稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昨夜(17日)の稽古(長正館)

2017年12月18日 | 剣道・剣術
昨夜は長正館の日曜稽古(以前で言う月例稽古)だった。

16時半に湯里小学校に到着すると名古屋のT先生がすでにお待ちだった。
T先生、居合では八段の大先生である。
日曜稽古では1時間程度の一刀流自主稽古があるのでそれに参加されるわけだ。
本当に熱心で頭が下がる思いである。(他の一刀流修行者はどうした?)

人数は7名。忘年会シーズンなので気持ち少ない。
1時間ちょっとだが、みっちりと刃引の稽古を行う。
特に摺り込む時の手の内は難しいので繰り返し行った。
手の内が効いた摺り込みを習得すると、真剣刀法はもちろん、
竹刀剣道においても一皮剥けてくる。

表の摺り、裏の摺り、摺り上げ、摺り込み、摺り上げ、後へ(跡へ)三本の浮木、裏切り、
拳の払い、先へ二本の浮木、後一本先へ二本の浮木(先へ三本の浮木)、表の払い、裏の払い

いずれも手の内を使う技で、真剣にも竹刀剣道にも通じ、見かけは地味だが実戦的な技である。
ずっと打方を努めたが、前日左腕を痛めて握力が弱く、最後は痛みが強くなってしまった。



後半は剣道稽古。まずは切返しと基本打ちの稽古。
切返しはリズム良く大きく伸びやかにするよう指導した。
左拳が上がらぬ者、左足の引き付けが出来ない者、受け方のおかしい者に指導。

あとは自由稽古(地稽古だが、基本でも何でも好きに稽古して良いと言う稽古)。
一刀流の猛者だが剣道は初心者のI氏(45才)には来年1月の初段審査を意識した稽古だ。
審査のレベルがわからないので面の打ちこみ中心、出小手はオプションとした。
井上先生とは合気から合気を外される部分を堪能させていただいた。
満91才、蹲踞もされるし待たずに攻めて来られる。本当にお元気でありがたいことだ。

あとはT四段、F六段と稽古。
T四段には「打つときは捨て切って打て」と指導。
実力があるのになかなか五段に受からないのは思い切りの良さが無いから、
どこかに萎縮、あるいは遅れ、あるいは中途半端な残心などに現れると思うのだ。

19時をまわると急激に冷え込んできたが心地よい汗をかいた次第。
残念ながら左腕はますます痛くなった。現在湿布中である。


(18日の奈良の朝は氷点下だった。SONY NEX-5、f/5.6、1/125秒、ISO-400、ズーム51mm)
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