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けんけん日記 ~おもしろき こともなき世を おもしろく~

名古屋にて某会社を経営、その実態はトライアスリート&四国お遍路公認先達、そして「モノノフ」。(笑) 日常を綴っています。

自転車遍路 1回目 2日目

2012年03月11日 | お遍路 同行二人
今日は昨日に続き難所の山越えが2つもあります。
20番鶴林寺に21番太龍寺、実は自転車遍路にとっては
昨日の12番焼山寺より大変と言われています。20番鶴
林寺では最後は遍路道の中、自転車を押して根性で登り
切りました。山門にたどり着いた時は超嬉しかったです。

その次の太龍寺、ここには太龍寺ロープーウェイがありま
す。車遍路の人も、一応何とか車を走らせられる道路は
あるのですが、20番鶴林寺以上に急坂で非常に危険で
あるため、お寺も車は止めてロープーウェイを使うように
勧めています。基本人力でと思っている私は悩みました・・・。
ロープーウェイを使って良いのだろうか・・・?と。
しかし、時間の問題、一度ロープーウェイに乗ってみたい、
鶴林寺で心が折れた・・・(笑) など色々な理由があって今
回はロープーウェイを使用しました。 非常に楽チンでした。(笑) 
ロープーウェイには自転車が持ち込めるので 太龍寺から
次の目的地までは自転車です。下りの坂は激し過ぎる、
超怖かったです。帰りの電車の時間が迫っており、22番
平等寺は諦めて 桑野駅へ。駅で自転車をバラして袋詰め
にして電車に乗り(輪行と言います)、車の停めてある
1番霊山寺に向かいました。

ロープーウェイを使ったことに関しては次の自転車遍路ま
でにやはり自力で登らねば駄目だ!と思うようになった時は、
21番太龍寺にもう一度登り直そうと思っています。まあ後
に66番雲辺寺でロープーウェイを使うであろうことを考える
と1度も2度も同じだと思ってしまうでしょうが。

一度自分の足でちゃんと歩いて登ってますからね、ある程
度は融通を利かそうと思います。




今朝は4時に起きてしまいました。やっぱりちょっと興奮して
ますね。今日1日の予定を地図を見ながら考えていました。
この時間も楽しいです。6時半に朝食のため食堂に行くともう
食べ始めている人も。皆さんも早起きです。お遍路の基本で
すけどね、早起きは。




自転車遍路は体力勝負、何度もお代わりしてエネルギーを
満タンにしました。




自転車はこんな風に停めてありました。
皆さんに別れを告げて出発です。
ちなみに右のプリウスに乗って車遍路している男性とは
この後何度も会うことに。




13番大日寺に向かう20キロの道のりはほとんど下り坂、
笑いが止まりません。歩き遍路でこの道を歩いた時、もし
自転車だったらめちゃ楽だろうな、気持ちいいだろうな、
なんて考えていたのですが実現です。歩き遍路で痛い足を
引きずりながら5時間かけて歩いた道をほとんど体力を
使わず、サドルに1時間腰かけているだけで大日寺に着い
てしまいました。(笑) これがあるから自転車遍路の山を
登った後は幸せ。




14~17番までの密集しているお寺をサッと巡り18番恩山
寺に到着。ここは歩き遍路時、勉強会のボスの大先達の
お父様と偶然あった思いでの残るお寺。




そのお寺で今回のお遍路初となるお接待を受けました。
ありがとうございます。嬉しかったです。




19番立江寺。ここも歩き遍路での思いで深いお寺。




歩き遍路では立江寺の駐車場に車を3日間停め、毎日歩い
ては電車でここまで戻って車中泊をしていました。
私の車中泊の原点です。




お昼ごはん、お店が無くコンビニで済ませる。
くしくも歩き遍路時にも同じこのコンビニで昼食を買ったので
した。BIGカップヌードルは知っていましたが、KIGカップヌー
ドルなんて発売されていたんですね。知りませんでした。
試しに食べてみましたが凄いボリュームでした。




20番鶴林寺に向かっています。
噂どおり自転車では12番焼山寺よりきついです。
このあたりは根性で立ち漕ぎしていますが・・・、




この辺りで諦めました・・・。
こんな激坂、最後まで自転車で行ける人がおるんかい!
事前にネットで調べたらいるみたいですけどね、私には無理
です。(笑) 自転車を押して歩きます。

車道は非常にクネクネしていて少しでも緩やかに坂にしよう
と蛇行します。とは言っても急な坂ですが・・・。
すぐ側にある遍路道なら鶴林寺まで半分以下の距離。




私は自転車を押して遍路道に突入しました・・・。
距離は短くなったかもしれませんが、困難は増しました・・・。
写真でどれだけ激坂かわかるでしょうか?
これ自転車が通って良い場所じゃない・・・。




こんなところ、自転車を担ぐしかない・・・。
担ぎました・・・。車道の方が楽だったんじゃないか?
すれ違う歩き遍路の方々の賞賛の声は嬉しいものの、痛々
しい同情の眼差しは辛いものがありました。




そんな苦労を乗り越え鶴林寺到着。
嬉し~い!




景色も最高です。

この後21番太龍寺に向かうためこの山を降りるのですが、
ブレーキが壊れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら降りるの
でした。




最初に書いた通り太龍寺ロープーウェイに向かっていると、
ロープーウェイが見えてきました。この後、ロープーウェイ
に乗り込む準備をしていると同じ宿に泊まった車遍路の
男性と一緒になる。車の私と同じところにいるの~?とびっ
くりされていました。私自身もびっくりです。
自転車遍路と車遍路、そんなにスピードは変わらないよう
です。




さっそく乗り込みました。
もちろん自転車乗り入れOKです。




犬もOKでした。




高いところが苦手な私はちょっとビビる・・・。




このロープーウェイは国内で初となる2つの山を越えるロー
プーウェイだそうです。景色を眺めながら、こんなところ
自転車で来ていたら、どれだけ大変だったか・・・と胸を撫で
下ろすのでした。ちなみにロープーウェイなら頂上まで10分
でした。




21番太龍寺に到着。自転車で来なかったことに若干の引け
目を感じながら参拝。




帰りは自転車で下っていきます。
登りはロープーウェイで帰りは下り坂、ずるいだろう?と思わ
れるでしょうがこの下りの道、激怖です・・・。
超激坂にガタガタ道、ガードレールもない。一歩間違ったら
谷底に落ちれます・・・。怖い私は必死にブレーキをかけなが
ら走りますが、熱を持ちすぎてブレーキが壊れたらどうしよう?
と怯えていました。ブレーキを握りしめる両手は最後は力が
入らなくなるほど疲れきりました。




