朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第85回雀三郎つるっぱし亭

2010年08月01日 06時04分01秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は鶴橋の雀三郎の会へ。
今月は、上旬に「よせぴっ」支援の会があったので2回目。
その時は3席だったが、今度は1人で4席。
凄いものだなあ。


「青菜」(雀三郎):○

マクラでこの会を開くきっかけ。
今月はあまり仕事がないらしい。

ネタは、うん、植木屋さんはこういう人物だよな、と感じさせるもの。
雀三郎の声質の効果かも知れないが、
基本無骨な職人が、ちょっと愛想でご隠居さんと軽く喋ったり、
おどけたりしている感じが良かった。

「何が何して、何さしてもらいますんで」とか言ってウケをとるのはご愛嬌。

ふと、ご隠居さんが「弁慶、弁慶」と言った後、植木屋さんに振らず、
植木屋さんが奥さんを見送って「そろそろ帰らしてもらいますわ」と言う、という
流れでも良いのでは、と感じた。

家に帰っておかみさんとの応対。
以前に比べて、おかみさんは穏やかに作っている気がする。
それは、後で押入れから出てくるときの様子も含めて。

友達との応対。
「山葵は口に入れんように」はウケは来たが、何となく次につながらなかった感じ。
もう一つ軽く押すボケが要るのかも知れない。

サゲの言い方も、はっきりとはいろいろ言わず、「弁慶」だけ。
これが良いと思う。


「蛇含草」(雀三郎):○-

マクラで大食いの話。

ネタは、暑さの表現、雰囲気がよく出ていたと思う。
褌で顔を拭いた後、涼しい家を褒め、自分の家の暑さを語る、というのは、
少し行ったり来たりする感じ、なきにしもあらず。
掛軸などを褒めるところも枝雀程クサくせず、丁度良い感じ。

ネタとしては、そもそもいろいろ不自然なところがあるなあ。
1つ目の餅が焦げそうになる所で食べ、
その後家の人と少し長めのやりとりをして、
さらに2つ目を食べることになるのだが、
1つ目が焦げるまでの時間を考えると、
2つ目はもう真っ黒になっているだろう、と感じてしまった。
まあ、ここを気にしたら、このネタはやっていられないと思うが。

餅の曲食いで、うなりを上げるのは面白かった。

食べ終わった後は比較的あっさりしていた気がする。
「お辞儀ができん」とかなかったように思う。
帰ってからの「望月さん」とかも。
気持ち悪そうにしているのを見ると、見る側も気持ち悪くなることがあるので、
この部分はあっさり、短時間で済ませる方が良いかも知れない。


「仔猫」(雀三郎):○+

お鍋の純朴な感じ、少しクサ目だが分かりやすくて良い。

「人三化七」を入れていたが、
私は別にこの科白、要らないと思う。
お鍋が不細工であることそのものは、このネタの主題にする必要はないと思うのだが。

番頭とお鍋の会話、
どのあたりでお鍋は「バレた」と思うのかな。
個人的には、「嫁になる」と勘違いした科白も、本当に勘違いしてではなく、
「バレている」不安を鼓舞するために言っているのかも知れない、と感じる。

「猫だ」と分かった時に番頭が安心するのだが、
そこまで安心するものかなあ。
猫の生き血を吸う、って、充分怖いと思うのだが。
あまり安心は見せずに「因果なものやなあ」に繋げていく方が好み。


「饅頭怖い」(雀三郎):○

夕涼みのマクラからネタへ。
ネタは、まあ、いつも通り、結構なもの。
「イボイボとツルツル」のやり取りが多かったかな。
少し切れなかった気がする。

怪談の空気、雰囲気は流石。

みっつぁんに対する嫌悪感は特に強調せず。
そこで無理に「相手が嫌いな物を投げる」ことを正当化する必要もないと思うし、
それで良いと感じた。

時間の都合か、買ってきた際に饅頭の種類を言う件はなかった。
(雀三郎は元々入れていないかな?)
変な饅頭も買ってこない。
少し物足りない感じがした。
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