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ペットも家族の一員です!

2019-09-22 08:15:42 | 生活情報

飼い主さんがしておきたい「最低限の備え」!

 避難直後は犬も猫もショックを受けているため静かですが、10日後くらいになると吠え始めるなどしてトラブルが増えるようになります。避難後は1週間を目安に一般の人と動物連れの人の住み分けを始めたいですね。しかし、現実はそうあまくありません。ほとんどの場合、避難所は人専用となっており、ペットは家族の一員と言われているものの、いざとなれば犬は犬、猫は猫というように扱われます。そのため、自動車で車中泊をされる方が多くいますが、これもあまり賛成できません。車の駐車スペースの確保や燃料などの確保も大変だからです。さらにエコノミークラス症候群による体調不良も起こってきます。

 こういったことで災害後は弱気になりがちですが、飼い主さんの元気がないと犬や猫達も元気がでません。街の復興でも友人のペットの世話を手伝うことでもよいので、飼い主さんが「まだ終わっていない!」という気持ちで目的をもって再び元気になることがペットの幸せにもつながります。

持ち出し袋は3つに分類!

外出先用の携帯ポーチ

 いつも家にいるとは限りません。季節に合わせて中身を入れ替えることが大切です。

ポーチに入れておくものは、ホイッスル(助けを呼ぶときに大切です。)・ライト・名前を書いた紙・携帯トイレ・防災手ぬぐい・カイロまたは冷却ジェルシート・ブランケット

同行避難用の持ち出し袋

 素早く逃げ出せるように軽さに注意しましょう。

備蓄品

 玄関など柱が多くて頑丈な場所に置いておけば、ひと段落した時に取りに戻ることができます。家族で置き場を決めて共有しておくと安心です。

ペットに対する備え

こんな準備も大切ですよ!

 安全な場所で飼育するし、ペットがいることを玄関などに表示しておけば、外出先で被災した場合に救助してくれる可能性が高いです。また、首輪や迷子札、マイクロチップを装備しておくことも大切です。また、自分のペットの写真を携帯しておく(スマホなどに写真を保存しておくのも良い方法)。避難所を事前に確認し、ペットも連れて行くことが出来るのか確認することも必要です。ペットを連れていけない場合は、避難中の預け先も決めておく必要があります。自動車での避難はあまり考えない方がいいです。なぜなら車がいつも使えるとは限りません。

しつけや社会化!

 人や他の動物を怖がらないように慣らしておくことが重要です。またトイレのしつけや、犬や猫の体を清潔に保つようにしておくことが大切です。ペット連れ込み可能と言っても、全ての人がペットが好きというわけではないですし、動物に対してアレルギーの方もいますのでそういった方達にも配慮が必要です。

 ペットには「待て」「おいで」「おすわり」「ふせ」などといった基本的な動作を教え、無駄に吠えないようにしつけることが大切です。これができなければ、野外で過ごさなければいけなくなります。また、予防接種や寄生虫対策は必ずしておいてください。避難生活では食中毒が一番こわい病気となります。

ケージやキャリーに慣れる!

 キャリーは避難時に、ケージは避難施設内で住み分けをする時に使います。これに慣らしておかないと他の人との共同生活となりますので、他の人に迷惑を掛けることになりますし、ペットを避難所から退出させることになります。初夏や初秋ならいいですが、真夏や真冬といったことも考えなければいけません。ペットと一緒に真夏や真冬に野外で過ごすとなれば体がもちませんし、体調を崩して余計に他の人(救助隊や医師・看護師)に迷惑をかけることになりますので、よく考えて行動してください。

ペットも家族の一員です。これは何も人と一緒にするということではなく、他の人に迷惑をかけさせない、掛けないという意味での家族の一員ということです。意味を履き違わないでください。我が家にも猫がいますが、キャリーやケージに慣れさせるようにしていますし、ペットの用のご飯やトイレ用の砂、飲み物を別のキャリーケースにして持ち出せるようにしています。

 避難所生活は人も大変ですが、犬や猫などのペットはもっと大変ですし、相当のストレスがかかると思いますので、そういったことにも慣れさせることも大切です。

 

