南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

地下水脈の行き着く先にあるものは?

2010-11-19 16:38:11 | 政治
自民党に辟易としていた有権者は、「自民党をぶっ壊す」といって走り出した小泉純一郎(第87・88・89代総理)を熱狂的に支持しました。
その小泉ブームも去って行き場を失った有権者は、最後の望みを民主党に託しました。
しかし鳩山由紀夫(第93代総理)は何もできないまま、「普天間問題」と「政治とカネ」でつまづいてしまいます。
ポスト鳩山を小沢一郎と張り合って勝ち抜いた菅直人(第94代総理)は“脱・小沢”を旗印にして華々しくスタートしましたが、参院選における不用意な「消費税発言」を契機にその支持率は急降下していきます。

期待していた民主党にも裏切られ、かといって自民党には戻れないという有権者のハートをなんとかつかみたいと各政党は焦っています。
その間隙をぬって虎視眈々とチャンスをうかがっていた勢力が集まり始めています。
自民党政権時は自民党的に、民主党政権になるとそれなりに動いていた大阪の橋下徹府知事は、ワールドトレードセンタービルへの府庁移転を政争として、政治団体「大阪維新の会」を立ち上げて来年の統一地方選に臨みます。
名古屋の河村たかし市長は、住民税減税と議員報酬半減を政争として、政治団体「減税日本」を立ち上げました。
そして愛知県知事選挙(2月)に自民党衆院議員の大村秀章(テレビタックル常連キャラ)を擁立し、同時期(2月)に名古屋市議選挙をリコール成立させて実施しようと画策中です。
そこに「みんなの党」(渡辺喜美)が加わってくるとなると、もうお昼のワイドショーが大喜びですね。
ここまでの地下水脈は見えてきましたが、まだまだ根っ子は深そうです。

この不可思議な動きが我が静岡県だけには来ないように気をつけましょう。
根本的な国家制度が変わらない限り、すべての法律は国会で決まります。
ローカル(地域)政党にはある種の魅力がありますが、隣り合わせでオカシナ政党がついているやもしれません。
なにやら怪しい足音が聞こえますので要注意!ですよ。