
全中でのこと。
表彰式後、古川が泣いていた。
人目をはばからず泣いていた。
普段クールな男が泣いていたことや、大晟の時を思い出し、自分も熱いものが込み上げてきた。
同級生のライバル達が結果を残したこともあるけど、周囲の期待に応えられなかったことが悔しかったんよな。
痛いぐらい分かる。
で、こんな時、適当な言葉ってないと思ってます。
何を言われても、悔しい気持ちがおさまらないのも分かっていますから。
だから、ただ、ただ、号泣している古川の背中を叩きながら、
今の悔しい気持ちを忘れんな。
そこからはい上がってきた奴らがおる。
だから、お前も必ずはい上がって、絶対高校で日本一になれ。
とだけ声をかけました。
誰しもが認めるセンス、柔道スタイル。
お前のような男が教え子にいるのは、俺の一生の自慢や。
いつか、あの時があって今があると思える日が来るまで、自分に厳しく、目標をもって頑張って欲しいと思う。
これからも仲間として応援させて貰います。
古川、頑張れよ。