22番平等寺に17時までの納経時間に間に合いそうでした
が、電車の時間を考えて今回の自転車遍路はここまで。
電車の駅へと向かいました。桑野駅に到着です。ここで一つ
大きな心配事が。17時までに車を停めてある場所に戻れな
い。つまり車のキーが返してもらえない・・・。それは困る、
名古屋に帰れない・・・。車を停めさせてもらっているお寺に
電話し、事情を話したところ、お店の前の杖立ての中にキー
を入れておいてもらえることに!ご配慮ありがとうございます。




ここまでおよそ96キロ。今日もスイッチの入れ忘れが何度も
あったので実際は100キロくらい走ってます。




あっ、自転車が逆さまに!
今から自転車をバラして袋詰めにして電車に持ち込み移動
するのです。これを輪行(りんこう)と言います。逆さまになっ
ているのはタイヤを外すため。

実は輪行袋(自転車を入れる袋)は用意していたのですが
バラして袋詰めにするのは初めてのぶっつけ本番。いざやっ
てみたら難しい・・・、焦る焦る。とても写真を撮る余裕もなく
自転車と格闘。この後自転車で走らなきゃいかん訳じゃない
からとにかく袋に入りさえすれば良い。何かおかしくなってれ
ばジャイアントショップに持ち込もう・・・。




理屈抜きでバラして袋に詰め込みました。これで何とか移動
できる。袋には肩で担げるようにショルダーベルトついていた
のですが付け方が分からず袋を手でつまんで歩くしかない。




ここまで持ってくるだけで苦行でした。(泣)




特急列車に乗り込むとガラガラ。




なのでこんな乗せ方をさせてもらいました。
こんなローカル電車だから許されますが、ゴールデンウィー
クに予定している新幹線での輪行はきついだろうなと感じだ
し、対策を練り直さなければと悩みだす。




徳島駅で乗り換え板東駅に向かう。




板東駅津着。
ここから1キロ弱、自転車を手でつまんで歩く・・・。
最後に苦行が残っていました。




なんとか霊山寺に到着。問題は車のキーだ・・・。




無かったら帰れん・・・。ドキドキしながら約束の杖立てを探す
と、底を調べても無い。マジか?と慌てて中をいじり倒すと
側面に袋が貼付けてありました。紙袋には「おつかれさまでし
た。お気をつけてお帰りください」と書かれていて心が温かく
なりました。




無事車に到着。
荷物をしまい出発したのは19時半。




彦根から関ヶ原までは吹雪(写真では上手に表現できてい
ませんが細かい白い線が吹雪です)にあうなど怖い目にも
会いましたが、なんとか23時半、自宅に到着しました。

疲れきっているというのに晩酌して眠りについたのでした。
疲れず過ぎて眠れなかった・・・。

短い時間でしたが生きることに喜びと感謝を感じるとても
充実した2日間でした。


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自転車遍路 1回目 1日目

2012年03月10日 | お遍路 同行二人
このブログは自分の日記としても書いて、時間が経ってから
読み返したりもしています。そのため印象に残っていること
などは、このブログを覗いているくださる人の迷惑を省みず
すべて書きたい。そこでお遍路日記は最初にその日の大ま
かな出来事や思いを書いてしまい、その後どれだけ写真を
アップするんだ?というくらいズラズラ並べて場面場面での
出来事を書いていきます。興味を持ってくださる方は最後ま
でご覧ください。

昨年歩き遍路を結願し高野山参りをしてから半年、ついに
自転車遍路をスタートしました!相棒はこの日の為に準備し
てきた「志刻号」(TCX2)です。

今回は自転車遍路がどんなものか知りたくて2日間だけの
短期遍路です。ゴールデンウィークに再度まとまった日数行
く予定です。今回2日間だけでしたがさすが自転車、21番
太龍寺まで打ってしまい全体の4分の1が終了。歩き遍路の
6日分を2日でほぼ巡ってしまいました。

今回は3年前にお遍路を始めたばかりの頃、何もかもを新
鮮に感じ、感動した道をもう一度巡ることになったのですが、
記憶に鮮明に残っている場面が一杯あり懐かしむと同時に、
あれ?あんなに感動したはずが今見るとそれほどでもないぞ・・・、
なんてことがあったり。でもそれは勘違いだったりした訳では
なく無事結願するまでの間に様々な学びがあり、その結果が
最初の触れたばかりの頃の新鮮さを失わせてしまったかも
しれませんがその分思考が「深化」し深みを醸し出している
ように思います。

二巡目を巡り初めて最初のうちこそお遍路をまるで旅行の
ように浮かれていましたが、数か所巡るうちに心の落ち着き
を取り戻し、純粋な気持ちで真摯に参拝できました。また
あらためてお遍路できる環境に感謝し、自身の幸せを感じた
のでした。

今日は1番霊山寺から11番藤井寺まで打ち、12番焼山寺
近くの宿で泊まって明日の朝から12番焼山寺を打つつもり
でしたが、結局焼山寺まで打ててしまいました。ただし標高
700メートルの頂上にあり遍路ころがし(急な坂道で遍路が
転んでしまう)と呼ばれるお遍路一番の難所。焼山寺への道
のりはとても大変だったのでした。


7時前に1番霊山寺に到着。
7時になるまでお遍路出発準備。各お寺の朱印を押してもら
う白衣などをお店で購入していました。さらにお店にお願いし
て車を2日間預かってもらえることに。ただしカギを預けなくて
はならないのと17時にはお店が閉まるからカギを返せるのは
17時までとの条件でしたがお願いしました。これで安心して
出発できます。




1番霊山寺、ついに自転車遍路スタートです。




自転車は山門前に停める。ちゃんとツーロックです。
盗まれたりなんかしないように思いますが車の駐車場の案
内にも盗難が多いから気をつけるようにと注意書きがあり
ます。車の中から盗まれるなら自転車に置いていくカバン
なんて簡単に取られる?iPadなども入っているので年の為
のロックです。実はかなりめんどくさいです。




7番十楽寺。初めてのお遍路を開始した日に泊まった宿。
すごく思い出に残っています。初めての時はこのお寺が
初日の打ち止めでしたが今日は10時前に通過です。
さすが自転車。




10番切幡寺。やっぱりありました333段の階段。




登るのは大変でした・・・。




うどん亭八幡でお昼ごはん。それほど気温が上がらない中、
自転車で走っているとけっこう寒い。うどんの暖かさが幸せ
でした。




吉野川が見えてきました。




この橋、何度見ても味があるな~と思います。




11番藤井寺。




歩き遍路であれば藤井寺境内の中にあるこの登り口から
12番焼山寺を目指すのですが、今日は自転車ですから
別ルートです。

自転車は車と同じ道を行きます。
歩いて登ると12キロおよそ5時間かかるのですが、自転車
ですと迂回ルートで36キロで基本は登り坂。さらに結局ラスト
5キロは超急坂です・・・。歩きと自転車、どっちも同じくらい
大変なように思います。




