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氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

何時までも有ると思うな親と金

2006-06-19 11:49:57 | 氣功
「何時までも有ると思うな親と金」

月並みな俚諺ですが含蓄のある言葉です。
親と金を健康や若さ、仕事、家族などに置き換えてみたら良く解ります。
莫大な財産も溌剌とした若さや健康も仕事や愛する家族も永遠に保持
する事は出来ません。
かと言って何も悲観的に考えろと言うつもりは有りません。
平穏無事な日常の有難さが解ればそれで良いのです。

人は(私も含め)今、手の中にある幸せになかなか気付きません。
日常の当たり前の事が何時までも続くと錯覚してしまいます。
其れを失った時に初めて気付き執着し拘泥します。
失う前に其の幸せに気付き気楽に楽しく人生を過ごす事をお勧めします。

この俚諺には余り知られては居ませんが続きがあるのです。
其の続きは「無いと思うな運と災難」なのです。
「私には運が無い」と悲観してばかり居ては本当に開運は望めません。
運不運の波が誰にでも平等に有りその所以で有為転変が有るのです。
今まで運が無かったら此れから運が有る確率が増えた・・・
このように考えたら良いと思います。

幸福にも全てに恵まれた得意の絶頂の人もその幸福は未来永劫続くで
しょうか?
偶々、今は幸福だけれど災難に遭うかもしれない?
悲観的な考えかも知れませんがこれも真理なのです。

将来や過去を後悔したり悲観して取り越し苦労する生き方より今既に
有る幸福に気付きましょう。
泣きたい時は泣けば良いのです。(私は泣きたい時は笑います)
挫折して躓いた時は起きれば良いのです。
自分の力で起る事を学んで見ませんか?

宇宙物理学の最新学説

2006-06-18 11:46:48 | 氣功
紀元前四世紀の老荘思想、道家の哲学なのですがそれがなんと2400年の時を
越えて「宇宙物理学の最新学説」と不思議な類似性があるのです。

今から約150億年前にビックバンにより星間物質が高温、高圧、高速で拡散、
集合、衝突を繰り返し宇宙で最初の原始核融合反応が始まり原初重質量の
恒星(原初太陽)が誕生しました。

最新のハップル望遠鏡(宇宙空間の静止衛星に搭載)で銀河系宇宙の彼方
150億光年先(宇宙誕生の時代に近い150億年過去の光)の恒星の波長を
分析した結果、水素とヘリウムの2つの元素から成り立っている事が解
りました.
(現在の太陽の核融合反応も水素を燃やしヘリウムにしています)
ビックバンの始めはこの宇宙には水素元素唯一つしか無かったことが証明
されました。

星間物質の水素ガスや塵が集合し高温、高圧、高熱を出し始め宇宙最初の
核融合反応は水素を融合しヘリウムを生成したのです。

第一世代の恒星は重量や質量が巨大で重く寿命が短く数億年で死を迎えます。
この時に白色矮星になるか超新星になり爆発するかどちらかを選びます。
其の高温、高圧、高速のエネルギーが水素とヘリウムの他に新しい炭素や窒素
などの新しい物質を生成します。

この第一世代の恒星が次々とスターバーストを繰り返し短期間に数十世代の
恒星の誕生と死の結果さまざまな重い元素を生成しました。

此れが約50億年前の宇宙の歴史で、我々の太陽系や銀河系が誕生したの
です。
我々の太陽は適度な質量と大きさを持ち軽い恒星で重い恒星に較べて寿命も長い
のです。
現在の太陽は数多くの元素を持ち太陽系の惑星に生命体が誕生可能な環境を造り
出して来ました。

この最新の学説は紀元前四世紀の昔に「老子」がとなえた「道(タオ)」の哲学
と思想に類似しています。
「老子道徳経」は「道」と「氣」から宇宙創造の根源と原理を説いた哲学なのです。

「道(タオ)は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生じる」
「万物は陰を負いて陽を抱き、沖氣以って和を為す」
陰、陽未分化の混沌から、宇宙の氣が陰陽の氣に分化する。
陰は陽に、陽は又陰に転じ、陰陽和合(太極、太一)の際限の無い永遠の循環と
変転の結果、万物が生成される・・・

