【2019.12.25 19:00 産経新聞】
給食の残りのパン、牛乳31万円分を持ち帰る 堺市教委、高校教諭を減給処分
https://www.sankei.com/affairs/news/191225/afr1912250034-n1.html
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堺市教育委員会は25日、廃棄予定だったパンなど学校給食の残食総額約31万円分を自宅に持ち帰っていた60代の市立高校教諭を減給3カ月の懲戒処分としたと発表した。教諭は同日付で依願退職した。
市教委によると、教諭は平成27年6月ごろから今年6月にかけ、廃棄予定だった給食の残食(パン約千個、牛乳約4,200本)を自宅に持ち帰っていた。用務員の男性に自分のカバンやあらかじめ用意した発泡スチロールの箱に詰めるよう指示していたという。
今年6月、市教委に告発文書が届き発覚。市教委の調査に、教諭は「廃棄するのがもったいないと思った」「用務員が廃棄する手間を少なくしようと思った」と動機を話した。教諭は11月、持ち帰ったパンと牛乳の実費分約31万円を市に弁済している。
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【2019.12.25.19:42 ABCテレビ】
「家族で食べた」廃棄処分の給食の食パンと牛乳 高校教師が31万円分持ち帰り減給処分
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191225-00024457-asahibcv-l27
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給食で廃棄処分されるパンと牛乳、約31万円分を4年間にわたって持ち帰ったとして、62歳の男性教師が減給処分を受けました。
堺市教育委員会によりますと、市立堺高校に勤めていた男性教師は、2015年6月ごろからことし6月まで、4年間にわたり、廃棄される給食のパン約1,000個、紙パックの牛乳約4,200本を自宅に持ち帰って、家族で飲食していたということです。男性教師は「もったいない」と思う気持ちから廃棄処分を担当する業者に依頼し、1回あたりパン5、6個、牛乳10本程度を用意した箱やかばんに入れて持ち帰っていました。堺市教育委員会は「学校教育の信用を著しく失墜させた」として、男性教師を減給処分にしました。男性教師はすでに持ち帰った給食の代金約31万円を市に返還していて、25日付で依願退職しました。
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う~ん、これはどうなんだろう。
確かに一見卑しい行為には違いないが、捨てる運命のパンや牛乳を持ち帰ったこと自体は、
それほどの悪いことには思えない。私も同じ立場ならやってると思う。
私の小学校(奈良女子大学文学部附属小学校)では給食だった。
給食当番は各自のアルマイトの食器にひしゃくで惣菜を配分する。
これがなかなか難しく、最初は少なめ、あとのは多目となりやすい。
途中で足りなくなったら大変だからと余裕を持って配分する。
最後のほうが多くなるのも不自然なので惣菜は余る。たくさん余る場合もある。
いつの頃からか「余った分は欲しい人が貰って良い」ということになった。
私と、親友のO村君、F川君などは大食らいなので、毎日おかわりを貰った。
給食を残すという事は恥だという時代だった。
食べ切れなかったパンなどは紙に包んで持って帰るのが当たり前だった。
食べ物を捨てるなんてトンでも無い時代だったのだ。
この先生の行為は、行為自体はこれと同じことである。
しかし隠れて(かどうか知らないが)、自分だけ持ち帰るような行為をしたため、
報道だけ見ると一見卑しい行為になってしまったことは否めない。
(第13回全国学校給食甲子園で優勝した兵庫県、養父市学校給食センターの給食)
給食だって少なくとも税金の補助があるはずだ。
余ったからと言って捨てて良い道理は無い。
これは納税者としても納得がいかない。
いやその前に、食べられる食べ物を捨てるという事自体がどうなのか?
日本には食事の前に「いただきます」と言う。これは食物の命への感謝だ。
自分が生きていく上で、他の生物の命を奪ってしまう事への感謝が「いただきます」だ。
そこには「食べ物を粗末にしてはならない」という思いがある。
余ったパンや牛乳があるなら自由に持ち帰って良いルールにすれば良い。
食中毒など問題が起こったらどうするのだとか、
厚かましい一部の者だけが得をするから良くないだとか、
持って帰って再販する者も出てくるのではないかだとか、
必ず文句を言うヤツが出てくるのだが、それは枝葉末節の議論である。
依願退職した62才の男性教諭と言えば私と同世代である。
この男性教諭の親は戦中戦後を育ち、食べ物のありがたさ、大切さを、
小さな頃からこの男性教諭に厳しく教えてきたはずだ。
私の小さい頃はご飯粒一つ残しても叱られたものだ。
教育とは何だ?ただ単に読み書き勘定を教える場では無い筈だ。
余って捨てる物を持ち帰って何が悪い?と言いたい。
堺市教育委員会の「学校教育の信用を著しく失墜させた」は的外れだ。
食べ物に対する感謝を忘れ「もったいない」という美徳を忘れた教育は教育では無い。
ともかく、堺市教育委員会は、この件で、今後どうするのかを示して欲しい。