「北の山・じろう」日記

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複雑怪奇なフランス国民議会(下院)と国民議会(下院)選挙の行方<2024.06.15

2024-06-16 19:04:52 | ヨーロッパ

仏総選挙、極右優勢も過半数届かない公算 与党連合半減か=世論調査
By Elizabeth Pineau、 Michel Rose
2024年6月11日午前 8:15 GMT+94日前更新
https://jp.reuters.com/world/europe/UQZHD6XAFNNWHLMYMX7B6LEYBQ-2024-06-10/

暇つぶしにフランスの国民議会(下院)を調べてみました。
ウイキペデイアの記述を読んでもなんだか良く分かりません。
☆リンクしないので「フランス国民議会」で検索してください。
一応整理してみたところ❓

国民議会(定数577)
マクロン大統領率いる与党
①与党 アンサンブル右派連合・合計250(2022年総選挙で敗北)
内訳
再生(再生、急進党、地平線など )172
民主グループ・民主運動および無所属 48
地平線30

野党327
②野党多数会派 新人民連合環境・社会(左派の会派)合計151
内訳
不服従のフランス(不服従のフランス、左翼党など)75
社会党・同盟グループ31
フランス共産党(民主・共和左翼グループ )22
(エコロジスト)ヨーロッパ・エコロジー=緑の党23

③野党少数会派(極右・右派)
国民連合89
共和党62


③は、完全に野党のようです。
議会運営は、①と②が談合してやってきたのでしょうね❓
既にマクロンの与党は、2022年選挙で過半数割れしていて当時からダッチ・ロール状態だったようです。

今回、欧州議会選挙で与党会派がダブルスコアでルペン率いる極右の国民連合に、大敗しました。もはや、大統領府が主導する政権運営など不可能です。
そのためマクロンは、起死回生(自爆)解散に打って出ました。

欧州議会選挙前にやたらマクロンが、ウクライナ紛争で過激なウクライナ関与を連発したのは、この絶望的な大敗予想を覆すためだったようです。
ウルトラCみたいのを3連発ぐらいやりましたが、効果は全くなく欧州議会選は、マクロンの大敗でした。
やっと事情が分かってきました。

そこでロイターの記事に戻ります。
事前予想では、ルペンの国民連合の獲得議席予想は・・・
235─265議席を獲得して大躍進する予想です。
過半数の289には届かない予想です。

一方、マクロンの中道連合の議席予想は・・・
現行250⇒250から半減する可能性がある

左派政党は・・・
合わせて115─145議席となる見通し

こうなると困るのが、数合わせです。
◎RNが政権を獲得するかどうかは定かでなく
◎主要政党による幅広い連立
◎完全なハングパーラメント(宙づり議会)というシナリオもある

日本人には「ひとごと」ですから、どうなるのか興味津々です。

国民連合RNが連立を組めそうな相手は、右派の共和党ですがニコラ・サルコジ系の政党である共和党とルペンの相性がどうか❓と言ったところです。
政治思想には、共通する部分は見られます。

ルペンの主張を見ると左派系とは、絶対組まないでしょうね。マクロンとも組まないと思います。
どうなるのか❓

※早速、左派連合が政策を変更しました。
フランス左派連合、マクロン改革撤回と反EU的な財政緩和を公約
2024年6月15日 3:21 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-14/SF2WGTT0G1KW00?srnd=cojp-v2-markets
マクロン改革は、かなり過激なデモが度々起きていました。暴動に発展したこともあります。
農民一揆みたいなEUの政策の抗議活動は、フランスでも起きました。選挙で負けそうなら、即政策を変えます。カメレオン左派ですね❓
大体、左派が政権に迎合して国民(特に庶民)に不利な政策に賛成するのは、おかしいと思います。
昔を思い出せ!
フランスの恐怖のゼネスト・・・
パリの街では電車やバスが止まり、パリが空っぽになったそうです。

五月危機(1960年代)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%9C%88%E5%8D%B1%E6%A9%9F
フランスのストライキ1995年
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AD_(1995%E5%B9%B4)
大統領の社会改革案に猛反発、スト相次ぐ2007年11月
https://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2007_11/france_01.html
年金制度改革をめぐり大規模スト2010年9月
https://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2010_9/france_02.html
鉄道改革法案をめぐり2010年以降最大のストライキ
―組織統合の合理化法案、7月22日に成立2014年10月
https://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2014_10/france_01.html
年金改革の反対スト始まる、公共交通網が混乱2019年12月10日
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/12/1e071a2a18456246.html
日本の労働組合なんか、まるで根性がないでしょう。
デモと言えばフランス!ストライキと言えばフランス!
やっぱりフランスは、世界に手本を示してほしいと思います。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d

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