南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

“おもてなしの心”

2010-11-05 12:46:40 | ユニオン
茶道の概念から生まれたという日本独特の“おもてなしの心”。
その発想は、「あなたがして欲しいことをしてあげなさい」という“自利利他”の教えからきています。
「他を幸せにすることで自分も幸せになれますよ」という意味であり、“おもいやりの心”のことでもあります。

「情けは人のためならず」という格言があります。
この意味を誤って「情けをかけることは、その人のためにならない」と解釈する人がいます。
正しくは「情けをかければ、まわりまわって自分のところに返ってくる」の意味です。
リターンを期待してそれをするわけではありませんが、よく見ると人生ってそういうものですね。

昨日も今日も事務所ではたくさんの仲間が労働相談の電話ボランティアに励んでいます。
慣れない電話相談に汗を流す姿には頭が下がります。
でも、この運動が有形無形の財産になっていくんですね。

私自身ももうすぐ59歳、いよいよ恩返しの年代に入ります。
これまでいろいろな方々にお世話になってここまでこれました。
そのことに心から感謝しながら歩んでいきたいと思います。

京セラの稲盛会長も「利他の経営」を説いていますが、これもまた“心のあり方”の問題です。
壁を乗り越える突破力は、こういった高邁な理想から生まれてきます。

私たちも労働運動の中にある「利他の心」を失わないようにがんばりましょう。