水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

室内水耕栽培2 LED&ビオルックス

2009年09月21日 | 室内水耕栽培
7月25日 本日から再度レタス栽培に挑戦をしたいと思います。今回は前回のような失敗をしないために
①できるだけ光量を増やすような工夫をする 
②液体肥料の管理をECメーターで行う 
③光源の組み換え等も行ってみる
④照射時間も24時間連続ではなく中断を入れて加熱を防ぐなどの工夫をする 
④太陽光下での栽培と比較してみる
ことにしました。したがってまず光源として中国製のアールユーのLEDとフローラのLEDとのセット利用あるいはアールユーのLEDと蛍光灯とのセット利用等を考える。肥料は今回もハイポニカを使用。EC値は1.20~1.6を目安にし、ph値も5.0~6.5位を保つようにしたいと思います。 (ハイポニカを水道水で500倍に薄めた場合のEC値は1.3 phは6.5とのことですので :桃園電設様の水耕栽培の仕方、アクアプランツ様の水耕栽培データーを参考にさせていただきました。)

 
                                     使用測定器(pH計・ec計・光量子計)

   
  

8月16日 (3週間経過)播種してから20日ほどになります。LED栽培はかなり大きく成長しています。葉も根もしっかりと伸びています。蛍光灯は今回は乾燥しないように定期的にスポンジをぬらしています。大きくなっていませんが根も順調に成長しています。
  
  

8月23日 (4週間経過)LED栽培のレタスはかなり大きくなり根もしっかりと育っています。LEDの場合は促成効果が強いためでしょうか。24時間照射し続けるのはどうかと思い今週からLEDも蛍光ランプも朝6時から夜8時まで14時間照射に変更した。 蛍光ランプのレタスはそれほど大きくなっていません。葉の成長では屋上のレタスと比べてそれほど差はないようですが根の成長具合と葉の元気さ青さという面では少し見劣りがします。

 
 
 

8月27日 今日からLEDのレタスと蛍光灯のレタスを入れ替えて育てたいと思います。LEDで育てたレタスは光量の多い蛍光灯の下で光合成を活発にして強く成長することを期待したいと思います。また蛍光灯で育てたレタスはまだ小さいので今度はLEDの促成効果でぐっと大きくなってほしいと思います。

  
蛍光灯の下に移したレタス どれだけしっかり育つか

8月28日 蛍光灯に当てて1日、レタスの葉の色が少し濃くなってきた。
まだ屋上の葉の青さまでにはならないがたった一日で光合成のかなり進んでいることがわかる。
  
昨日に比べ青くなってきている                   屋上のレタス

8月31日(5週間経過) 蛍光灯にあてたレタスの葉は日ごとに青くなってきているが屋上のレタスと比較するとまだ葉の成長がひ弱である。
 

9月1日 今日から照射時間を14時間から20時間に延長することにした。
蛍光灯で育てた苗もLEDの下に移して少しですが大きくなってきています。


9月3日 蛍光灯に移して1週間になり、葉は見違えるように青く大きくなっているが屋上のレタスと比較すると何かが違う。
 

9月4日 新たにコーナンで120cm巾の金属棚を購入。これにNECのビオルックスA(40W×2灯)を2台取り付けて冬場用の室内水耕栽培セットにしたいと思います。この棚にLEDライトを照射していたレタスをおくとともに9月1日に種蒔きしたレタスが芽を出してきたのでこれを新たに買ったプランターに定植して棚に並べる。残ったレタスは小さなプランターに定植しこれは赤色LEDの下におく。
ハイポニカのマニュアルを読むとマルチに定植するときはスポンジの培地を1cm位押し込むように書いてあったので今回はすべてチェックして押し込む。
また本葉が2,3枚できたら間引きの必要性も書いてあったのでこれも実行したい。今まで育ててきたレタスをあわせ今回のレタスもうまく育ってくれたらいいのだが。
 
 

9月7日(6週間経過) レタスは大きく成長しているが屋上のレタスと比較すると質的な充実感に欠ける。同じ種から育ったレタスとは思えないほどの差を感じるがやはり原因は光量(光強度)にあるのだろうか。しかし今回は大きく育っているので食用に供することができるだろう。ちなみに蛍光灯の照度および光量子束密度を測ってみると葉の先端部分で照度9000ルクス、200μmolでした。スターライト様からいただいたデーターですとレタスの光飽和点は25000ルクス、420μmolということなので照度で4割弱、光量子束で5割弱なので基本的には光量不足が裏付けされている。
 

9月1日に播種したレタスの苗を定植したプランターの方はこのまま新しい蛍光灯で育てていきたいと思います。これが第3回目のレタス栽培ということになります。ちなみに照度および光量子束密度を測定すると9000~10000ルクス、170μmolでした。


9月10日 ほとんど食用にきょうせるほどレタスが大きく育っています。EC値を計ってみると2.0になっています。溶液の中の水分が蒸発してすこし濃くなったためかもしれません。phは6.0でした。7週間経過の14日にも収穫して重さ等を計ってみます。先日植えつけたレタスもしっくり落ち着いているようです。液肥を加えてEC値を1.2にしました。定植してから1週間、さほど変化がないですが根はしっかりと成長しています。今回はこの状態で成長の推移を見ていきたいと思います。

 
屋上のレタスと比較  大きさでは勝っているしまったく虫がついていない。

9月14日 播種から50日、本日レタスを収穫しました。6株で約200gありましたし
根もしっかりと成長していましたので今回は栽培に成功したといえます。しかもまったく虫がついていないという面では室内栽培の利点が生きています。前回はLEDのみでの栽培でしたが基本的に光量が不足していたために葉が青くならずまたしっかりとしなかったが今回は4週間ほどはLED照射で育てその後は蛍光灯で育てました。日誌でも分かるように葉の色がすぐに青くなり葉も大きく成長しました。やはり光量子量は大切です。
 
 

ちなみに屋上のレタスも収穫して重さを量ってみました。3株で95gとほぼ同じです。もっと重いかなと思ったのですが意外と蛍光灯で育てたレタスも健闘しているということになります。屋上のレタスの写真です。
 


今回の結果を見てみると最後の10日あまりに室内レタスがラストスパートをかけて屋上レタスを追い抜いた感じです。大きくなりより蛍光灯に近づいたので葉の面で受ける光量も増えて益々成長したためかと思います。
現在の第3回目はまったく最初から蛍光灯のみで栽培していますのでこれがうまくいけばLEDの効能という面は別の視点、例えば発育期間とか収穫量とかで判断する必要があるかもしれません。

先週収穫しなかったもう一つのプランターのレタスも蛍光灯の下でかなり成長してきたので本日収穫する。播種から8週間目の収穫になりますが重さを量ってみると前回収穫したレタスより重く6株で220gほどありました。今回もまったく虫がついていないので早速朝食のサラダとしていただく。 今回でLEDと蛍光灯の両方を使って育苗したレタスは終わりました。
 
 


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