11番藤井寺を出発し30キロ走った頃、写真では分かりに
くいですが坂がきつくなってきた・・・。この辺りは普通に座っ
てペダルを漕げません、立ち漕ぎです。ちなみにこの頃、
雨がパラパラ・・・、さらに雪まで舞いだしました。




根性で立ち漕ぎを続けるもののさらに坂の傾斜は増していき、
ついには降りて自転車を押しながら歩きだす。たまたまです
が今から行くお寺はお参りした後またこの場所を通る・・・、と
いうことで自転車を置いて行ってしまいました。(笑)




ここからは遍路道。しばし歩き遍路気分です。




無事焼山寺到着。疲れました、気温は低いと言うのに汗びっ
しょりで暑い。さすが遍路ころがしです。




本堂の下の方に写っている白い物は雪です。
標高700メートル位ですがこれくらいの高さでも下界と
気温が違うんですね。




歩いて自転車まで戻ると、そこからはパラダイス!ずっと
下り坂。自転車の場合、山に登った後はこんなご褒美が
待っているから嬉しい。(笑)

ただ、もちろん下りも坂が急ですからけっこう怖いです。




本日宿泊する「なべいわ荘」に到着。




本日の走行距離76.62キロ。
でも走り始める時、何度かスイッチを入れ忘れていたので
たぶん80キロくらい走ってます。




部屋で一休みしてお風呂へ。
ここは檜造りの立派なお風呂でした。
冷え切った体も温まりました。




さっぱりした後は食堂で夕食。もちろんビール付きです!
これが幸せ。




今日は10人くらいの人が一緒に宿泊。
歩き遍路の方がほとんどで、遍路ころがしを乗り越えて焼山
寺を打ってきたのですから皆達成感のある笑顔で会話も弾
みました。

僕の自転車遍路にも随分興味をもたれたようで色々説明し
ました。また歩き遍路経験者であることを伝えると、私を見る
目がちょっと変わったようで、やや先輩面して得意げに今後
の道のりなどの質問に答えるのでした。(笑)

楽しい食事を終えて部屋で若干飲み直し、20時頃には眠り
ました。


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お遍路出発

2012年03月09日 | お遍路 同行二人
いよいよ明日から四国自転車遍路。
今晩名古屋を出発し、四国徳島県へ向かいます。




朝早く起きて車に荷物を詰め込みました。
まずは今回の主役、自転車「志刻号」。
ついにこの日が来たかと感慨深くなりました。




今晩は四国へ向かう途中のサービスエリアで車中泊となるので
布団も詰め込みベットの用意。

準備を終えて1日しっかりお仕事。




早く四国に行きたい気持ちがありましたが、さらに夜には
経営塾で勉強。かなり濃い学びがありました。

やるべきことはやってから22時、名古屋を出発。
一気に淡路島まで行きたいと思っていたのですが1時間走っただ
けで睡魔が・・・。無理な運転は危険ですからあっさり睡眠。
2時頃起きて再び四国を目指したのでした。

コメント (2)
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お遍路準備 始めました!(二巡目・自転車遍路)

2012年03月02日 | お遍路 同行二人
ついに四国お遍路(四国八十八カ所巡り)二巡目の準備に入り
ました! 一巡目は歩き遍路でしたが二巡目は自転車遍路。

なぜ自転車か?歩きたいという気持ちはありますが、歩きだと
やはり日数がかかります。車なら早く巡れますが、私は大好き
な四国の自然をからだで感じ、満喫しながら巡りたい。そこで
自転車です。風や空気を感じながら自分の肉体の力で巡り、
時間も短縮できます。もともと自転車好きのサイクリストでも
ありますしね。

現地まで自転車をどうやって運ぶか?山頂のお寺にはどうやっ
て行くのだ?などなど自転車遍路には自転車遍路の苦労もある
ようですが、それはそれで楽しみです。

実は何と来週末出発、今から超ワクワクです。(笑)
今回は土日の二日間を予定しています。
短期間で一度実践してみて、1日どれくらい走れるか、何が必
要かなどを確認し、5月のゴールデンウィークにまたまた家族
を放置し・・・、まとまった日数行く予定です。




今回宿泊する宿も予約しました。
「遍路ころがし」と呼ばれる歩き遍路で最大の難所、12番
焼山寺近くにある「なべいわ荘」です。初日1番霊山寺から
11番藤井寺を巡り宿泊。次の日12番焼山寺から行ける
ところまで巡り17時になったら終える予定です。
帰りは自転車をバラして袋詰めにし、電車で車まで戻ります。
ちなみに四国までの往復は愛車エスハイで行きます。

宿など予約すると本格的に準備に入った気がしてウキウキ・
ワクワク感が急激にアップしてきます。すでにかなりソワソ
ワしてきました。(笑)

一週間後が楽しみです。自転車や荷物の準備も始めなくっちゃ。
準備もまた楽しい。


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高野山 次男と親子二人旅 2日目

2011年10月09日 | お遍路 同行二人
朝5時起床。




次男は爆睡中。

早朝の奥之院に行きたかったのですが、諸事情あって宿坊の朝の
勤行に参加する事に。5時30分、次男の布団を引っ剥がすものの
起きない・・・。相変わらず朝は手強い奴だ。

叩き起こし引きずって本堂へ。(笑)




この時期、高野山の朝は寒い。吐く息も白い。
身が引き締まる寒さの中、1時間の勤行。




その後、朝食。私は精進料理。




次男にはウインナーとか玉子焼きとかありました。
またも机に並べ直して、いただきま~す。




宿坊を出たのは8時。先ずは奥之院へ行きました。
ここは入り口の一の橋。(注:杖は地面についておりません)



入り口近くで迎えてくれるのが司馬遼太郎氏文学碑。
高野山について司馬遼太郎氏の言葉で書かれています。




20万基と言われる墓が並んでいます。
織田信長、豊臣秀吉を始め歴史に名を残す人の墓も沢山あります。




織田信長の墓石。




伊達政宗の墓石。




めちゃ大きい。




奥之院が見えました。身体に緊張が走ります。
ここでお大師さまが入定し、今も禅定を続けてみえます。
四国歩き遍路を無事結願できたことを報告し感謝を伝えました。
これで満願成就です。




奥之院参拝後は、大師協会にて受戒を受けました。およそ30分、
真っ暗な部屋の中でお大師様の教えを授かります。
小さな子にはちょっと怖いかも。




金剛峰寺に到着。




高野山真言宗総本山です。




参拝後はお寺の中を拝観。見事な石庭でした。




大広間にて曼荼羅を眺めながら御茶を頂きました。




お昼ご飯。連休中のためか人出が多く、お店に入るのも大変。何軒も
入れず、このお店にやっと入れましたが、このお店も私達で店仕舞い
でした。全部売り切れです。




昼食の後は大伽藍へ。伽藍とは僧侶が集い修行をする閑静清浄な場所。
目に飛び込んできたのは朱の鮮やかな根本大塔。




それにしても朱の迫力の凄さ。そこに濃い緑が映える。
拙い技術の私の写真からでも伝わるのではないでしょうか?




