こんな場所で地震が起こったら~自宅編~
「地震が起きたら建物の外に」と思っていませんか?実は地震が起きたとしても、倒壊の可能性が少ない場合は、室内の方が安全であることが多いのです。しかし古い建物、特に1981年5月31日以前に認可を受けた「旧耐震」住宅など、今いる建物の耐震性能が低い場合は、揺れを感じたらすぐに屋外に逃げるようにしましょう。古い家屋に住んでいる場合は、建物の建てられた年代、耐震基準などを調べておくとより安心です。
トイレの中で地震に遭った場合
トイレは柱と壁に囲まれた小部屋のために潰れにくく、落下物も少なく比較的安全な場所だと言えます。揺れが収まるまではその場に留まり、可能ならドアを開いておくことも考えましょう。特に外開きのドアの場合はドアの前に何かが転倒・落下してしまうと、つかえて扉が開かなくなる可能性が高いため、絶対にドアを開放するようにして下さい。
浴室の場合
浴室も小さな部屋のため潰れづらい場所と言えます。しかし、裸の状態で割れたガラスなどに触れてしまい、ケガをしやすくなるという危険性があります。無理に移動せずその場で揺れが収まるのを待ち、浴槽にいた場合は慌てて出てこないことが重要です。洗面器が目の前にあるならかぶるのもいいでしょう。可能ならドアを開けた方が閉じ込めを防ぐことができますが、ケガをする危険性もありますので、無理にしなくてもいいです。
台所は!
割れ物や刃物があり、火を使った調理を行う台所は、自宅において一番危険な場所です。食器や包丁類などが落下しケガをすることがあるので、まずはそれらから離れることです。やかんやポットのお湯、鍋などもやけどの原因となるので注意してください。近年のガスコンロは揺れを感じたら元栓(メーター)が自動で閉じる機能が備わっているので、無理に消そうとして近づくよりは、離れたほうが安全です。落下物を避けるためテーブルの下などに滑り込んで安全を確保しましょう。揺れが収まったあと、出火していたら初期消火を行なって下さい。台所には必ず、消火器を準備しておくようにしてください。