北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

特別養護老人ホームでの団体交渉

2012年10月26日 | 日記
杉並区内にある特別養護老人ホームで、N組合員の労働条件についての団体交渉を行ないました。交渉の議題は多岐にわたりますが、主要にはサービス残業問題と夜間労働への賃金割増がない問題でした。詳しくは東京西部ユニオンとして検討すべきものですが、介護職場における普遍的な労働問題が浮き彫りになりました。24時間365日介護の必要な高齢者と向き合い、強度の緊張を強いられる仕事でありながら、恒常的な人員不足にあります。そこから、記録を読む、報告を書くなどといった作業は時間外にやらざるをえず、しかし時間外賃金は支払われていません。また、夜間労働に関しては、主に非正規の青年労働者によって担われています。にもかかわらず、変形労働時間制の導入で、夜間割増賃金の加算はされていません。問題が普遍的であるからこそ、突破口を切り開く困難性はありますが、ここで獲得する展望は膨大な介護労働者の獲得物になります。がんばろう!

史上最低の無責任男=石原慎太郎

2012年10月25日 | 日記
石原慎太郎・東京都知事が辞任を発表しました。「国政への再挑戦・転換」などの評価はとんでもない誤りで、「都政から尻尾を巻いて逃げ出した」とするのが正解です。首都・東京の労働運動を解体することはできなかった、とりわけ足下の東京都職員として働く労働者の団結を壊滅させることはできなかったということです。そのことに追いつめられて逃げ出した人物が新党立ち上げなんて、チャンチャラおかしい!既にある石原新党「たちあがれ日本」の惨状、自民党幹事長でありながら総裁選で惨敗した長男・石原伸晃の人望のなさ…などを鑑みれば、橋下徹=日本維新の会もちょっと連携には二の足を踏むのではないでしょうか。しかしながら、石原慎太郎のような人物を自然に朽ちさせるようではいけない。労働者階級の怒りの石つぶてをもって撃ち倒さなければなりません。

天高い秋空

2012年10月24日 | 日記
毎週水曜日は杉並区役所朝ビラを行なっていますが、急に朝の風が冷たくなりました。秋空の天は高いです。

三里塚の無農薬野菜も秋らしい野菜が届きはじめ、食欲が湧いてきますなあ!
三里塚のかぼちゃの煮つけ

「大失業と戦争」「戦争と革命」の時代

2012年10月23日 | 日記
今朝の新聞を見ていると、「ギリシャで極右政党が第3党に」という記事が目にとまりました。一方で労働組合のゼネストが爆発的に展開しているなか、外国人労働者の排斥などを掲げる極右政党が勢力を伸ばしているわけです。ヨーロッパにおいては外国人労働者の排斥運動はとりたてて目新しいものではなく、フランスのルペンやオーストリアのハイダーなどがいます。ギリシャの動向で注意すべきなのは、この極右政党が国家ないし社会の崩壊を、“右”の側から押し止めようとする運動を展開していることです。ただの排外主義ではないということ。そうした意味では、かつてのナチスにきわめて類似した存在として登場しています。
さて、日本における橋下徹=「日本維新の会」はどうでしょうか?「近いうち」の総選挙においてどれだけの議席を獲得するかはわかりませんが、ナチスに比べるとファシズム運動として脆弱です、まったく違うと言ってもいいかもしれません。しかしナチスがそうであったように、暴力的なものも含めた党派内闘争によって、情勢との関連において大きな変貌を遂げていく可能性はあるという点は押さえておく必要があります。その過程において、既成の体制内労働運動の最も醜悪な部分を“獲得”していくこともありうるでしょう。これに対抗できるのは、何と言っても階級的労働運動の構築です。そういった観点からも、11・4日比谷労働者集会への取り組みを強化していこうではありませんか!

NAZEN杉並学習会

2012年10月22日 | 日記
NAZEN杉並学習会「『ビキニ事件』と杉並の原水爆禁止運動」(前編)をもちました。ETV特集「ウクライナは訴える」を観たあと、「ビキニ事件」の背景・経過・「決着」・課題について、私から簡単に提起しました。「ビキニ事件」を現在的に考察するうえで重要な視点は、爆発的に展開した原水爆禁止運動が党派的動向によって分裂し、それが克服できないまま現在に至っているのはなぜかということです。簡単に回答が出るわけではありません。「社会党・日本共産党が誤っていたからだ」と、ぶった切りしてすませればいいというわけではないでしょう。ここでもやっぱりポイントとなるのは、労働組合の存在と闘いのありようです。地域的な反戦・反核運動の軸心に、労働組合がなりえなかったのはなぜなのか?政党と労働組合の関係性はどうあるべきなのか?考察すべき課題はたくさんあります。
まったく新たな参加者はありませんでしたが、NAZEN杉並の会合には初めて参加したSさんが(先週月曜日の荻窪街宣で久しぶりに出会い、この学習会のビラを渡したのです)、11・4労働者集会への参加を約束してくださったのは大きな成果でした。