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高齢者に多い「帯状疱疹」ワクチン接種も有効

2022-09-20 10:47:39 | 健康・医療
母が80歳ぐらいの時かなりひどい「帯状疱疹」を発症しました。

かかりつけの医師の専門が皮膚科だったので適切な診断ができたのですが、当時はまだ抗ウイルス薬もなく塗り薬しかありませんでした。片側が多いといわれていましたが、背中全面にひどい水ぶくれとカサブタのような症状となりましたが、母は全く痛みがありませんでした。

医師によればかなり珍しいケースのようでしたが、痛みがないためそれ程苦しむことも無く1か月程度で治った記憶があります。

身体に潜んでいる水ぼうそうのウイルス(ヘルペスウイルス)が、免疫力が低下した時に増殖し皮膚症状や神経痛を引きおこすのが帯状疱疹です。上半身に発症しやすく、身体の左右どちらか片側だけに生じるのが特徴とされています。

皮膚症状は赤い発疹がぶつぶつと帯状に生じ、後に水ぶくれのようになります。治療が遅れると神経のダメージが大きくなり、皮膚症状が消えた後も痛みが続く、つらい後遺症が残ることもあります。

神経痛は皮膚症状が出る数日前から始まります。肩こりや腰痛などよくある身体の痛みとの区別が難しいのですが、痛みを伴う皮膚症状が出たら要注意となります。皮膚科で帯状疱疹と診断されたら、少しでも早く抗ウイルス薬の服用を開始することが大切です。

患者の多くは50歳代以降で、日本人の場合80歳までに3人に1人は発症するといわれています。主な原因は加齢による免疫力の低下ですが、若い人でも疲労やストレスによって免疫力が落ちれば発症することがあります。

水痘ウイルスを記憶する免疫細胞の寿命は20年くらいとされています。以前は水ぼうそうにかかった子供や孫からウイルスをもらい、一旦低下した免疫力が増強される機会も多くなっていました。

それが核家族の増加や水痘ワクチンの定期接種化で水ぼうそうにかかる子供が急減したことなどで、免疫が増強される機会が減っているようです。今後も患者の増加傾向は続くとみられ、予防ワクチンの重要性が高まっています。

帯状疱疹予防ワクチンは2種類あり、対象年齢は50歳以上です。ひとつは水痘ワクチンで、乳幼児の定期接種に使用されています。もうひとつは帯状疱疹予防用に作られたワクチンです。前者の方は費用が安く接種は1回で済みます。

後者は高価で2回接種が必要ですが、予防効果は非常に高いとされています。私は水ぼうそうにかかったかどうかの記憶はありませんが、最近帯状疱疹の話を知り合いから聞きますので、念のためどちらかのワクチンを接種した方がよいのかもしれません。

あまり医師にかかりたくはないのですが、ひどい痛みを避けるのに必要であれば、相談してみようかと思っています。


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