カラタチの茎上の刺は以前は茎(枝)の変形とされていたが
最近では葉が変形したもの(葉針)とされている。
(2021.03.24 須磨離宮公園)
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結局、今年もカラタチの花は撮っていない。
(2021.09.25 明石公園)
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カラタチ(枸橘) ミカン科カラタチ属 Poncirus trifoliata
(2021.09.26 明石公園)
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▲ 白く見えるのは葉痕、ちんまりと見える冬芽は葉芽。▲
▲ カラタチの刺 カラタチの花 ▲
【刺の起源の幾つか】
① 茎や枝が変形。茎針(ケイシン)と呼ぶ。サイカチ、ハリエニシダ、ナワシログミなど。
② 茎上の突起物で表皮が変形。バラ、サンショウ類、ハリギリ、などで
サルトリイバラ、ママコノシリヌグイも表皮の変形したものだが、他のものに絡みついたりする鉤になっている。
③ 葉が針及び刺に変化。サボテン類が代表的なもので、メギも葉と托葉が変化したものであり、
ヒイラギも鋸歯の変化してもの、ウコギは葉柄が変化したものと言われている。
④ カラタチの茎上の刺は、以前は茎(枝)の変形とされていたが、最近では葉が変形したもの(葉針)とされている。
植物の葉腋からは普通は枝が伸び出してくるのだが、柑橘類ではこの枝につく最初の葉が変化して刺になっている。
ハリエンジュのトゲは托葉が変化したもの。
⑤ 葉が変形したもの(葉針)には、マツ、カヤなど。クリの毬は総苞片が針状に変化したもの。
またアザミ類の刺も同じように総苞片の変形と言われている。
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冬芽 白い花 秋の実
コロナの関係で公園には数か月ぶりに足を運びました。
もうすっかり季節が移り変わり・・・「どうしましょう~~~」ちょっと悲しい想いでした。
また少しずつ行かれるようになったらと思います。
柔らかそうな新しい芽や、白いお花や、緑の実等々・・・見てみたいと思います。
カラタチのすごいトゲは、葉が変形したもの・・・なのですね。驚きました。
白い可愛い葉痕も魅力的ですね。
やっぱり素敵なまぁ~るいカラタチの実です。
ありがとうございました。
人間の都合と、植物の都合はいつも一緒になれると思うのは人の勝手な思い。
植物にも都合はあるわけで、咲けない年も実をつけない年もある。
そう思っているのが一番いい気がします。
何もかもが思い通りにはこべば良いのですけれど。