★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

★河内の不明野宿者との再会・・・など

2008-07-25 12:00:49 | Weblog
 …今週のある晩の事だ。今年はじめにあまり見なくなり、当人も人を避けるように夜中、河内の繁華街や商店街を歩き回って日々を過ごすようになった30代から40代前半くらいの若い野宿者が、大阪市内東部のとある大型店舗の休憩スペースで座って睡眠をとっていた。河内のかの地で彼の消息を聞くことも無くなったのは、かれこれ何ヵ月ぶりだろうか? この歳月が、彼の様相を変えたのだろう、帽子からはみ出る側頭部の髪の毛は金髪、後ろ髪は小さく束ねられ、その格好からはおおよそ合わないように見える白黒の革靴を履いたイデタチだった。若い兄ちゃんファッションとチンピラルックが融合した格好に変わらぬ糞まじめっぽい見た目は、目をひかずにはおれなかったのだった。用心深い性質の人なので、元いた場所での野宿者やそこで世話になった人間に遭う可能性があると分かると直ぐに「バコシ」する可能性があり、移動してる可能性が高いが、消息の一端が掴めただけでも嬉しいものである。ともかく、これからどうするのかは分からないが、突拍子もない何かをして内にひめたる抑圧性の爆発を起こさないよう、可能な限り見守り、場合によれば再び相談にのりたいものだ。以前いたあの街角でのいなくなる前のように、いきなり連絡をとらなくなり、会ってもそそくさと逃げ、顔すら合わす事がなくなることがあるのは承知の上で。誰にそそのかされたのか、自分でデビューしたのかは知らないが、「まじめ兄ちゃん」が「ちょい悪としゃれ込む」には資金も何もかもにムリがあるだろうに、何が彼をそう変えたのかと考えさせられた。少ない休息を惜しんで眠っているだろうから、声をかけるのをやめただけで、こちらには何のわだかまりもないのだが、気をつかうのがこういう時の常である。把握し、そっとしておく…それでいいのかと、自問しながら。大阪の野宿者支援活動家どもの中では「うっとしく」て、「能無しでデリカシーのない奴」としての定評がある最悪の嫌われ者でも、意外かもしれないが一応はそうしてるのだ。
 ともかくこちらも夜回り後に、暑さをしのげる一夜の休息の場所を探す身だったので、別の場に移動してとある公園の花火の飛び交う中のうんていをロハ台に夜が明けるまで寝てしまった。
 「河内に野宿者なんかおらへんやろ!」とあざ笑うお前、せや、お前や。あざ笑う前に一回探してみてから物言えよ。自ら出向いて地道に見知る気がなければ、この地では見つからんやろうけどな。第一、そんな奴らにコロンブス気取りで見つけてほしくないし、教える気もないけどな。(微笑)