神戸の空の下で。~街角の歴史発見~

足かけ8年、150万PV突破。「近畿の史跡めぐり」のサブタイトルも、範囲が広がったために少し変更しました。

神戸・柳原のえべっさん(宵えびす)。

2007年01月10日 | ■神戸市兵庫区
家内安全・商売繁盛

柳原のえべっさん

(やなぎはらえびすじんじゃ)
神戸市兵庫区西柳原町5-20

宵えびす



商売繁盛祈願の「えべっさん」が始まりました!


〔御祭神〕
蛭子大神
(えびすたいしん)
大物主大神
(おおものぬしたいしん)



 今年も「えべっさん」の季節がやってきました。各地の「えべっさん」をお祭りする神社ではえびす大祭が執り行われ、商売繁盛を祈願する多くの参拝客で賑わいを見せています。関西で特に有名なのが、大阪の今宮えびす、西宮の西宮えびす、そして神戸の柳原えびすです。JRの姫路方面行きの電車に乗っていると、兵庫駅の手前にひときわ明るい一角を見つけることができます。そこが、「えべっさん」の舞台・柳原蛭子神社です。




社殿前にある神楽の舞台。宵えびすには戎舞が奉納されました。



 ほかのえびす神社と同じく、3日間に渡って行われる柳原蛭子神社えびす大祭。1月9日が宵えびす・10日が本えびす・11日が残り福と呼ばれ、例年40万人以上の参拝客が訪れるそうです。宵えびすの9日には、地元有志の皆さんの戎舞奉賛会による淡路人形浄瑠璃「戎舞」が披露・奉納されました。




本殿には多くの奉納品が並べられていました。壮観です。



 本殿にはえびす大神に奉納される品々が並べられています。特に目を引くのが、例年神戸中央卸売市場から奉納される大マグロや鯛・ブリなどの海産物や山の幸です。いっせいに並べてある光景はなかなか見応えがあります。




境内には商売繁盛祈願の熊手が売られています。参道でも多くの露店で売られています。



 柳原蛭子神社の隣には大黒天さまが祀られる福海寺で「大黒祭」も行われています。七福神のうちの恵比寿さま大黒さまを一度にお参りできるのは全国的にも珍しいそうですので、この機会に両方お参りして2倍の福を持って帰ってください。



アクセス
・JR「兵庫駅」下車、南側の出口から東へ徒歩5分
・神戸高速「大開駅」下車、南東へ徒歩10分
 柳原蛭子神社地図 Copyright (C) 2000-2006 ZENRIN DataCom CO.,LTD. All Rights Reserved.

