北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

裁判員反対集会

2010年10月20日 | 日記
弁護士会館で開かれた裁判員制度反対集会に参加してきました。裁判員制度が日々の新聞報道とはまったくその様相を異にして、いまや破綻に瀕していることが裁判実務の面からよくわかりました。裁判員裁判に係る2000件の起訴事件のうち900件しか処理されていない(裁判が始まっていない)現実は、次の1年にはさらに1100件の裁判が開かれないまま加えられて滞留していく=「被告人が迅速な裁判を受ける権利」(最高裁判所が常に言挙げして「司法改革」の錦の御旗にしてきた憲法条項!)が奪われ続けていくのです。映画監督の高橋伴明氏のビデオインタビューも上映され、映画ファンとしても「おっ!」と。

メイン講演の池田浩士氏(京都大学名誉教授)「ファシズムは市民参加で!―ボランティアから裁判員まで」は、ボランティアと社会参加がナチスの労働者動員の核心であったことを突き出し、それは現在の民主党政治における「新しい公共」論そのものであることを明確に浮き彫りにしていました。戦慄せよ!