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「こんな場所」で地震が起こったら~路上・地下~

2019-09-18 08:00:17 | 文学

外出時に災害が発生したら?

 地震などの自然災害はいつ起こるかわかりません。必ず在宅中の家族が全員集まっているとは限りません。そこで今回は、路上や駅・地下鉄、地下街などで被災したときの心構えや避難の仕方などを考えていきましょう。

路上の場合!

 路上で地震などに遇った場合は、ビルの壁や窓、ブロック塀などからは離れるようにするのが基本です!

 屋外にいる場合はまず落下物に注意することです。ビルの看板や外壁、割れたガラスなどが落下してく可能性がありますので、建物から離れるか、建物内部にいる場合は慌てて飛び出さず、その場で揺れが収まるのを待ちます。特に大きな地震の直後は余震が発生する可能性が高いですので、すぐに安全な場所へ飛び込めるよう、周囲を確認しカバンなどで頭や首を保護しながら移動します。転倒物も多いので、自動販売機、ブロック塀には近寄らないようにしましょう。特にブロック塀はバラバラになって落ちてくるのでは、周囲の壁が一斉に転倒してきますので、大変危険です。

駅・地下鉄構内の場合!

 駅は看板など、吊り構造のものが多い場所です。地震の場合は落下物に注意し、余震に警戒してください。ホームにいる場合は線路への転落防止のため、線路からできるだけ離れた場所で身を守ることが大切です。地下鉄で地震に遭遇した場合は、勝手に移動せず、必ず駅職員の誘導に従うようにしてください。路線によってはレールから電気を取得しているため、電車が止まっているからといって勝手に線路内を移動すると感電する恐れもあります。

地下街の場合は!

 地下街は意外と、地震に対しては安全な場所ですが、津波や洪水には注意が必要です!

 地震の場合、発生直後は地下街の方が倒壊や落下物が少なく、屋外より安全な場合が多くあります。しかし、停電すると誘導灯を残して灯りがなくなり、真っ暗になりますので、常に小さなライトを持ち歩くと安心です。また地震直後は、火災の発生に注意が必要です。煙に巻かれると脱出が難しくなるため、出口を普段から把握しておくことが大切です。浸水害が発生した場合は地下の方が危険になるため、地上の安全が確認できたら地上へ避難しましょう。特に津波が発生する危険性が高い地域の場合は、すぐに地下から地上へ上がることが鉄則ですが、誘導員がいる場合は、必ず誘導員の方の指示に従ってください。

 


万葉集をわかりやすく解説

2019-09-18 07:28:46 | 地域と文化

作者 天武天皇  巻一  二七番歌

よき人の よしとよく見て よしと言ひし 吉野よく見よ よき人よく見つ

訳:立派な人がよい所としてよく見て「よし(の)」と言った、この吉野をよく見るがいい。立派な人もよく見たことだ。

 

解説

 この歌は天武天皇が詠んだ歌で、「万葉集」には天武天皇八年(679年)五月五日に吉野宮に行幸した際のうただときされています。

 「日本書紀」によると、その年五月五日に吉野宮へ行幸したこと、翌六日に、草壁皇子・大津皇子・高市皇子・河島皇子・忍壁(おさかべ)皇子・芝基(しき)皇子の六皇子らと争いをせずお互いに助け合うと盟約したことが記されています。

 このときの行幸先だった吉野とは、壬申の乱で大海人皇子(後の天武天皇)が兵を挙げた地でもありました。壬申の乱とは、天智天皇の息子の大友皇子との間に起こった皇位継承争いです。天智天皇が亡くなる前に、大海人皇子は皇位を継ぐ気は無いことを示すため出家して吉野に隠遁したといいます。それでも天智天皇亡き後に争いが起き、大海人皇子は吉野で挙兵、各地を転々としながら味方を増やし、大友皇子側に勝利した、と乱の経緯がこと細かに「日本書紀」に記されていることでも知られます。

 この歌はまるで早口言葉のようで、繰り返し声に出すと面白く感じますが、ふざけていたのではなく「よし」という言葉を重ねることに意味があったとみられます。

 当時はひらがなやカタカナがない時代でしたので、元々は「淑人乃 良跡吉見而 好常言帥 芳野吉見与 良人四来三」と、外来の文字であった漢字で書かれ、六種類の「よし」が記されてもいます。歌を記したのが別人であった可能性はありますが、少なくとも「よし」の繰り返しには、自らの出発点となった吉野の地と自らの治世を言祝(ことば)ぐ意図があったと考えられます。

 壬申の乱を経た後だからこそ、息子たちを集めて吉野で盟約を結び、こうした歌を詠む必然性もあったといわれています。

 

万葉集の関連する施設~拓美(たくみ)の園・吉野郡下市町~

 下市中央公園内にある「拓美の園」には、今回紹介した歌を含め、16基(23面)の句碑歌碑が立ち並んでいます。拓本は伝統的な器物を複写する方法のひとつで、拓美の園には、多くの人が採拓(拓本を採ること)に訪れます。

 歌碑や句碑、石仏を訪ね、拓本を採り、歴史・文学の世界やかかわった人たちのことを想いながら時を過ごしてみませんか。

 

             

 

 

下市町の観光スポット~広橋梅林~

 下市中央公園のある下市町は大峰山の玄関口でもありましたので、昭和の50年代までは山伏姿の人たちで賑わっていました。また、下市町は手形発祥の地としても知らておりますし、毎年2月11日~13日に初市恵比寿が執り行われています。

 この初市が終われば春の訪れとなり、近鉄吉野線下市口駅よりバスで広橋峠で下車したところ一帯が梅林となっています。平日やシーズンオフの間はバスの本数も少ないのですが、シーズンになると臨時バスやシャトルバスなどが運行されます。

 広橋梅林は月ケ瀬、賀名生(あのう)とならぶ奈良県三大梅林の一つとして知られています。広橋峠の北側斜面、約25ヘクタールにわたって約5,000本の梅が植栽されており、2月下旬から3月下旬が見ごろとなります。白梅・紅梅をはじめ淡桃色、一重咲き、八重咲きなど色とりどりに咲き匂う梅と景色が楽しめます。また、ここからの眺望もよく、金剛葛城山系や大和平野を見渡すことができます。また、梅の実が実る初夏もおススメです。

 広橋梅林は、散策道も整備されていますので、高齢の方から小さなお子様まで気軽にハイキングを楽しめるようになっています。ウメ以外にも様々な草花や人と触れ合えるのは広橋梅林ならではです。また、毎年3月中旬の日曜日には、「梅の里山まつり」が開催され、大和名産の茶粥が振る舞われたり、梅干しの種飛ばしなどさまざまなイベントが行われますので、春の息吹を感じながら初春の楽しいひと時を過ごしてください。

 

     

 

          

 

 

         

 

 

 

 

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