遊んだらいいじゃない!

平凡なサラリーマンの週末日記や映画鑑賞日記です。自分の活動の備忘録として記事を書いていきます。

家映画 - 画家と庭師とカンパーニュ

2011年10月30日 | 映画
あまりなじみのないフランス映画。

この映画、最初に鑑賞した際は、1時間で6回寝た。

タイトルの通り、画家と庭師がカンパーニュ(フランス語で田舎の意)で行うやりとりをただただ見る映画なのである。

事件やイベントはほぼ起きない、淡々としたストーリーには眠くなるしかなかったのです。


見終わった後にネット等であらすじと背景、淡々としている特長などを復習して再鑑賞すると、不思議なものでこの映画は面白くなった。

登場人物がほとんど画家と庭師しか出ないので、最初は味気なかったが、改めて見ると画家と庭師の人物像と関係に興味がわいてきて、映画が面白くなる。

純粋に会話を楽しめばいいんですよね。

場面がサッといきなり変わるので追いつけず分かりにくかったストーリーも、二度見すると心地よいスピード感だったりする。

細かいところも気づけるので、前後のストーリーも把握できたので二度見は正解だった。


離婚の危機により得意の裸婦画が描けなくなり、仕事として楽しめない画家のキャンバス。

一方国鉄時代のつらい仕事から解放され、庭師の仕事を楽しむジャルダン。

死ぬ直前まで好きな庭師の仕事をするジャルダンの姿が印象的。

そして、その姿に影響され、最後には楽しみながら絵を描くことを思い出し、ジャルダンの思い出を描くラストはほっこりするような感動があった。


会話や登場人物の行動は、いたって現実的であり、普通の生活にあるものばかり。

ハリウッド映画に慣れちゃうと現実的ではない出来事が無いとつまらないと感じてしまうかもしれない。

しかし、こういう映画もあるってのを分かって見ると、人物に深みが出て、また新しい面白い映画の存在を知ることができた。


フランスモノには、この類の映画が多いらしいので、ほかの作品も鑑賞してみたい。