HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ヤグルマギク(矢車菊)

2018-06-13 | 【独り言】

この墓地のヤグルマギクは何時の頃から増え始めただろう。
いつもここに立つと浮かんでくるものが幾つかある。
死者を葬った場所だから…だけでは無いだろう。
今もどこかに関わりを残している人たちや
もうとっくに関わりの記憶だけしか残っていない人たちをも想起出来るからだ。

マドンナの実家はもう無いけれど、この場所から西に数分の場所。
今では平気で話が出来る存在だし、何度もそこを訪れた藤本は埼玉に住むけれど
今でも必ず想起出来る存在だ。
奇妙な関係が高校時代以降にも続いているのがやはり奇妙だ。
ここの墓地の印象を一編の詩に詠んだひとっさんは、今も直ぐ近くに住んでいる。
ストケシヤの花を見て「ヤグルマギクみたいやねぇ~」と言った幸ちゃんとも
奇妙な関わりが今も続いて会うことが出来るし、マドンナも同席のことが多い。
高校時代の元日にここを訪れたツーちゃんとは50年来音信は無いけれど
震災の年に綴った『肥前諫早 春爛漫の花の色』だけは、色褪せながら残されている。






(2018.06.11 林)






























ヤグルマギク(矢車菊)
 キク科ヤグルマギク属 Centaurea cyanus
(2018.05.20 林)


墓地のヤグルマギクだけれど、浮かぶのは
あゝ孤独の悲痛を 味ひ知れる人ならで 誰にかたらん冬の日の かくもわびしき野のけしき
--------------------------------------------------------------
 花壇のヤグルマギク



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ヤグルマギク (こいも)
2018-05-30 09:48:13
林の子さん
ヤグルマギクって小さい頃はもっとたくさん見かけたような気がします。
家に咲いたお花を教室に持って行ったことを思い出します。
花の後もシルクの輝き~~ほれぼれ~~~
お花って思い出がいっぱいですね(^_-)-☆
返信する
咲いている場所。 (林の子)
2018-05-30 15:37:25
花壇に植えられている豪華な花、珍しい花、きれいな花には興味が薄いのですが
反対にこんな、墓地に咲いている花などは平気で撮っています。
何時の頃から咲いているのかは知らないのですが
周囲に民家が建て込んでしまった場所なので大昔の荒涼とした風情はなくなりました。
やはり野の花はこうした場所の方が自然に育って行くのだと感じますね。
返信する
小さい頃は・・・。 (こいも)
2023-05-08 14:12:08
林の子さん
小さい頃はお墓はとっても怖いところでした。
どちらかと言えばあまり行きたくない場所でした。
20年ほど前に、だい好きな大切な人を3年の間に3人亡くしました。
1年にひとりずつは、それはそれは悲しい寂しい言いようのない日々が続きました。
「山里は冬ぞ寂しさまさりける
      人めも草も枯れぬと思えば」
当時の習い事のお習字のお手本にあったものです。
以来ずっと娘とお墓に通っています。
だからでしょうか・・・。今は、お墓は怖くない場所になりました。
いつもいつも何かしらのお花が一緒でした。
お花ってとっても素敵ですよね。
いつも咲き始めから終わりまで、撮ってみたくてたまらなくなります。
そして、いつも林の子さんの画像に癒されています。
いつも色々とありがとうございます。・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・。
返信する
そうでしたか。 (林の子)
2023-05-08 15:01:49
昭和30年代には禁止されましたがそれまでは土葬が普通でした。
私には今でも子どもの頃にご近所の方が亡くなると葬送の列の後ろに付いて歩いたことが蘇ります。
土葬が禁止されて以降も粗末な墓石は残されていましたし、寺に墓石を立てて以降も
そこに参ることが死者への弔いでした。
海が見通せた場所も今では周囲に民家も建ち並んでしまいましたが
寺の墓石の前よりも気持ちが落ち着く場所です。
何故かそこにヤグルマギクが咲くようになって以来、時期が来れば一つの楽しみ?になっています。
懐かしい人たちに繋がる幾つかのエピソードもその場に立つと蘇るようです。
縁起でも無い、なんて言われたこともありましたけれど。
返信する

コメントを投稿