goo blog サービス終了のお知らせ 

ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

運動は老化を早める説は真実か

2025-04-12 10:32:47 | 健康・医療
健康のためには適度な運動と、どんな文章でも書いていますが、私は完全に運動不足になっています。

運動の基本である歩くことが嫌いですので、結局何の運動もしないことになっています。先日15分ほど歩いてクリニックまで行きましたが、予想以上につかれた感じがしました。やはりまだ体調が完全ではないのかもしれません。

人間が生活している地球の平地では、大気中に約21%の酸素が含まれています。その酸素の恩恵を受けて食事でとったエネルギー産生栄養素に含まれているエネルギーを、呼吸によって効率よく利用して、日常生活を送っています。

約46億年前に地球が誕生して数億年が経過したころは、とてもわずかな酸素しか地球上に存在していませんでした。そこに最初の生物として嫌気性菌が出現しました。地球上の存在している水の紫外線による分解や、光合成をする生物の登場によって、酸素が発生しました。

やがて酸素濃度が上昇していくと、真核生物も出現しました。さらに酸素を効率よく利用してエネルギーを生産する機能を持ったミトコンドリアを細胞内に組み込んだ好気性生物が出現したことで、生物は劇的に進化したのです。

酸素の利用は生物の進化に大きなメリットをもたらしましたが、生体が酸素を利用する際には、デメリットも背負わざるを得ませんでした。それが酸化ストレスです。

慢性的かつ過剰な酸化ストレスは、心血管疾患、ガン、神経変性疾患、糖尿病などの病態だけでなく、老化プロセスにも関与することが示唆されています。そのため、安静時における酸化ストレスレベルを適切な範囲にコントロールし、疾患や老化の進行を抑える必要があると考えられます。

今日では運動・スポーツはあらゆる年齢層に対して積極的に推奨されており、その健康増進効果を疑う人は少ないでしょう。しかし20世紀の半ばまでは、激しい運動に対する消極的な態度が、欧米においてみられました。

そのような理論的背景には、エネルギー消費率が増加するほど寿命を縮めるという、生涯代謝量一定理論がありました。その後、老化過程は細胞や組織に生じるラジカルが起こす連続的な有害反応によるダメージの蓄積であるという老化フリーラジカル理論として発展しました。

実際のところ、加齢とともにフリーラジカルを生成する酵素の活性増加と、それによる酸化ストレスを修復する抗酸化物質の機能低下により、生体防御機能が低下していきます。

この学説を運動に適用すると、強度な運動トレーニングに伴う酸素摂取の増加が、酸素から生成された有害な酸素ラジカルによる組織のダメージを増価させ、それによって老化が促進する、という考え方になります。

実際はこんな考えは一掃されており、運動は老化防止に役立つという理論になっているようです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。