから、「平川日本代表入りか？」という記事がスポーツ紙に載ったことがあります。平川はスプリント力という、売り物がはっきりしている選手なので、歴代監督にとっては使い勝手が良く、どの監督のもとでも安定して出番を確保していました。

また、平川の優れた点は、3バックのアウトサイドでも、4バックのSBも両方できることです。浦和というチームは、3バックの監督の多いチームですが、フィンケやオジェックのように4バックを導入した監督のもとでも、安定して出番を得ていました。宇賀神や堀之内は3バックしかできないことで苦労しましたが、平川はたとえ3バックのストッパーでも当たり前のようにこなしていました。

今季、練習試合では宇賀神が好調で、右アウトサイドのポジションは一歩リードされていますが、シーズンが終わるときっちり試合に出ているのが平川なので、今季もそんな平川の姿を埼スタのピッチで見られることを、楽しみにしています。