美し過ぎて固まってしまいました。素晴らしい。感動した。
次男もこれには本気で感動したようです。

塔内を拝観しましたが、そこには立体の曼荼羅世界が・・・。
これも素晴らしい。どういう言葉で表現したらいいか分からない
くらいです。




霊宝館。金剛峯寺をはじめ一山に伝えられている貴重な文化遺産を
保護収蔵し、一般公開されています。お宝をいっぱい見させて頂きま
した。

ここまで見学して、時間の都合でもう帰宅準備に入らなくてはならなく
なりました。あと、徳川家霊台だけは見ておきたかったのですがここで
高野山巡り終了。全部見られなかったのは残念ですが、また来ます。




家族へのお土産を慌てて購入し、高野山駅行きのバスに飛び乗る。




高野山駅到着。
次男が抱えているのは家族へのお土産。




ここからケーブルカーに乗ります。
超急斜面の駅。こんな駅は初めて。
次男も興味津々。




斜めに傾いた電車がやってきました。
ギャラリーからは歓声も。(笑)




電車の中も階段状になっています。
ケーブルカーは一駅で終わり。
電車を乗り換え30分。




九度山駅に到着。
ここから1キロちょっと歩いて、




出発地点の車に無事帰還。

ここから車で自宅へ向かう。
予想通り四日市インターを頭に20キロ以上の渋滞にハマりながら
何とか無事到着。

次男は超バテバテでした・・・。

次男よ、お疲れ様でした。
苦行でもあったけど、楽しい旅行だった。

父子二人旅。お父さんにはとても幸せな2日間でした。
ありがとう。




家族にお土産を渡して、すべての任務終了。
さっさと布団に潜ったのでした。

ちなみにお土産は「生ごま豆腐」と「かるかや餅」でした。




コメント (2)
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高野山 次男と親子二人旅 1日目

2011年10月08日 | お遍路 同行二人
先月、四国歩き遍路(四国八十八ヵ所霊場巡り)を終え、高野山
真言宗総本山金剛峯寺と、今も弘法大師空海が禅定を続けてい
る奥之院の霊廟に、参拝に行きます。お遍路結願の感謝と報告
です。

深夜1時、「高野山へ行くぞ~!」と次男を起こし高野山へ向かっ
て出発。




次男は座席をベットにして寝かせる。でも興奮してしまって寝付け
なくなる・・・。東名阪を走り、途中私も仮眠を取りながら奈良を
経由して和歌山県に向かいます。




朝7時、高野山ふもとにある九度山町に到着。




寝ぼけ眼で起き出し、着替え始める次男。さぶ~い。




ここから歩いて高野山山頂を目指します。




少し歩いて慈尊院に到着。弘法大師空海の母が住んだ場所で
世界遺産に登録されています。高野山町石詣でのスタート地点
です。歩く道は町石道(ちょういしみち)と呼ばれる道。
この道には180の石柱が1町(109メートル)ごとに建っています。
石碑には番号が刻まれており、百八十から始まり、高野山向かっ
て一つずつ減って行きます。この道も世界遺産です。




慈尊院から歩き始め、高野山まで20数キロ道のり。1000年の昔から
天皇・皇室・公家・大名・武将・名も無き庶民が歩き踏み固めてきた道を
歩きます。いざ、出発。清々しくて気持ち良い。




すぐに四国遍路道にある目印が!ここにも有るのか、嬉しい。




意気揚々と歩き始めたのですが、けっこう急な坂道が続き早いうちから
疲れが出てくる。また距離ばっかり気にしていて山を登るということを忘れ
ていたため・・・、予定通り歩けない。1時間に3キロくらいのペースか。
2時間歩いて全体の4分の1くらい。う~ん、しまった。ここまでキツイコース
だったとは。次男を連れて来たのはムチャだったかな・・・?登山に近い
もんな・・・。ほとんど徹夜で歩き始めた私は頭が朦朧としていました。




登り続けているので、下界がかなり下の方に見えます。




休憩。この休憩所で一緒になった歩くのは数回目という年配の男性に、
この先の道について色々尋ねました。どうやらしばらくなだらかな坂の
道が続くが、残り4分の1でまた急坂が続くらしい。さらに重要な情報と
して、なんと高野山まで自販機など水分補給をする機会は無いそうだ。
マジか?2人でペットボトル2本のお茶しか持っていない・・・。
聞いて置いて良かった。大切に飲まなくては。

その後、次男と二人黙々と歩き続ける。3時間を過ぎて石柱の番号も百
を切り、残り半分。やっと石柱を数える気力も湧いてくる。




ずっと山道で、食事のできるお店など有る訳もなく、念のため用意し
ておいたコンビニおにぎりで昼食。さらに歩き続け、全体の3分の2を
歩いた時、とんでもないことに気付く。

お茶が無い・・・。

しまった、お茶を落とした・・・。ごめ~ん、次男、お茶落とした~。

次男、泣きそうになってる。私も涙目。残りの道中、飲み物無し。
やばいぞこれは。マジでどうなる。
どうしようもなく歩くしかない。次男よ、いつか飲み物補給できる時、
いくらでも買ってやるから我慢してくれ・・・。

気落ちして歩き続ける。暑い、喉が渇く。私がこうだから次男はもっと
キツイだろう。次男のことを思うと本当に辛くなってしまった・・・。




1時間を越えて黙々と歩いた後・・・。
奇跡か! 自販機が見える?自販機だ!
一か所だけ山道と道路が交わる地点に自販機があるじゃないか!
あの男性の情報は間違っていた。ありがとう!間違ってて。
助かった~!次男、ジュースを一気飲みしてました。私も。




石柱が30を切ると、急坂ではあるが足は軽やかに。
残りは3キロちょっと。およそ1時間。
ゴールが見えてくると気合が入りなおります。
二人でカウントダウンしながら歩きました。




