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北岳と甲斐駒ヶ岳

サクラ セイヨウミザクラ(西洋実桜)

2021-02-18 | 木本 冬芽・葉痕

確かに去年は何個かサクランボが出来ていた。












(2021.01.26 西新町)

今年は何個出来るか楽しみだ。








(2021.01.30 西新町)


▲ いよいよ花が咲きそうだ。▼















セイヨウミザクラ(西洋実桜)
 サクラ科サクラ属 Cerasus avium(=Prunus avium)
英名ではWild Cherryと呼ばれて区別されている。
(2021.02.16 西新町)

【さくらんぼ】
国内で生産されるさくらんぼは、セイヨウミザクラ(Prunus avium)が基本種。
花弁の先端が丸く、殆どの園芸種は結実の為に他花が必要と言われている。
シナミザクラは、カラミザクラ Cerasus pseudocerasus(=Prunus pseudocerasus)の別名。
雄しべの長さが特徴的で、中学時代の同窓の庭に咲く。
京都植物園では、カラミザクラ(Prunus pauciflora)と書かれている。
葉の展開前に花が咲き、花弁の先端が凹んでいる。

 
▲ 田町のシナミザクラ 玉津のシナミザクラ ▲

【実桜の覚え書き】
随分前のことだけれど、桜に出来る果実は全部サクランボ(桜桃と書かれる)だと聞いた事がある。
それでも樹によって高級なサクランボと、食用には出来ないようなサクランボがあるとも聞いた。
それでも当時は何でも合点が行かないと調べるクセがあったから使っていた図鑑で調べた。
サクランボと呼ぶのはその実を食用にしている桜に出来る果実の事に限定した名だと知った。
セイヨウミザクラ(Cerasus avium=Prunus avium)を甘果桜桃、
スミミザクラ(Cerasus vulgaris=Prunus cerasus)を酸果桜桃と呼び
セイヨウミザクラを元にして様々に改良されたものが現在の「サクランボ」のルーツと理解した。
酸味の強いものは生食には向かないのでジャムなどに加工されるのは当然だろうと思った。
詳しく調べてゆくと「サクランボ」と呼ばれている桜には幾つかの種類があるけれど
やはりこのセイヨウミザクラを元にして様々に改良されたものが主流と言う事なのだろう。
他には中国桜桃(支那実桜・唐実桜 Cerasus pseudocerasus=Prunus pseudocerasus、=Prunus pauciflora)
ユスラウメ(梅桃・桜桃 Cerasus tomentosa)があると、かなり後に知ることになった。
【蛇足】
その折に、サクラの属名に Prunus と Cerasus の二通りの表記がある事がまたまた気になった。
今ではそこまで熱心に調べる事も無くなってしまっているのだが、ブログに花画像を載せ始めた当時は
現役でコンピュータのお守りと、回線接続の仕事をしていた事もあって
仕事とは全く異質の分野が面白かった事を思い出している。
前者が桃や梅までを含めた広義のサクラ属、
後者がヒガンザクラやヤマザクラなど狭義のサクラ属(サクラ亜属)を指している事になる。
スモモ亜属は李、梅、杏などを含めたPrunus、モモ亜属はAmygdalusと表記されている。
サクラの学名として Prunus と Cerasus いずれが正しい…と言う議論にはならないが
現在では狭義のサクラ亜属の表記 Cerasus が多く使われている。
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セイヨウミザクラ(西洋実桜) 田町のシナミザクラ 玉津のシナミザクラ



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