それ故に万物は変転、流転し、恒常の物は此の世に存在する事が無い。
この根本原理が「無為自然」で有り、「虚無絶対」が「道」であり、「天道」
なのです。

古来「道家」は居住地に固持しなく流浪、流転を常として「四海為家」を理想
とし、「道」を体得し生死を超越した無為自然の境地に遊びました。

未来は四海から四天に変化し地球の外、太陽系の外、銀河系の外へ進出し「四天
為家」が常識になる時が来るでしょう。

最新は最古に相似し、正に「温故知新」ではないかと考えを新たにしました。

道(タオ)

2006-06-17 11:42:29 | 氣功
老荘思想では宇宙の根本原理を「道(タオ)」と謂います。
その「道」が具現している森羅万象の変化変転を「無為自然」という
のですが、今はなんとなく想像してみるくらいにしておきましょう。

宇宙誕生の過去から現在そして未来へ連綿と継続し有為転変して行きます。
生命が誕生し成長して老いやがて終焉を向かえ死んで来ました。
幾億世代の生死の積み重ねの上に現在の我々の存在が有るのです。
長い人生も此れと較べれば一瞬の束の間の事でしか有りません。

古代から文明や文化も誕生しては消滅して来ています。
歴史を振り返れば遺跡が物語るようにそのまま永続した文化も
文明も存在しません。
しかし一つの文明が滅びても次に継承されて発展して来た帰納に
現代文明が有るのです。
継承されずに突然、消滅した文化や文明も無数に存在します。
何故にこの壮大な歴史を選択し文明を発展させたのでしょうか?

宗教家は「神仏」の意思だと謂われます。
リアリストは「科学と文化」の力だと謂われます。
道徳家は「向上心」だと謂われます。
其れ故に様々な解釈や哲学が存在します。
ガイア理論(地球意識)や宇宙意思まで称える科学者や宗教家が居ます。
私は「神仏」の存在を否定しています。
しかし仏教徒なので先祖供養は人並みに怠りませんが
死後の世界や輪廻転生には疑問を持っています。
何故なら前世の記憶も死後の世界も体験していないからどうしても
信じる事が出来ません。

私は偶々の幸運な偶然の結果として現代の日本に生命を受けて存在して
います。
春夏秋冬の四季の自然に恵まれた美しい郷土に生まれた事に感謝しています。

大自然は春夏秋冬の変化を意識的にしているのでしょうか?
無意識に変化しているのだと考えています。
この大自然の無意識こそが老荘思想の「無為自然」であるのです。
生死を超越し無為の境地に遊ぶ・・・此れが私の理想なのです。

しかし悟りや解脱を求めたりを理想としているのでは有りません。
喜怒哀楽や人生の機微に触れたり楽しんだり出来る方がよいと思います。

天変地異や不慮の事故、理不尽な人災などでいとも簡単に落命するのが
生命というものなのです。
幸運にも此の世に生命を受けて生まれて来たからには氣楽に人生を過さ
ねば勿体無いと思います。

無為と謂う字には負のイメージが有り過ぎると思います。
無為徒食、無為に過ごす、罪悪感は否めません。

しかし「無為自然の」無為は何もしない事では有りません。
向上心や上昇志向、所有欲などは誰にでも有りますが
簡単には満たされませんし、努力や根性、頑張りも
全てが報われるとは限りません。

人は挫折し絶望します。
努力や期待が外れた時に如何生きて行くかが大きな問題なのです。
人智の及ばぬ事が起きるのが人生なのですから。

ならば、求めても手に入らない物を求めずして手に入れる・・・
此れが「無為自然」の妙諦なのです。
養氣塾では氣を養う事を学び氣の力を求めずして求めても手に入らない
物を手に入れる事を目指しています。

幸不幸

2006-06-16 11:34:56 | 氣功
陰陽思想で幸運と不運を考える。

自分は不運だと考えている貴方は果たして本当に不運なのでしょうか?
自分は幸運だと考えている貴方には不必要なコラムです。
しかし幸運は未来永劫に継続し続けるのでしょうか?
ここからは幸運だと考えている幸せな人より不運だと嘆い
ている人を対象にお話しすることにします。