拝観料
・無料

拝観時間
・常時開放

公式サイト
   柳原のえべっさん・蛭子神社公式ホームページ


神戸の神社
兵庫県神社庁神戸市支部
神戸新聞出版センター

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
柳原のえべっさん (tetu)
2007-01-11 00:07:36
 子どもの頃、ちょっと迷い子になりました。しっかり手を繋いでいると思ったのに放していたのでした。
 その時の大人の人たちで残っているのは叔父一人だけになりました。
 兵庫の大仏さんの前で大きくなったんですよ。戦災で跡形もなくなりましたが、懐かしい。
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コメントありがとうございます! (きみー)
2007-01-12 12:40:24
 コメントありがとうございます!「えべっさん」はとても多くの参拝客でごった返すので、大人同士でも油断しているとはぐれてしまいますよね(笑)
 昨夏の暑い日、兵庫大仏の能福寺さんに行ってきました。大仏さまの迫力に圧倒されて、しばらくずっと眺めてしまったのを覚えています。「正しく生きているか」「人のために力を尽くしているか」と問われているような気がして、身の引き締まる思いをしました。
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えべっさん (えべっさん)
2008-01-18 14:55:48
柳原のえべっさんは、西宮とか今宮と違って向かい同士にえびす神社と大黒さんのお寺があることが特徴ですね。お参りの仕方も、
まず大黒さんにおまいりして、その後えべっさんいおまいりし、えべっさんは耳が遠いので本殿の裏で壁を叩いておまいりするのが良いそうですね。
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福が逃げる (福がにげる)
2008-01-18 14:57:23
えべっさんと大黒さんをお参りすることを、兵庫の福巡りというようで
す。大黒さんを御参りしないと、福が逃げるって言われているようです。
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Unknown (水戸黄門はフィクション)
2009-08-15 07:13:31
毎年柳原のえべっさんには欠かさず行ってお参りしています。ご利益もらって家と店に帰ってきます。
何年か前にドラマの水戸黄門で、
黄門さまが柳原蛭子神社の十日戎のえべっさんに来るシーンが放映されました、すごいっておもいましたが、祖父に聞いてみると「フィクションやで」と片付けてました。水戸黄門の漫遊自体がまあフィクションですもんね。
祖父に言わせると、地元の人が何も無いお祭を大きくしていったのに、「そんなん放映されると、おやじらの苦労が無になる」と言ってました。昔は東川崎の東川崎蛭子神社の十日戎の方が大きかったそうですよ。
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こんばんは! (きみー)
2009-08-19 23:45:22
確かにドラマの水戸黄門はフィクションだらけですよね(笑)
「助さん」で知られる佐々介三郎宗淳公が神戸までやってきたことはあったらしいですが。
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Unknown (Unknown)
2009-11-19 07:01:36
柳原のえべっさんといえば、ベビーカステラですね。
昔はえべっさんは宮司はいなくて、地元の有志によって支えられていました。そのため、1月の9、10、11日に神事としても
十日戎が行なわれていたかどおか分かりません。
その後、十日戎のおまつりがはじまり、
加島の玉子焼きで知られる加島氏が運営する神農会の何代か前の親方が、柳原蛭子神社からの依頼で出店を出すまでは、今日の様な十日戎はなく、普段どおりに近く、ひっそりとしていたようです。
でもその頃はベビーカステラでなく、大黒さんの門の前のお家の軒先を借り、飴などを売られていたそうです。
出店の力が集客力になったわけですね。
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ベビーカステラ美味しいですね! (きみー)
2009-11-19 10:34:40
十日えびすの時期はめちゃくちゃ冷え込みますが、焼きたてのベビーカステラやタコヤキを食べると生き返る感じがしますね
加島のベビーカステラは長田神社や多井畑八幡神社にも出店していてどこも大人気みたいですね。今では当たり前のように賑わっているお祭りも、いろんな方の努力の積み重ねがあってこその盛況なんだということを改めて感じました。何だか初詣で出店が並ぶのが待ち遠しくなってきました
またいろいろ教えてくださいね!ありがとうございました
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Unknown (Unknown)
2013-11-21 06:06:09
大昔、柳原のえべっさんをはじめるとき、ここのお寺の協力が無かったら、
お祭りができなかったんやて。
それで、大黒さんを祭ってるわけなんやて。


柳原のえびすさん自体そんなに古い祭りでわなく、
前の前の宮司さんが、柳原町内や柳原商店街や福海寺の協力をえて、
西宮のえべっさんの繁栄を参考に始めたようです。

最初の頃はぜんぜん賑わってなく、宮司さん自身が鍋釜を棒でたたいて、
兵庫駅に汽車が着く時間を見て、お客を呼びに行っていたほどらしいです。
出店が出だしてようやく盛り上がったようです。

何年か前にドラマ水戸黄門で柳原十日えびすの場面が出ていたようですが、
えびす神社(正式には蛭子神社)は古くからあっても祭礼はありませんでした。
全くのフィクションです。

明治の頃までは宮司さんは存在せず、近隣の住民によってお守りされていました。
明治に出版された、兵庫史のバイブル「西摂大観」にも記載無く神社の記載も有りません。

その他兵庫史の有名どころの兵庫名所記、摂津名所図会などにも同じです。
大黒さんの福海寺にも観音さんや尊氏の記事はあっても、
大黒さんの記述はまったくありません。

お札を購入したとき、大黒さんのお坊さんに昔の大黒さんとくに江戸期の福海寺の大黒さんについて聞いてみると、
台所に守り神としてお祀りしていただけのようです。
昨今商売繁盛の神としてえべっさんはどこの神社や寺でも祭っていますが、その走りですね。
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