ついに大門到着。




噂には聞いていましたが、何て大きいんだ。




次男の顔も晴々しておりました。




高野山の街を歩く。
しかし次男はちょっと疲れが大きい。
私も徹夜で登ってきつい。
さっそく宿坊(お寺の宿)に入りました。




お風呂に入ってサッパリ。早く眠りたかったので食事は5時30分
にお願い。食事までの間、次男はお祖母ちゃんに今日の報告。




精進料理がやってきました。




次男は普通食。お子ちゃまようです。




美味し~い!と大声を出すほどではありませんが、普通に美味しい。
毎日こういう食事していたら、健康に良いだろうな。
本当はお膳に乗せたまま食べるのですが、全部机に並べて食べました。
次男も私の精進料理を食べましたが、自分のご飯の方が良いと言っており
ました。(笑)

7時過ぎ、二人は倒れるように眠りにつきました。


続きはこちら↓をクリック
高野山 次男と親子二人旅 2日目





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高野山

2011年10月08日 | お遍路 同行二人
今、次男と高野山へ向かっています。
名古屋に帰ったらブログを更新します。
コメント (2)
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高野山へ お礼参り 次男と父子二人旅 その2 (まだ準備中)

2011年10月06日 | お遍路 同行二人
次男と高野山への父子二人旅をすることが決定し、さっそく
準備にかかりました。まずは宿の確保。泊まるところは宿坊
と呼ばれるお寺の宿です。高野山には50もの宿坊がありま
す。ネット等で色々調べましたがどこが良いなんて決め切れ
ません・・・。また泊まる日も明後日と迫っており、3連休で
気候が良くなっている今では、例え選んでもそこが空いてい
るとは限らない。

そこで、我が家の菩提寺の住職に電話。
住職と言っても正確には副住職。年齢は私と同じくらい。
仏教活動にとても力を入れていて、全国規模の青年僧侶の
会の会長に推されるような人で、日本全国飛び回っています。
ちなみに、お互いの息子は同級生です。さらに次年度のPTA
会長。私の後継者です。巻き込んでしまいました・・・。

電話に出てくれた副住職に宿坊の確保を依頼。
そして高野山の説明をしてほしいとお願いし、正午にお寺で
会う約束。




東区にある我が家の菩提寺。真言宗豊山派です。
お邪魔するのは父の法事以来。弘法大師空海といえば真言
宗の宗祖です。四国八十八ヵ所霊場もお大師さまのお力で
出来ています。ただし私が四国遍路を始めたのに菩提寺が
真言宗だったことは何の関係も無く・・・、お遍路を始めて色々
興味を持って知識を得だした結果、我が家の菩提寺が真言
宗であることをあらためて知ったのでした。そこからは住職・
副住職にも色々教えてもらうようになっております。




私が早く着き過ぎてしまい、しばらくお寺の中で待ちました。
「高野山と空海」とか「曼荼羅」なんて本が置いてあり、私は
暖かい日差しの中、夢中で読んでました。
私はどうしてしまったのだろう・・・。(笑)

副住職からは高野山でどこを見て、どこで何をするべきか、
色々教えてもらい、とても参考になり助かりました。

もちろん、宿坊も副住職が常宿としているところに押し込ん
でもらいました。感謝。




高野山も楽しみですが、高野山まで歩く20キロの道のり
も楽しみです。地図は和歌山県の地図で、赤○で囲った
部分を歩きます。短いように見えますが、これでも20キロ
です。今回知ったのですが、この道も、あの世界遺産と
なった熊野古道の一つだそうです。
名前を「高野山町石道」といいます。
いつか熊野古道を歩きたいと思っていた私にはとても嬉し
い発見!次男と一緒に歩くのが楽しみです。

着々と準備は進んでいるんですが、一つだけ問題が・・・。
実は、本当なら車で夜中の3時頃出発したい。そのために
は前の晩の20時くらいからそれなりに眠っておきたいとこ
ろなのですが、前日が勉強会の総会があり、どんなに早く
ても帰宅は12時近くになる・・・。
しかし、とても欠席する訳にはいかない・・・。

下手をすると徹夜で和歌山まで走ることになりそうで、さら
に20キロ歩くことになりそうで、なんか良い方法がないかと
頭を悩ませております。

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高野山へ お礼参り 次男と父子二人旅 

2011年10月05日 | お遍路 同行二人
和歌山県にある、高野山へ行こうと思っています。
先日四国お遍路を無事終えたお礼をお大師さま(弘法大師空海)に
するためです。ちなみにお大師さまは高野山奥の院の霊廟にて、
現在も禅定を続けられ、今でも生き続けていると信じられています。




できれば8・9日の2日間がぽっかり空いているので、その日に行っ
てきたいと思ってます。行程は、車で4~5時間かけて高野山ふもと
に早朝7時には着くように行きます。そこから20キロほど歩いて山
を登り、15時頃到着。その日は高野山内をぶらつく程度で宿坊(お寺)
に宿泊。夜は精進料理を楽しみます。翌日早朝よりお勤めに参加し、
奥の院・金剛峯寺をお参りしたのち、できるだけ見学して、帰りは車
まで電車で戻り、車で名古屋に帰ります。

前回のお遍路で知り合った名古屋に住む女の子Mさん。同じ頃に
結願し、私と同じように一度名古屋に戻ってからあらためて高野山
へ行くとのことでしたので、一緒に高野山へ行けないかな~と企てて
みましたが、そんな妄想が叶うはずもなく・・・、一人で行くつもりでした。

自宅で、高野山へ行って来るぞ~と簡単にプランを説明すると、次男
が僕も行くと言いだします。こいつ分かっているのか?と思いもう一度
説明をする。車で5時間移動して、20数キロの山道を6時間かけて
歩いて、泊まるのはお寺でご飯は肉も魚も出て来なくて、朝は暗いうち
から起きてお経をあげてお坊さんの話を聞いて、その後も歩いては
お寺を巡りお経を唱えて帰って来るんだぞ。あと、すごくたくさんある
お墓(30万基?)で歴史上の人物のお墓巡りするぞと伝えるものの
行くと言う。変わった子だ・・・。(笑)

正直、小学5年生の子が楽しめるような旅行ではない、むしろ苦行で
ないか?と思うのですが、一緒に行くと言います。面白い子だと思いつ
つ、基本的に何でもまずやってみる頼もしい子でもあります。親として
は付き合っていて楽しい子です。なんか変な表現ですけど・・・。

よし!次男と一緒に行ってきます。
次男は昨年知多四国と呼ばれる知多半島のお寺88ヵ所を私と一緒に
200キロ歩いて結願しています。般若心経も100回以上唱えています。
高野山にお大師さまに会いに行く資格十分です。

でもどうせ行くなら、できるだけ次男も楽しませてやりたい。
どこの宿に泊まろうか、どんな道を歩こうか、どんな観光をしようか、
熟慮中です。
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管前首相がお遍路再開するそうで

