「北の山・じろう」日記

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野球>最近、OPSと出塁率を覚えて色々調べてます松井秀喜VSイチロー<2023年8月

2023-08-21 21:10:24 | MBL & プロ野球

イチローと松井秀喜?どっちが、いい打者?
誰もが、迷わずイチローと答えると思います。

最新のメジャー式評価では?
イチロー  OPS0757評価D(並) 出塁率0355
松井秀喜  OPS0822評価C(良い)出塁率0360

イチローは、ヒットの数は記録に残っています。
しかし、チームの勝利への貢献度では松井秀喜が勝っています。これが、今のメジャー式評価です。

そして、パ・リーグの各打者のOPSを見てみたら驚くべき事実があり、C(良い)以上の打者は、たった5人しかいませんでした。つまり、今のパリーグは2軍レベルの選手がレギュラーになっていることになります。

これほどまでにパ・リーグの打者のレベルが低下した理由は私には分かりません。セ・リーグの打者はこれほどには低くありませんから、何らかの問題がパ・リーグ全体にあるのだろうと思います。

OPSや出塁率を上手く活用しているのが、今年の阪神です。OPSと出塁率の良いバッターを考えて打順を組んでいるのでチーム打率の割には、チーム得点は驚くほどに多いです。(チーム得点419は、12球団でNo1)

今年がデビュー年の有望な若手が二人います。
中日:岡林 打率0306 OPS0757評価D並 出塁率0352
巨人:秋元 打率0292 OPS0785評価C良 出塁率0337
打率評価は、無意味だと分かります。
OPSなら秋元が上です。
向き不向きを言うなら、岡林は1・2番向き
秋元は、5・6番向き
このように評価できます。秋元は徐々にOPSが上がっていますから、もう少し差が出来ればはっきりします。
秋元の場合は、出塁率がやや低いですから1・2番には置きたくないですね。でも、秋元より出塁率の高い選手がいなければ、1・2番でも良いことになります。

打率で見るとこれが分かりません。監督の勘任せの打順になると思います。やはり、このような事をより正確に把握するためにメジャーでは、統計学を応用した様々な評価基準を開発したのだと思います。

これは、選手の補強や選手へのコーチ、筋力的なトレーニングなど全ての分野に応用されています。

このような数値を利用することにより、今自分のチームにどのような選手が不足しているのかが分かります。そうすると補強するべき選手も分かると言う訳です。そのようなデータをうまく活用しているチームは補強が的確になり、より強いチームが作れることになります。

今、メジャーで勝っているチームには、それほどビッグ・ネームはいません。コストパフォーマンスに優れたチームを編成しようと思えば、データを活用して給料の比較的安くて、データ上優れている選手を補強するGMが、いるチームが上位の成績を残す傾向があります。

お金をかけてチームを編成するのに毎回、シリーズ優勝できないのがNYヤンキースです。今年はNYメッツも同じことをして、早々にチームは沈みました。

それと反対な傾向があるのが、ドジャースやアストロズです。この両チームは、ヤンキースほどのビッグ・ネームはいませんが毎年のようにシリーズ優勝に絡んできます。

もっと安くチームを編成しているのが今年は、ア・リーグ東地区のオリオールズ・レイズ・ブルージェイズです。特にオリオールズは優秀なGMをアストロズから引き抜いてチームを再建してきた効果が出てきて今年は地区優勝争いをしています。

技術的な部分では、フライボール革命です。
フライボール革命【意外と知らない野球用語】
2021.02.01
https://full-count.jp/2021/02/01/post1078050/

「フライボール革命」とは?大谷翔平も取り入れた!?
2022.05.02  2023.03.01
https://sposuru.com/contents/sports-trivia/mlb-fly-ball/

2015年からMLBで全面導入された「スタットキャスト」という、グラウンド上の選手やボールの動きを分析するデータ解析ツールが活用され始めると、打撃技術が激変しました。

今、ダウンスイングやレベルスイングをする打者はメジャーには、ほとんどいないと思います。大谷翔平君を見て分かる通りアッパースイングです。こうしないとボールに角度が付かないからです。

また2番目の記事で打率の低下と三振の多さについて言っています。しかし、今それほど打率は低くありませんし三振も多くはありません。
記事を書いた人が誤解しているのは、今メジャーでは打率で打者を評価しません。出塁率とOPSで評価します。出塁率が高ければ打率は、ほどほどでいいと考えているから打率には、あまりこだわらないだけです。

イチローと松井秀喜のOPSを比べると良く分かります。チームの勝利に貢献したのは、松井秀喜です。イチローのヒットで勝利が決まったケースは、あまり見た記憶がありません。

つまり、色々な意味でメジャーの野球は進化しています。日本でも投手は、比較的メジャーのトレンドを取り入れる傾向があります。
ところが打者の方は、旧式の野球をやっています。練習方法から打撃技術まで全部です。
だから日本国内でさえ、打者と投手で差が出てきているのではないかと思います。投手は進化し打者が進化しなければ、当然そうなります。

そして監督やコーチもメジャーの変化または進化を敏感に勉強するべきだと思います。頭の部分が遅れていれば、遅れはさらにひどくなります。

オリオールズに行った藤浪を見ればわかるでしょう?
阪神がどうにもできなかった藤浪をメジャーのオンボロ球団のアスレチックスが再生しました。それくらい、遅れていると言う事です。

日本の野球の権威で藤浪を、イソップだという人はいませんでした。アスレチックスのコーチは最初からそれを見抜いていましたから、イソップを直すための方法を適用しました。その結果、藤浪は中継ぎ投手として復活しました。


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