稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

れんげ草を写す

2020年04月29日 | 写真・カメラ
毎年のように事務所の近くの畑のれんげ草を写している。

いつぞやも書いたが、春の連休ぐらいが、一年で一番過ごしやすく、
いっせいに植物が活動を始める何か躍動感のようなものを感じさせてくれる。
同じような気温なのだが、秋には春のような「生命の息吹」は感じられない。

小学校の時に、大和西大寺駅から真っすぐ南へ続く農道を歩き、
同級生の木村君の家に遊びに行ったあの風景は今も忘れない。

おそらく小学校1年生の時で、友人5人ほどで歩いていた。
今でこそ住宅が立ち並ぶきれいな街並みになっているが、
昭和30年代が駅前を過ぎると農家が点在するのどかな田園風景だった。

南へ歩くと左手は平城宮趾(昔は跡ではなく趾と言った)の広大な景色が広がり、
空は青く澄み渡って、見渡す限りのれんげ畑で、ヒバリが空に高く舞いあがっていた。
暑くもなく寒くもなく、風は花の香りを含んでいた。
春を全身で感じて歩いたあの時の心地よさは今も不思議に憶えている。









上の2枚はメモ用に使っている SONY DSC-WX350、下2枚が SONY NEX-6 オムロン200mm望遠レンズ。

何枚撮っても満足のいく写真は撮れない。
毎年のように繰り返される自分的な行事である。
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