HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ストケシア 瑠璃菊

2005-06-16 | 夏 紫色系


高校時代の話が登場するのは久し振りかもしれない
電車通学だった僕たちは、西側の通用門から教室の下にあった下駄箱に辿り着く
バス通学の同窓は東側にある通用門からだったから、その下駄箱で合流する事になる
バスも電車も、同じ時刻に運行していたから同じ時間に、顔を合わす仲間たちが居た
同じクラスの幸ちゃんもその一人だった
自宅の庭に咲く花を、教室に持参していた頃、殆ど毎日下駄箱で顔を合わせた
三階の一番東の端にあった教室まではかなりの距離があったから
のんびりと雑談を交わしながら歩いたものだった

この花が特別印象に残っているのは、「ヤグルマギクみたいやねぇ~」と言った直後
石川啄木の短歌を彼女が諳んじたからだ

函館の 青柳町こそ 悲しけれ 友の恋歌 矢車の花


今、彼女はシンガポールにいる
もう何十年も前の話だけれど、花を撮り始めて花にまつわる高校時代の記憶が
多く残っていることに気づいている



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