させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

泳ぐ夢を見た 〜憶え書き〜

2018-01-30 07:00:34 | 日々のこと







見た




遠い日





幼い

自身



あれは

父かな



兄かな



肩車されて



海辺だか



川辺だか



水面を

覗き込むように


ふたり


トーテムポール



ように


歩いてた



何か



水中



見つけた

父だか

兄だか





ふいに

ワタシを

降ろして

飛び込んだ



その姿



潔くて



恰好よくて



躊躇するコトなく



ワタシも

飛び込んだ



潔き水



少しだけ

抵抗を感じるほどの

流れ



冷たいけれど

クリアな視界



父だか

兄だか

には

追いつけなかった

けれど



水の中は

愉しいくらい

孤独

だった



ちっとも

疲れないまま


辿り着いた先

には

虹色に輝く

ナポレオンフィッシュ



居た



愛くるしい

瞳を

くるくるさせて



目が合うと

その身を

優雅に

反転させて



触れるコトなく


光の中へ

消えていった




目が醒める





冷え切った部屋




薄暗く

窓から

射し込む

夜明け



まるで


水の中の夢



続きみたい

だったけれど


たしかに

此処には

空気があって

体温があって

始まる一日が在る




時々

夢は

問うてくるのだろう




あなたらしく

泳げている?








時々

夢は

教えてくださるのだろう




いつか

辿り着きますよ





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