uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

イメージ払拭

2008-06-22 14:17:53 | 本と雑誌

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)

『東京奇譚集』 村上春樹。

奇妙な短編5編。

彼特有の陰気臭さはあるものの、どこかうやむやにしておいてそれが正しい事に感じる事ができる。結論の無いものが多い。

彼の作品を初めて読んだのは『ノルウェイの森』。どこか喉の奥に何かが詰まるような後味だったと思うけど、そういうものに耐えられるような自分になったのか、それとも、彼の作風が変わったのか、どちらもあてはまるのか・・・。

とにかく、気だるさを感じないで読めた。

『どこであれそれが見つかりそうな場所で』がおもしろかったかな。

追求しない事の美学。あるあるって思う。

『品川猿』ではカウンセラーが登場するが、こんな人になりたいなと思わせる。


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