Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイール組替え スポーク ソルダリング

2022-07-13 20:01:51 | ホイール 組み替え
ロードレーサーのホイールを組み替えています スポークの交差部を針金で結線し
今回はハンダで固定するソルダリングと言う作業を行います





組替えたホイールは振れ取りも終わらせ使える状態ですが スポークの交差部を針金で結束しました
今回はその部分をハンダ付けします この一連の作業をソルダリングと呼んでいます






前回までにスポークの交点を 鉄の針金 0.45mm を使い
結束しています






ハンダ付を行うにはハンダコテを使います 先日コテ先を
新しい物に交換しています これを使える状態にします




コテ先はこのままではハンダが乗りません ハンダメッキを
してやります






フラックスを板の上に少量垂らします




コテは既に通電し過熱しています コテ先を
フラックスに触れさせます






コテ先にハンダを乗せました これを半田メッキと
言っています ハンダ付をする時には必要な作業です




交換前のコテ先です 先端が酸化する度に削るので
この様に短くなります 新しい方と形状が異なるので
新しい方に慣れるまで使い難いでしょうね






ソルダリングに付いて少し触れておきます
私はステンレスのスポークに鉄の針金で結線し
ハンダは一般用のヤニ入りを使います 依って
スポーク自体はハンダで固定しません






ステンレスのスポークにステンレスの針金で結線する人も居ます
この場合はステンレス用のフラックスとハンダを使います
この方法は競輪選手の人達に結構多いかも分りません




外は風が強いので今回は室内で作業を進めます
半田を行う時の風は一瞬で固まるので具合が良く有りません




結線部分です






半田の方法は熱の管理が大切です 半田コテで半田をする部分に
余熱を与え適温になればハンダを注します 加熱し過ぎると
ハンダが弾きハンダが乗りません そうなると針金の巻き直しが
必要です




全てのハンダが終わりました 流石に写真は撮れませんでした
コテ先が以前より細くて加熱具合が解らず少し難しかったです






ハンダ付が終了した部分です もう少し盛りたかったのですが
今回はこれが精一杯です そこは見栄えの問題なので妥協します




ハンダ部分はフラックスが残るので 柔らかいワイヤーブラシで
除去します








針金を縛った時のヒゲがそのままなので 切り落とします
半田が充分回っているので 捻っている所が切れても大丈夫です








施工部分は良く洗っておきます




もう少しやりたい事が有るので外に出ました






ソルダリング部 裏側でヒゲを切っています






切り口の角が立っているのでヤスリで面取りをしておきます
手触りが良くなります





ソルダリングは時間を掛けず ハンダ付は一瞬で終わらせた方が良いでしょう
その為にハンダコテは 80w を使っています これで完成ですがもう少し化粧をします




ハンダ部分に色を塗ります 表面保護にもなります






最後に使ったのは 7~8 年前だと思います
水性のエナメル塗料です




内部を混ぜると問題なく使えます 凄い!
金色です






小さな部分に色を乗せるので 爪楊枝の先を削って使います






細かな部分の色入れは 面相筆なんかより この方法が
簡単で良いです






色が塗れました 今迄に何色か塗りましたがこの金色が
一番気に入っています






今回のホイールの組み替え これで一連の作業は終わりました
しかしまだ自転車には装着出来ません もう少し続けます





ソルダリング 最近は科学的には効果が無いと言う話も聞きますが スポークテンションが
上げれないホイールでは効果を感じる事は出来ます
競輪選手の人達がゴール前の接戦で 他の選手のペダル等が車輪に絡み スポークが飛んでも 結線した
ホイールは崩壊せずそのままゴールが出来た と言う話しは良く聞きます ホイールの剛性だけでは無く
その様な事にも 目を向ければ良いと思います

前回の作業 【 ホイール組替え スポーク結線 】 - Kinoの自転車日記

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