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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車 タイヤの入れ方

2011-06-03 20:41:29 | 自転車整備 その他 
今回整備をしているクロスバイク これのタイヤを入れ替えましょう 
これに使われているタイヤは特殊なものではなく ごく普通の自転車と
変わりません タイヤの入れ方を多くの写真を使いご案内します






クロスバイクに使われているホイールとタイヤですが
チューブのバルブが米式で これは一般車では使わない
バルブですね 構造は車のバルブと同じです



タイヤの規格



タイヤの構造は W/O これはワイヤーズドオンの略で
リムに装着するビートの部分にワイヤーが使われています

700X35C はタイヤのサイズでフランス系の規格です
一般車はほとんどが インチ系の規格で この二つは
互換性は有りません



タイヤの装着方向

現在はブロックタイプのタイヤが入っていますが
街中しか乗らないでしょうから 普通のトレッドの
タイヤを選択しました このタイプのトレッドは

V 字の尖った方を進行方向に向け装着します
これは水掃けを考えての事です この写真では
上が進行方向になります






事前に空気を張りましたが チューブが駄目なので
新しい物を用意しています バルブも一般家庭の
空気入れで対応し易い 英式バルブを選びました








タイヤの一箇所を手で外し タイヤとリムの間に指を入れ
ぐるっと一周しタイヤをリムから外します






と前述は簡単に書きましたが 慣れるまでは難しいので
タイヤレバーを使うと良いでしょう






タイヤが外れました これは何も難しい作業では有りません






リムをウエスで掃除をしながら異常が無いか観察します

このリムテープは駄目ですね バルブ穴が裂けています
交換しましょう








競技用のホイールなら しっかりしたリムテープを使う
のですが このクラスなら一般車用で大丈夫でしょう

ただ途中で捻じれているのはいけません これは良く有る
ことです 綺麗に入っているか必ず確認しましょう






では新しいタイヤを入れます 片方のビート 耳をリムに
入れます これは簡単に入りますが タイヤの方向に注意
して下さい 又バルブの所にロゴを持って来るなど 見る
人が見れば分る作業方法と言うのはあります






次はチューブを入れます バルブのコア(虫ゴム)を
抜いてから リムのバルブ穴に差込みます






バルブに虫ゴムを付けますが 根元のナットはユルユルに
しておきます








ここでチューブに空気を入れます ペチャンコの
チューブがやや丸くなる程度でオーケーです






片方がリムにはまったタイヤにチューブを入れて行きます
空気を入れたのはこの作業で チューブが捻じれたりしない
様にする為です ここでは バルブが左右に曲がらない様に
注意します








もう片方のタイヤのビートを リムにはめて行きます
最初はバルブの部分から始めます

バルブの部分はチューブがリムとタイヤの間に噛み易いので
バルブを押し込みチューブを奥へ押し込むのがコツです








タイヤのビートを一周はめて行くと 最後の部分はかなり
固くなります ここは親指で押すのではなく 親指の付け根を
使うと力も良く入りますよ








この最後の部分はタイヤを外す時より難しいので 慣れない方は
タイヤレバーを使うと良いでしょう ただ内部のチューブとの隙間も
ほとんど無いので タイヤレバーでチューブに傷を付けない様に
細心の注意が必要です






タイヤがはまると 写真の様に左右にタイヤをしごき
チューブがタイヤとリムの間に噛んでいないか 全周
確認します これは大切な作業です






最後にバルブを奥まで押し込み チューブが噛んでいないのを
確かめてから空気を張ります これでタイヤの入れ替えは完了です






タイヤのサイドには色々な情報が書かれています






このタイヤには装着方向が指定されています 右が進行方向
トレッドを見ると  V 字の先が右側を向いています

このトレッドと進行方向の関係は 自転車では水捌けなんて
関係が無い! と仰る方もいらっしゃいますが メーカーでも
はっきりとその効果を書いている会社も有ります 私もそれを
信じます





今回の記事は長くなりましたね 最後までお付き合い頂き お疲れ様でした
自転車のタイヤ入れは自転車整備や修理の基本ですね ぜひご自分で出来る様に
チャレンジして下さい パンクも直せる様になりますよ

前回の作業 【 リア フリーハブ 分解 グリスアップ 】

次の作業 【 クロスバイク スプロケット取り付け 】

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トルクレンチを購入

2011-06-02 20:32:08 | 自転車 工具
最近の自転車整備ではネジの締め込み具合のトルク管理が
うるさく言われます カーボン製品が増え、この素材の特性とし
いきなりパキ! と壊れるので数字で管理をするのは仕方が
ない事か と言う事で新たにトルクレンチを購入しました






手当てしたのはこれ PROXXON プロクソン マイクロクリック
MC30 クランプ部は 1/4 = 6.3mm トルクの管理は 6~30 Nm
までです これを選んだのはお安いから・・ 

買ったお値段は七千円程です







ヘッド部 指定したトルクが掛かると この首がコキ!
と折れてそこで締め込みを止めれば 指定トルクでネジは
締まっています






ハンドル部 下のギザギザを回しトルクの指定をします
上に表示されるのが○Nm 単位 下の窓は小数点以下で
0.2Nm 単位で値を指定できます




保証書 2年間有効です プロクソンはホームセンターで
多く取り扱われていますね かと言って直ぐに壊れるかと
言えば 今使っているルーターはもう10年は経っていますが
快調です

