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喜多八師死去

2016年05月21日 10時04分13秒 | 落語・講談・お笑い
落語家の柳家喜多八さん死去:朝日新聞デジタル

柳家喜多八が亡くなった。
66歳は決して若いという程ではないが、
入門が遅かった(当時26、7歳?)のでキャリアとしては
まだまだこれからも、という印象でもある。

2003年夏から2009年夏まで東京に住んでいたのだが、
その間、よく見た噺家の一人が喜多八だった。
定席で見たり、
黒門町の落語協会の2階でやっていた「稽古風景」に通ったり(今、あのキャパでは無理だろう)、
「落語教育委員会」のコント(よく女装をしていた)を見たりしていた。

2005年の夏以降しか記録していないのだが、
それでも以下のような落語を見ている。
・もぐら泥       (落語教育委員会 2005/07/03(金))
・宿屋の仇討      (三平堂落語会 2006/05/20(土))
・鈴ヶ森        (落語教育委員会 2006/11/11(土))
・五人廻し・やかんなめ (ざま昼席落語会 2007/01/13(土))
・宮戸川        (落語教育委員会 2007/10/28(日))
・ラブレター・鶴屋善兵衛(ざま昼席落語会 2008/01/12(土))
・盃の殿様・猫の災難  (ざま昼席落語会 2009/01/11(日)) 
・千早ふる       (池袋演芸場昼の部 2009/8/7(金))

元々上方落語をメインで聞いてきた私にとって、
喜多八の落語は「ちょうど良かった」。
近年の落語は誰にでも分かりやすいよう説明過多になっていると思うのだが、
正直、それが「うざったい」と感じるケースも多い。
そこまで説明せんでも、そこは聞き手の想像や広がりに任せれば良いだろう、
説明することで芸としては「手抜き」になっているのでは、というところ。
それに対して喜多八は柳家らしく説明過多にはならず、
しかし微妙にセリフや表現を追加することで想像しやすく誘導してくれるところがあった。
そのあたりがちょうど私の好みであった。

やる気のなさそうな出からダラっと話し始めるのだが
実際にやる気がない訳ではない。
筋を進める際の低めの声そのもの、科白を張ったときとの高低差、表情など、
様々なところが個人的な好みに合ったのが
比較的よく見に行っていた理由なのだろうな。

最近あまり見る機会がなかったのが残念。

合掌。

# 落語ファンで喜多八が好きな人はけっこう多いと思うのだが、
 DVDはあまり出ていないみたいだなあ。
 これも残念な話。
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