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万葉集をわかりやすく解説

2019-09-22 07:28:09 | 地域と文化

作者 石上麻呂(いそのかみのまろ)  巻一  四四番歌

 吾妹子(わぎもこ)を いざ見の山を 高みかも 大和の見えぬ 国の遠みかも

訳:わが妻をさあ見ようという「いざ見」の山は名ばかりで、高々とそびえているからか大和は見えないことだ。いやこれも国遠く旅してきたからか。

 

解説

 この歌は持統天皇六年の伊勢行幸の際に、行幸に従駕した石上麻呂が詠んだ歌です。「いざ見の山」とは、東吉野村と三重県松阪市との境にある高見山かといわれます。「いざ」は相手を誘う語で、「見る」には男女が会うという意味もありました。高見山の標高は約1250mあり、冬には樹氷が見られることで知られてます。東西方面から見ると尖った山頂が見えることから、伊勢側から見て大和国が遮られているように感じたものと考えられます。

 「万葉集」には、この行幸の際のエピソードが注に詳しく記されています。中納言であった三輪朝臣(みわのあそん)高市麻呂(たけちまろ)が冠位を脱いで天皇に捧げ、農繁期の行幸は民を苦しめるとして諫めたが、天皇はこれを聞き入れず伊勢へ行幸した、というものです。

 「日本書紀」によれば、確かに三月三日に高市麻呂が持統天皇の伊勢行幸を諫めたこと、それを押し切って六日に伊勢に行幸したことなどが記されています。冠を脱いで天皇に捧げるとは職を辞する覚悟のほどを示しており、高市麻呂はこの後しばらく官職を解かれたといわれています。

 ただ、持統天皇は行幸を強行しただけでなく、行幸の通過地となった地域や随行した人びとの税を免除し、大赦を行うなどもしたと「日本書紀」にはあります。伊勢は壬申の乱において大海人皇子(後の天武天皇)を勝利に導いた神の坐す地であり、高市麻呂はその乱における功臣でした。だからこそ諫言(かんげん)を呈することができたのでしょうが、一方で天武天皇の遺志を継いだ持統天皇には、その諫言を退けても行幸しなければならない事情があったのかもしれません。

 石上麻呂は大友皇子側の忠臣として知られ、天武天皇や持統天皇にも重用されました。高市麻呂の話は、石上麻呂には直接関わらないのに詳細な注を付けるほど有名だったようで、「懐風藻(かいふうそう)」や「日本霊異記(にほんりょういき)」にもみえます。

 

万葉集ゆかりの地~高見山~

 奈良県と三重県の県境にそびえており、国道166号線の木津(こつ)トンネルを出るとすぐ視界に飛び込んでくる円錐形の山が高見山です。山の名が示すとおり、山頂からの眺望は絶景で、三重の山々や重畳と続く台高山脈を眺めながら、大峠から高見山への急な坂道を登ります。やがて朝日に輝く霧氷のブナ林に入ると、この山の本当の魅力が分かります。厳冬期には霧氷をまとってその雄姿を一段と美しく見せています。

 高見山は、神武天皇の東征伝説が残っており、歴史的にも興味深い山で、この歌にも詠まれているように幾つかの歌に登場する山です。また、伊勢行幸の際には必ず通らなければならない山でもあるのです。

 山頂付近のなだらかな道は笹と灌木に覆われています。国見岩、揺(ゆるぎ)岩といった、いわれのある岩や好展望の笛吹岩など、見所にも事欠かない山です。初夏なら、山頂のブナの新緑、アシ谷の林間を流れる清流が美しく、ガクアジサイ、コアジサイが山道を彩ってくれます。また、下平野道の台地には避難小屋や樹齢700余年といわれる高見杉があります。

 登山コースは杉谷から登るものが最もポピュラーですが、ほかに平野から登る道や大峠から台高山脈の明神岳へ縦走するコースもあります。高見登山口から山頂まで2時間30分くらいです。また山頂から下平野までは1時間50分くらいの距離です。