稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

No.15(昭和60年4月26日)昇段審査に本番に備えて(要点のみ)

2018年08月15日 | 長井長正範士の遺文
昇段審査に本番に備えて(要点のみ)

一、起きあがった時の心境は受けてたつの気持ちで、心に余裕を持ち、
  正眼の構えは、己れの最高の道徳(誠心のこもった正しさ)を相手に表現する。

二、気だけでのぞむ。きがため
  1) 下腹から気一杯のかけ声を出す。
    そうすると勇気が生れ、集中力が出来、相手がどのようにくるだろうか?
    どこを打ってやろうとか受けてやろうとか、迷いの心を切落すことが出来る。
  2) 遠山の目付で剣先で相手の鍔こぶしを攻め、相手の右こぶしと剣先の動きを見る。

三、相手の起りがしらを狙うのみ。
  先に攻め、相手の先に出て、打ってくる その先を打つ。ハッとしたら死なばもろとも相打ちの
  精神でいく。ただそれのみ。
  ◎この時、初めて打ちに出る。(それ迄は打とう打とうと思わない。)

四、絶えず迷わぬ攻めの間であること大切。
  剣道は生死の間に入るまでの修業が大切。生死の間に入った時が勝負である。

注)細部は昨年お渡しした一刀流剣道の心得の如し。尚右細部は口伝。
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