先日のテンションメーターでは有りませんが いくらお安くても
その数値が信用出来なければ たたのオモチャです この商品を
調べると そこそこの工場で使ってみると しっかりしたトルク
レンチと誤差が無く 値段の割りにはしっかりしているとのレビュー




同時に使いそうな先端ビットも注文 この辺は足らないのは
困ります 折角の工具が使えないですもんね




ちょいと表を歩いていると こんな物と出会いました
う~ん まあ買っておきましょうなんて事でお買い求め

でもね これ凄くお安いんですよ 





私の手先の感覚は ネジを締め込みこれ以上締めると壊れるよ! と言うのを感じます
まあ仕事ではカーボンどころか 便器や洗面器の陶器を自分の感覚だけで 割らずに
取り付けるのですから その辺はある程度訓練されているのでしょう

今迄自分の感覚で締めてきたネジ類 それが数値に置き換えると どんな数値になるのか
それを計測し 感覚で覚えこんでしまえれば良いですね 

まあこんな事をしようと思ったのも 友人がフルカーボンフレームとカンパ・レコードで
自転車を組んでくれとの依頼 この機会にちょっと勉強させて頂きます

コメント (1)
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リア フリーハブ 分解 グリスアップ

2011-06-01 20:32:15 | 自転車整備 ハブ
前回クロスバイクのフロントハブの分解整備をしましたが
今回はリアのフリーホイール ハブのグリスアップをします
フリーホイールのボディが ハブの玉受けになっていたり
面白い構造ですね




今回整備するのは このシマノの廉価版ハブ
FOMULA と言うハブです 前回のフロントは回転が
コリコリでしたが こちらは ゴリゴリ もっと酷いです・・・






ホイールも一度洗っていますが スプロケットを
外すとフリーボディ辺りは汚れが付着したままで
細部が良く観察出来ません 分解する前に洗って
みましょう

使う洗剤は Simple Green シンプルグリーンの
フォーム 泡が汚れを包んで優しく洗ってくれます

スプロケットや変速機 また今回の様な部分は
デグリーザーを使うより このシンプルグリーンを
お勧めします 必要以上の洗浄をしないのが良いですね






しばらく放置し ブラシで擦ってやります
最後に水で流すとオーケーです






さてハブを分解します 左側からの作業です
使うのは ハブスパナ 15mm このサイズはハブに依って
異なりますので 15mm が全てに対応する訳では有りません

スパナとモンキーレンチを使い 一番外側のロックナットを
緩めます ここは正ネジです




ロックナットより内側には ネジを切っていないワッシャーや
スペーサーが入っており 一番内側が内ネジを切った玉押しです
それらを全て外し 反対側からハブシャフトを抜きます






左右の玉受けにはスチールボールが入っています
グリスが枯れていると 良く落とすので無くさない様に
注意して下さい

右のフリー側は フリーホイールの内部に玉受けが有ります
昔ならハブボディに有ったのですが スプロケットの巾が
広くなり ハブボディの右側が内側に寄ったから こんな
構造になったのでしょうね




回転部分の小物はわずかこれだけ・・・






ついでだから フリーホイールの本体も外してみましょう
使うのは 10mm のアーレンキー








フリーボディ内部のフィキシングボルトに工具を掛け
緩めてやります それ程気負うほどでは有りません
簡単に外れました






フリーボディの内部とハブのスプラインが噛み合う様に
なっています 






フィキシングボルトは フリー本体から直ぐに抜けます

フリーボディは シマノの展開図では内部の詳細図が掲載
されておらず 部品名がこの写真の状態で コンプリート
フリーホイール ボディとなっているので これの不具合が出たら 
アッセンブリーで交換しなさいと言う事なんでしょう




今回のフリーは特に調子が悪い感じでは有りません
やや乾いた音がするので 各部の隙間からフッ素系の
オイルを内部に入れておきます






フリーを組付けます 各部を綺麗にした後
グリスを塗布します






ハブボディにもグリスを塗り フリー本体を装着し
アーレンキーで強く締め付けて完了です




では回転部分を組付け調整しましょう 分解した
各小物は綺麗に洗浄しています フリーボディの
玉受けにグリスを入れ スチールボールを並べて
行きます 






左右の玉受けにボールを並べ 適量のグリスを入れます
今回はやや多目のグリスを使っています






右側のフリー側からハブシャフトを差込ます




普段はハブシャフトに錆止めのグリスを塗るのですが
今回のシャフト 全ネジが切って有り これじゃグリスが
幾ら有っても足りません 粘度の高いオイルを塗っておきました






最後の組付けは左側からです 分解した逆の手順
玉押し スペーサーをシャフトに取り付けます






最後に入れるのは ロックナット そしてハブスパナと
モンキーレンチを使い玉当りの調整をします この手の
自転車はやや渋めに調整・・




これで リア フリーハブのメンテナンスは完了
整備前 ゴリゴリだった回転がサラサラになり
乾いた音のラチェット音が やや湿った良い音に
なりましたよ





今日の花は白 これも綺麗ですね

前回の作業 【 フロントハブ 分解 グリスアップ 】

次の作業 【 自転車 タイヤの入れ方 】

コメント (13)
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