2011年10月03日 | お遍路 同行二人
ニュースで見ましたが、前首相の管さんがお遍路を再開したそうです。
とりあえず今月9日までやるとのこと。延命寺からの打ち始めだと、
それまでに結願はちょっと難しいかな。

この話題、どういう意図でメディアが報道するのか分かりませんが、管
さんのことはともかく、なるべくお遍路については好意的に伝わるよう
努めてもらいたいです。できればこのニュースをきっかけにお遍路する
人が増えるように。

先日、香川県を歩き遍路しましたが、東北の震災以降、お遍路する人
が極端に減ったそうで、お遍路さんに関わって生計を立てている方々
の中では死活問題になっているそうです。
これは一例ですが、老夫婦がやっているお遍路宿。5年前には宿を
改装し、一所懸命宿を運営されています。ちなみに一泊6000円。
一ヶ月に100人くらいのお客さんが来てくれるようになり、やっと夫婦が
暮らせていけたそうですが、今は1日に1人いるかどうか、月に30人に
届かないそうです。これでは生活どころか、改装のローンも払えず生活
できないそうです。実際自分も泊まった宿が自分1人だったこともありま
すし、そもそも歩いていてお遍路さんに会いません。自分もお遍路さん
の減少を肌で感じました。

私は四国が大好きですし、お遍路を大切にしています。
何とか以前の活気が戻ってほしいと願っています。

ところで、管さんについてですが、歩き遍路をされることは良いことだ
と思います。私がお遍路の好きなところの一つに、歩き遍路している間
は、誰だろうがあるのは自分の身一つ。どんな大金持ちでも、どんな
権力をもっていようと、歩き遍路をするなら自分で歩くしかない。この世
に生を受けたものが平等に同じ立場で世界を共有できることが好きな
のです。年齢とか性別とか、収入とか地位とか権力とか、な~んにも
関係ないんですよね、歩き遍路には。有るのは自分の身体と心だけ。
四国で歩き遍路している間は、等身大の素の自分でいられると思うの
です。本当の自分です。何も飾らない素の人と人の出会い・語らいが
あるんです。菅さんだって、ただの一お遍路さんです。それ以上でも
以下でもありません。

管さんも自分の足で歩くのでしょう。
それなら同じ世界を共有できるお遍路仲間です。是非、結願して、何ら
かの学びを得てほしいものです。私は歩いている事実がとても大切だと
思うのです。

別に管さんが好きとか嫌いとかはありませんのであしからず。お遍路
する人が好きなのです。
おじいちゃんもおばあちゃんも、おっちゃんもおばちゃんも、青年も、
もちろん若くて可愛い女の子も。(笑)

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お遍路で学んだ 積み重ねるということ

2011年09月26日 | お遍路 同行二人
お遍路を通して学んだことは沢山あります。
沢山ある中で特に大きな学びとなったことを書いてみます。

高知県足摺岬をお遍路するため、四万十市中村に自分の車で
向かっている時のことでした。高知県に入ってから高速道路が
終わり、そこから下道を100キロくらい走ったのですが、その道
がほぼ前回までのお遍路で歩いた道でした。

ほとんどの道が記憶にあり、あそこで休憩したな、ここで食事し
たな、ここの景色は良かったな、などと様々なことを思い出しな
がら車を運転していたのですが、1時間以上走っていて思いまし
た。我ながらよくこんなに長い距離歩いているな~と。好きでやっ
ているため、自分の中ではたいしたことをやってるつもりが無か
ったのですが、ふと気付いたら500キロを超えて歩いている。
少したいした結果がでています。

では、その結果のために私は何か特別凄いことをしたのだろう
か?ワープした訳でもなく、飛べた訳でもない、ただ歩いただけ。
もう少し具体的に書けば、立っている状態から右足を一歩前に
出し、次に左足を一歩前に出した。後はそれを繰り返し続けただ
け。特別な高齢者でない健常者であれば、何も難しいことじゃない。

ただこれが大事なのか?と思えたのは右足を一歩出し、左足を
一歩出す行為を積み重ねたこと。その結果が、今日までの成果に
なっている。私がやったことは積み重ねたこと。

今まで生きてきて、積み重ねることの大切さ、継続の大切さは
言葉では知っていましたが、この時初めて本当に理解でき、腹に
落ちました。さらにどんな偉業もきっと誰でも簡単にできる行為の
積み重ねなんだろうなと気付きました。

偉業、例えばロケット技術や車のハイブリッド技術、トップレベル
のスポーツ選手だってそう、人々が驚愕したり称賛されるような
凄い結果は、すべて誰もができる行動の積み重ねの結果なのだ
と思いました。

その後そんな気付きを意識しながらお遍路を続け、今回結願し、
あらためて間違いないと確信しました。

「積み重ねる」 事を成すとは積み重ねること

お遍路で気付き、心の底、腹の奥に落ちたこの学びは、私の今後
の人生の大きな糧となりました。

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お遍路 お礼参り 四国一周

2011年09月25日 | お遍路 同行二人
昨晩はあまりぐっすり眠れませんでした。
興奮してたのかな?




ちょっとだるい体調で朝食。




今日も良い天気、1番霊山寺に向かいます。
ルートは10番・9番・8番と逆打ちのように歩いて行きます。

このルートを歩けば歩き始めたばかりのお遍路さん達に
会えるに違いない。結願を終えた先輩お遍路は、初々しい
姿を見てみたいのでした。う~ん上から目線?(笑)
ちょっと先輩なだけなのに浮かれています。(笑)

ところがなかなかすれ違わない・・・。歩き遍路さんが来な
い。3連休の最後の日だから、今頃こんなスタート地点に
いないのかな?やっぱり今は東北の震災の影響でお遍路
が控えられてるのかな?なんて考えていました。




それでもやった!数人とすれ違いました。

先輩として大きな声で挨拶!(笑)
お遍路さんを一目見るだけでベテランか初めたばかりかは
すぐ分かります。ベテランはオーラが出てますし、新人さん
は上から下まで全部ピッカピカですから。着ているものや
背負っているザックや靴などもですが、何より杖に助笠が
ピッカピカ。




心の中ではちゃんと、これから楽しい時間が満載ですよ、
頑張って!とエールを送ってました。




逆打ち気分を味わいながらのんびり歩いて25キロ、
ついに1番霊山寺に到着しました。

2年半前、このお寺の門から出発しお遍路が始まったので
す。よく覚えています。再び戻ってこれたことに感激で涙腺が
緩む・・・。




さすが1番霊山寺、人の数が半端じゃない。

私もさっそく本堂と大師堂で納経し、無事結願できたことを
お大師さまに感謝しました。




霊山寺の納経所は本堂の中にあります。
実は私はここに入るのが初めて。
なぜなら私がお遍路を始める時霊山寺で納経帳を購入しま
したが、すでに朱印が入っていたので納経所で朱印を頂く
必要がなかったのです。そっか、霊山寺の納経所で朱印を
頂く人は基本的には結願してお礼参りに訪れる人なんだ。