自分には運が無い不運な定めだと思い込んでいる貴方!
実は誠に幸運な定めの基に貴方は此の世に誕生した事、此れは紛れも無い
事実であるのです。
此の世に生を受け生まれて来るのは
熾烈な生存競争に打ち勝つ幸運な種だけに許されるのです。

両親の和合の結果、受胎し貴方は此の世に生命を得て誕生して来ました。
私は運命論者でないことは断っておきます。
たまたま偶然貴方の種が幸運にも生存競争に勝利したという幸運な定めを持つ
それがあなたのなのです。
 
たった一つの卵子を数億の精子(精虫)が熾烈な受精競争を繰り広げます。
その他多くの精子は虚しく死んで逝きたった一匹の精子が卵子に辿り着き受精
が完了します。
この時の確率はドリームジャンボ宝籤の当選よりも低く難しいものなのです。

貴方のDNAを持った見知らぬ姉妹や兄弟は虚しくその競争に敗れ去りました。
ゆえに、貴方の今有る命は数億分の1の確率をクリアーした幸運な命であること
これは間違い有りません。
 
受精した命の種には此れからの受胎~生命の進化の難関があるけど運の無い本当
に不運な人は此の世に誕生出来ないのが真相です。
幸運だから此の世に生まれて来たのが事実です。

だから不運だとか運が無いとか嘆かないで下さい。
競争に敗れた数億の見知らぬ同胞の可能性を踏み台にして来ました。
此の世に生まれ出る事無く虚しく死んで逝った数億の精子はでは不幸だったので
しょうか?
精子に意識が有るのか意思が存在するのか解りません。
でも何の為に存在するのか?何処へ行くのか?
運不運を悩んだりはしないでしょう。
本能で運動していただけの生命の種なんです。
不幸にも敗れ去ったからこそ
悩み苦しむ事から開放され幸福かも知れませんね。

私は水子の魂や浮かばれない霊魂の話をしているのでは有りません。
宗教的な話でも有りません。
真実の話をしているだけなのです。

幸運にも此の世に生まれた為に悩み苦しむのが人間なのです。
健康を維持するためにストレスを抱え病気や死を恐れ悩みます。
生まれて来たからこそ其の裏に存在する結果である
死を抱いてしまったのです。
寿命の長短は関係有りません。(如何生きたかが問題なのです。)
生の裏には死が存在します。
幸運の生の裏には不運の死が必然的に存在します。

陰陽思想の本質は目先の幸運や不運は「道(タオ)」の前では大差ないと言う
ことなんです。
何が幸福で何が不運だとか小賢しく区分しない方が良いのです。
「万物斉同」だと氣楽に生きて行こうでは有りませんか。

最後に俚諺ですが「無いと思うな運と災難」これをキーワードに人生を楽しみ
ましょう。


氣功の見分け方

2006-06-15 11:38:01 | 氣功
氣功や導引を教える悪いガイドの見極め方法

 氣功は大きく分けて静功と動功に分かれます。
 静功は字の如く静止した氣功で瞑想法(イメージトレーニング)で
 氣を体感し、その氣を体内の経絡を廻らせ氣の流れを良くします。
 氣の流れを良くすれば血流も改善されサラサラに成ります。
 その結果、免疫力や自然治癒力も活性化して元氣に成れるのです。
 古来より病は体内の氣の流れが滞ると罹病すると考えられて
 薬に頼らず呼吸法や瞑想法を用いて自分で養生する古代から伝わる
 伝統的な健康法が靜功です

 動功も目指す目的地(氣を体感して小周天を会得する)は同じです。
 太極拳に代表される導引は動物の動きを真似て旺盛な生命力を得る
 体操(エクササイズ)のような養生術です。
 様々な流派が有り気功の主流をしめています。
 形を重視して集団を指導し易い所から主流に成りました。
 しかし私の経験で言うと、導引ではなかなか氣を体感出来るまで
 修行するのは困難だと思います。
 手前味噌になりますが、塾生の皆様からも他の道場や導引ではなか
 なか体感出来なかったと聞いているものですから。

