Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ミスキックからもつれた試合(2005年日本対共和国)

2015-02-07 21:09:57 | ワールドサッカー
ジーコジャパン時代の思い出話ですが、当時の最終予選はホームの全試合をスタンドで見ました。今では手腕が疑問視されるジーコですが、ロスタイムに2度も決勝点が入る幸運に助けられて解任を免れた、不思議な巡り合わせでした。その中では、大黒将志がロスタイムにゴールを決めて2-1で勝った朝鮮民主主義人民共和国(以下共和国)戦が今でも印象的です。

当時の共和国は、Jリーグでプレーする安英学、梁勇基が中心選手でした。ただ、彼ら以外の選手のボール回しに不器用さが見られ、日本の激しいプレッシャーをしのぎ切れないだろうと予想していました。また、CBもあまり大きい選手ではなく、セットプレーでの得点も狙えると思いました。

日本は、海外組が合流する前に、国内組だけでカザフスタン、シリアと親善試合をしていました。この試合の内容が良かったので、ジーコは中村俊輔と高原直泰をベンチに置いて、珍しく小笠原満男をゲームメーカーに置いていました。ジーコジャパンは海外組を、たとえコンディションが悪くても使うので、割を食ったのが遠藤保仁と小笠原満男でした。

このチャンスで、小笠原満男は結果を出しました。前半の早い時間でFKを直接決めたゴールで先制して、この試合は大丈夫だろうと思っていました。しかし、ボールを支配する割になかなか追加点を入れられなかった日本は、共和国の一つのプレーでシナリオが暗転します。

それは、共和国左SB、ナム・ソンチョル(16番)のプレーでした。GK川口は、クロスを想定して真ん中で待つ共和国FWの動きを見ていました。ナムのプレーはクロスを上げたように見えましたが、なんとそのキックがミスキックになってアウトサイドにかかり、偶然日本ゴールを割ることになります。

偶然に負けてしまうのは弱者ということは、これまで何度も言われていますが、楽観的な私もこの試合は引き分けを覚悟しました。この試合では途中出場の大黒将志が、ロスタイムに劇的ゴールを決めて辛勝しましたが、サッカーはこんなことも起こりうると感じた、不思議なエピソードです。
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しびれた天王山(2008年日本対オマーン)

2015-02-07 14:59:00 | ワールドサッカー
写真は本文に関係ありませんが、さいたま市で開花した白梅の花です。

今日は、オフネタの昔話で、過去に緊張感で震える思いを持ってスタジアムに向かった試合はないかと思い出すと、「この試合を負けたらW杯に出られなくなるんだ」という思いを持っていた、2008年の横浜国際競技場の日本対オマーンです。

当時の日本代表は、オシム前監督の脳梗塞で、急遽就任した岡田武史監督が指揮していました。このときは日本は3次予選からの出場で、初戦のホームのタイ戦は勝ったものの、2戦目のアウェイのバーレーン戦に敗れ、1勝1敗で迎えたのがこのオマーン戦でした。

当時の3次予選は、2位までが通過だったので、なにがなんでもバーレーンを上回る必要はありませんでしたが、オマーンに敗れるとW杯が難しくなる、崖っぷちでした。岡田監督は、オシム時代を尊重していたそれまでの選手起用を改めて、岡田監督のやりたいサッカーに合ったメンバーを選ぶと決めた最初の試合でした。

しかし、この試合の伏線は親善試合キリンカップで、日本がコートジボワールに勝ち、パラグアイに引き分けた、この試合の前に張られていました。コートジボワールもパラグアイもドイツW杯に出場したチームで、普段そういう相手と対戦する機会がないオマーンはビビっていたようでした。

それは試合を見ていればわかりました。オマーンは3-6-1の布陣でしたが、日本を恐れてトップ下の2枚がサイドをケアして守り、1トップのアルホスニは完全に孤立していました。日本も、のちに2度のW杯を戦うことになる、遠藤保仁と長谷部誠のダブルボランチを初めて試した試合でした。機能するかどうかという思いも私の緊張感の一因でしたが、オマーンの腰の引けた入り方を見て、「この試合は勝てる」と前半10分で確信していました。

事実、前半11分で中澤佑二のヘディングで先制してからは、日本のやりたい放題の試合になりました。中村俊輔、松井大輔が高い位置からプレスに行く、のちの岡田ジャパンの生命線も見られ、試合は3-0で日本の完勝に終わりました。

あの震える思いは何だったのだろうと、試合後には思いましたが、代表戦は1試合の重みが大きいので、こういう試合に出会う確率は高いのでしょう。あまり歓迎したくない状況ですが、また代表の試合は見に行きたいと思います。
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