そう思ってあらためて納経所内を見渡すと朱印を頂きに来る
人はほとんどいません。買い物に来る人ばかりです。





お礼参りの記しとして、朱印を頂きました。
親切に、お礼参りの日付も入れて頂けました。

さらに、歩き遍路さんですね、良かったら休んでいってくだ
さいとお茶とお菓子でお接待してくださいました。有難い。

お話をしながら、どうしてもやりたかったことをやらせてもら
う。歩き遍路をすると杖が随分削れて短くなるといいます。
私の杖がどれくらい短くなっているのか、新品の杖と比べ
させてもらいました。



うわっ!めっちゃ短くなってる。
もちろん左が私の杖。
10センチは短い。




色も黒くなっており、文字もかすんでしまっています。
年季が入っていて、みすぼらしくなっていますが、なんだか
誇らしげに思えます。私の宝物です。




そこへ二人の男性がやってきました。結願してきたようで、
私と同じ席でお接待を受けています。
随分年が離れている。顔が似てるし親子かな?

お話させてもらうと、親子で自転車遍路をしてきたそうです。
それも通しで。ゆっくり回ったので20日かかったそうです。
息子さんは大学生って感じでした。
親子で回る、良いな~。いつか自分もやってみたい、いや、
やるぞ! んっ? 考えたら次男とは知多四国200キロ歩い
てます。 あ~私はすでに幸せ者だ。 でもいつか息子達と
四国をお遍路しよう。自転車でも良いな。

自転車遍路に興味のある私は色々お話を聞かせて頂きま
した。ちなみにこのお父さんの奥さんは半田出身だそうです。
その話題でも盛り上がりました。ついでに知多四国の話も。

このお父さん、縁のあった人を写真に撮っているらしく私も
撮らせてくださいと言われました。どうぞとお答えするとカメ
ラを向け、せっかく結願したんだからVサインしてくださいって
ユニークなこと言われて・・・、思わず笑いながらVサインしま
した。そんな成り行きで私も写真を撮らせて頂きました。



ここでお茶を飲んでいたのですが、キリがありません。
ここでも名残惜しいのですが・・・、もう動こう。




霊山寺を後にして、すぐ近くの坂東駅に到着。
ここもお遍路のためにやって来た2年半前、降り立った駅で
す。懐かしいし感慨深い。




徳島駅に到着。今までは深夜バスで帰っていましたが、
今回は今日中に帰りたくて、バスで神戸まで行き新幹線で
帰ることに。




バスの出発まで時間があるので遅い昼食。
徳島ラーメンのお店です。
ここは2年半前初めてお遍路した帰り、超行列が出来ていて
入るのを諦めた店。それでココイチでカレー食べたな・・・。
今日は中途半端な時間だったせいかすぐに座れました。




徳島ラーメン、美味しかったです。




バスで2時間、淡路島を越えて新神戸駅へ。




そして新幹線で名古屋駅へ。
プライベートでは随分久しぶりの新幹線でした。

名古屋に着いてから、まずは実家により仏前にて結願の
報告。そして帰宅後、家族に報告。そこであらためて今ま
でお遍路に行かせてくれたことへの感謝を伝えました。

これで第1回のお遍路終了。 ・・・?
いやいや、まだです。高野山へお参りして終了です。

年内、できれば秋のうちに行くつもりです。

ですから、あとちょっとお遍路話は続きます。

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お遍路 ついに ついに結願!

2011年09月24日 | お遍路 同行二人
ぐっすり眠って万全の体調で目が覚めました。
いよいよ今日、結願です。

今回は特別な日のブログという事で、写真を大きなサイズで
お届けします。




6時に出発。外はヒンヤリしている。
天気は最高。これ以上無いお遍路日和。
結願の日をこんな天気で迎えられて、
私はなんて幸せ者なんだ・・・。




しばらく歩くと自転車遍路さんが二人走って行きました。
まだ先の話ですが、次は自転車遍路と思っている私は
ついつい目を奪われます。




88番大窪寺に向かう途中にある、お遍路サロン(お遍路博物館)に
寄りました。




お遍路に関する展示物が一杯。館内の人にお茶とお菓子を出して頂き、
楽しく談笑。展示を見てるのも楽しくてついつい長居してしまいました。
写真は高度までしっかり表現されている四国の模型で、88のお寺が
記してあり、お寺の位置関係や登った山がどれくらいの高さだだった
のかイメージできました。




ロータリーの企画だそうですが、
「四国八十八ヵ所遍路大使任命書」
を頂きました。

歩き遍路をしている人が任命されています。
7月から始まった企画だそうで私は234号でした。
お接待として、写真家が作った四国の風景を収めたDVDも
頂きました。ありがとうございます。

私がお遍路サロンを出ようとする時、昨日会い宿も一緒だった
おっちゃんと遭遇。この後大窪寺に着くまで抜きつ抜かれつを
繰り返し、いつしか会話が弾むように。このおっちゃんも区切り
で歩き遍路しているそうで、どこから来ているのか訪ねると名古
屋の南にある知多半島(新舞子)から来ていました。お互い近い
場所から来ていることを知ると、会話の弾み方がパワーアップ。
色々話しました。前回のMさんは名古屋だったしおっちゃんは
新舞子、親近感を持つ距離に居る人と出会う香川のお遍路です。




最後のお寺88番大窪寺は今まで以上に山の奥深い所にあり、
どんどん山に入って行きます。大窪寺まであと、5.9キロ。
女体山という山の頂上を越えます。




先日の大雨・台風により川がせき止められ、道路に流れ込んでしまっている
水がアスファルトを破壊してしまっています。車は走行不可となっていました。




噂に聞いていた女体山の急坂に向かいます。




写真を取る角度で急に見えるのではありません。
めちゃめちゃ急な坂なのです。坂と言うより崖?
手を着いて歩かなければ登れない道でした。
こんな道は今までのお遍路の中でも初めてです。




恐ろしげにも見える手すりまで備え付けられていました。
握り締めて登ります。結願を目前に最後で最大の難所です。




ついに登り切って女体山の頂上に到着。
写真に見えている先の岩に、恐る恐るまたがり下界を見渡してみると、




香川全体が見渡せる・・・、今までで最高の絶景でした。感動・・・。
天気が良くて良かった・・・、心から。なんか・・・、感謝。




頂上横にある道しるべには大窪寺まで1.2キロとあります。
四国歩き遍路総距離1200キロの最後の1.2キロ・・・。




ここから大窪寺までの一歩一歩は嬉しさより、終わってしまう寂しさが優って
いたように思います。込み上げる想いを胸に、ゆっくりと一歩一歩、地面を踏み
締めながら歩きました。




