肉食の女

外見が和風で地味なので意外に思われることが多いのですが、私は肉好きです。
肉か魚かと問われれば、迷わず肉を選ぶ肉食女。

それでも子供時代、母親や祖母に
「好き嫌いをしてはいけません、お野菜もちゃんと食べなさい」
そう厳しく言われ続けたおかげで、私は肉だけでなく野菜も魚もまんべんなく摂取する習慣ができました。
てゆーか、肉ばかり食べて祖母に叱られたトラウマから、肉食に偏る食生活は悪いことだという罪悪感すらあるのです。
焼肉屋さんに行っても、野菜焼きやサラダを必ず頼み、クッパでさらに野菜を摂取するように心がけたりして。

今では野菜料理もお魚も、その美味しさが分かるようになり、ほとんど好き嫌いなく食べています。
普段社員食堂で昼食を共にしている同僚たちも、言わなければ私が肉食女だとは分からないようです。

ですが、基本はやっぱり肉が好き。


娘が生まれる前のことですが、ある日てーしゅと二人で焼肉を食べに行ったとき、私がふと
「本当は肉だけでお腹いっぱいにしたいんだよね～」
と言ったところ、てーしゅ、あっさりと
「じゃあ、そうすりゃいいじゃん」

そうか、私はもう大人、親の目もないし、好きなものを好きなだけ食べてもいいんだ！

そこでやってみました。
『カルビだけでお腹いっぱい計画』
タン塩もちょっと食べましたが、生ビールもいただきましたが、それ以外はカルビのみ。
元々どちらかと言うと小食ですし、カルビにしても２～３皿で十分です。

いや～、美味しかった！幸せだった！
非常に満足いたしました。

今でも時々『カルビだけでお腹いっぱい計画』実行しています。

でももう若くはないせいか、最近はなんとなく翌日に胃がもたれるんですよね。
それに体が妙に熱くなる気がする。
やっぱり肉だけでお腹をいっぱいにするって、体にはあんまり良くない気がします。


１８世紀フランスの宮廷では、豪華な食事のほとんどが肉料理だったと聞いたことがあります。
家畜や猟の獲物の様々な部位を、調理法をあれこれ変え何十種類もの料理にして供するのですね。
彼らは肉だけでお腹いっぱいにしてたようなものでしょう。
子供のころからそういう食生活だと、内臓もそれに適応するんだろうな。

そうすると、体が熱いのも彼らにとっては普通の状態なのかな。
・・・それで血の気が多いのか、Ｏ様。