 そして中国が本場のように思われていますが、文化大革命革命に
 より壊滅状態に成ったのが真実です。
 文化大革命では、紅衛兵により道灌や道院などの施設は破壊され、
 指導者も反革命の烙印を押されて収容所で虐待され、自己批判させ
 られました。これは紛れも無い歴史の事実で有ります。
 まだ半世紀も経たない少し前の出来事なのです。
 今、しきりに中華人民共和国出身者や教えを受けた日本人の気功師
 を名乗る方が沢山居られますが今一信用出来ません。
 何故なら正統な道統を継承する老師は共産革命後絶えてしまい技や
 奥義も断絶したとみられるからです。

 片や台湾、香港には国共内戦に敗れ国民党政権が共産主義を嫌った
 蒋介石が台湾にのがれたのをはじめ、軍閥や財閥と共に道灌や道院
 の関係者が避難して来ました。
 台湾には拳法の宗家や有力者も大挙して避難して来たので、
 狭い台湾が大陸中の拳法や道灌の見本市の如く成ったのです。
 少林寺拳法を始め拳法と道教には深い繋がりが有り、氣功や導引も
 同じです。
 中華民国政府は百花繚乱の武術界を纏めるように台湾省国術会を
 組織しました。氣功の老師や道場は台湾こそが本場といえます。

 まあしかし、中華人民共和国か台湾かの優劣などは無関係です。
 台湾はもちろん中華人民共和国にも優秀な氣功師は居るでしょうし
 エセ気功師も存在します。
 しかし同じ氣功を習うなら優秀な先生を選ぶ事が不可欠に成ります。
 其の指導者を選ぶ簡単な目安をお教えします。

 私の使命は登山者(塾生)を案内して安全かつ迅速で安価に目的地
 (小周天会得)へ伴うガイドだと考えています。
 ガイドの優劣は登山者の安全を左右する重要な事項です。
 世の中には色々なガイドが居ます。
 悪いガイドの見極め方を指南いたします。

*悪いガイドの見極め方法

 1、複雑煩瑣な事を教えたがる(真理は単純明解)

 2、型を重視して本質から乖離する(真実を知らない)

 3、複雑膨大で高価な教材を販売する
   難解で奇怪な言動で煙に巻く
   (老子「知る者は言わず 言うものは知らず」)

 4、気功を教授しながら「氣」の字を使用しない
   (氣の言葉の「波動」がメってしまう)

 5、一度に多人数や団体を教授したがる(金儲け主義)
   (塾長は未熟な所為で個人しか教授出来ない・・・うう)
   

 冗談はさて置き、こんなガイドが多いのも事実なんです。
 此れは悪口でも他人や特定の団体を標榜したものではありません。
 劣等なガイドにまかせると、登山は頂上に到達出来ません。
 道に迷い、遭難する危険な事も、起こりえます。
 皆様もガイド選びにご注意下さい。


立春

2005-02-04 10:42:40 | 氣功
今日は立春です暦の上では春ですが旧暦を基にしている為、実感はありません。
立春は二十四節気の一つで 正月節気とも言います。

余談ですが「寒の水は美味しい!」朝の起きがけの一杯の水は甘露です。
我が町の水道水は昔の井戸水のようで本当に旨い。
昔に熱帯魚飼育に嵌っていた時にペーハーチェッカーで水道水を検査しました。
なんと市販のミネラルウオーターとほぼ同じ結果でカルキ抜きなどの薬剤は不要です。
娘は「大阪の水は飲めん!」と言って家からペットボトルを持参して勤務しています。
大和の美味しい水には驚きます。

自慢では無いのですが美味しさにもう一つ秘密が有るのです・・・
私の職業(氣功師)がら家内で飲んだり調理するのは普通の水道水では有りません。
かと言って浄水器などは使っていません。
水道から汲み置いた水に氣功(外氣を照射)をしています。
俗に言う「手かざし」です。(一分も掛かりません簡単です)
手前味噌かも知れませんが娘のお気に入りは氣功水なんです。

馬鹿な事をと思われるでしょうが本当なんですよ。