88番大窪寺山門到着。




本堂と大師堂にて、無事結願できた事を感謝するとともに、お遍路をさせてくれた、
妻を始め息子達、母、社員さん達に自然に感謝することができました。
ありがとう。




納経所にて、朱印を頂く。88すべてのお寺で朱印を頂きました。
(朱印だけではなく墨で字も書いて頂きます)

感無量・・・。




白衣にも88の朱印を頂きました。ちなみにこの白衣は母に
贈ります。




あまり自分を写さない私ですが、ここでは撮影をお願いし記念撮影
しました。本堂の前です。

ちなみに過去に人にお願いして撮影してもらったのは、11番焼山寺本堂前と、
足摺岬の2回です。今回が3回目。どちらもブログに載っています。




お寺でしばらく余韻に浸った後、山門をでるとそこはお店が並び、
賑やかで活気があります。さすが88番結願寺。結願した人達は、
ここでがゆっくり疲れを癒し、喜びを噛みしめるのでしょうね。




ここはMさんに勧めてもらった八十八庵。
さっそく入りました。




この界隈の中でもひときわ有名なお店。どこよりも賑わっています。




注文したのは名物の「打込みうどん」。
美味しかったです。忘れられない味となりました。




さて、名残は尽きないですが次に向かって出発です。
1番霊山寺に向かいます。最初に打ったお寺に無事結願できたことを
報告し感謝するお礼参りのためです。およそ40キロの道のり。




香川県から徳島県に入りました。

気温はおそらく25度くらい。暑くも寒くも無い。
空には雲一つない超快晴。




こんなお遍路日和がいったい1年の内に何度あるのか?
そんな日に結願できた私は本当に幸せ物です。

歩いているだけなのに、楽しくて仕方ない不思議な時間でした。




お遍路を始めた時は田植えのシーズンでしたが、終わりは稲刈りのシーズンでした。
高台から撮った田園風景。稲穂に写っている影は私です。




大窪寺を出て20キロ。




10番切幡寺の近くにある金清温泉白鳥荘に到着。




写真のような美しい池があるかと思いきや、




先日の豪雨。台風の影響か、まっ茶っ茶でした。
白鳥もいないし・・・、残念。




さっそく部屋に入って温泉へ。




さっぱりして夕食。
結願した日に、1人での食事は寂しかったですが、

今日は人生において大きく記憶に残る素晴らしい1日でした。

感謝。

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お遍路 明日に結願を控える

2011年09月23日 | お遍路 同行二人
いよいよ結願に向けて四国へ出発です。

今回はお遍路をじっくり楽しみたくて、今までと違い超スロー
ペースでのんびり巡る予定です。1日に歩く距離はいつも
より10キロ少ないです。その分、心にゆとりを持って歩き
ます。




運良くチケットを入手できたバスに乗り込み、いざ高松へ。




本来3列シートで隣の無い(隣は通路)バスのはずなのです
が、最後尾だけは4列シートで隣に人が座る・・・。乗れただ
けでもラッキー、文句を言うつもりはありませんでしたが、バ
スが出発するとどうやらキャンセルが出ていたようで最後尾
から一部人が移り、隣が空いた。やった~!
チケット入手といい、席のラッキーといい、幸先良いぞ!




高松駅に到着し、前回打ち止めた木太町駅へ向かう。

電車の中でiPadでメールチェック。
あっ! 先日のお遍路の戦友?(笑)、Mさんからメールが来
てる。Mさんは無事結願してすでに名古屋に戻っているそうで
す。Mさん、結願おめでとうございます!僕も頑張ります。
メールの返信は結願して名古屋に帰り、ブログを書きあげた
のちさせてもらいます。メールありがとうございました。
情報もありがとう、うどん、食べに行きます!




木太町駅に着きました。朝日がまぶしくて良い感じ。




まず向かうのは84番屋島寺。ここも山の上にあります・・・。
きつい坂を黙々と歩きます。それにしても香川のお寺は
山の上が多い気がする・・・。




屋島寺到着。




山の上にあるということは、絶景のご褒美がもれなく付いて
きます。ただし晴れていればですけど。
快晴の今日は、とても綺麗な高松の景色が望めました。




さて、山道を下って行くと、なんと先日の台風による土砂崩
れで道を塞いでしまっています。う~んどうしよう、とても上
まで戻る気にはならない・・・。そこで、ちょっと危険を冒し、
無理やり乗り越えました。




ふ~、危ない危ない、あんまりこんな事はやっちゃいかんな・・・。

それにしても、先日の台風の凄さを思い知らされます。
自宅でも会社でも十分味わってますけど。




85番八栗寺へ向かう途中、お遍路の先輩から聞いていた
うどん屋さんを発見。さっそく入りました。




名物の「釜ぶっかけうどん」を注文しました。 うまい!!!
讃岐に入ってから食べたうどんの中で一番美味しいかも。




もっとうどんをしっかり味わいたくて、ざるうどんを追加。
これも美味しい。でもちょっと食べ過ぎました。




85番八栗寺も山の上・・・。またまた山を登り、絶景を堪能
致しました。




86番志度寺に到着。50~60才くらいの歩き遍路さんに
遭遇。歩き遍路さんに会ったのは今回初めて。ちょっといか
つい風貌で接触する気にならず、挨拶のみ。




87番長尾寺に到着。今日のお遍路はここまで。




宿はお寺に隣接されている民宿。
ここで、さっきのおっちゃんに遭遇。
まだ挨拶程度で、たいした会話は無い。
お互い何か警戒してる?




いつも通り、部屋に入ったら足を投げ出して記念撮影。




今回は民宿のすぐ近くにスーパーがあったこともあって、
民宿で初めて素泊まりをしてみました。
スーパーで好きな物を買ってきて1人でまったり部屋飲み。
幸せ・・・。

そして8時くらいには爆睡に入りました。
いよいよ明日は結願です。


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お知らせ

2011年09月22日 | お遍路 同行二人
ブログを覗いてくださり、ありがとうございます。

本日より四国へお遍路に行ってまいります。
帰宅は25日を予定しています。
それまではブログの更新はできません。
帰宅後、更新させていただきます。

mixiのコミュニティーから覗いて下さった方、
このブログの左側・上から4番目ににカテゴリーがあります。
その中の上から5番目「お遍路 同行二人」をクリックして
いただくと、お遍路記事ばかりがでてきます。
よろしかったらそちらを覗いて下さい。

それでは行ってきます!
今回は結願です。

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