HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)

2020-03-04 | 春 青色系

7ページ目になった。
やっと三月になった。






























オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
 オオバコ科クワガタソウ属 Veronica persica
(2020.03.02 林崎町・北王子町)

何度か書いたことだけれど、「フグリ」の意味は「陰嚢」の事でありより詳しく言えば「玉袋」
雄犬を後ろから見ると確かに「イヌノフグリ」と名付けた明治の大植物学者のセンスと言うか
直感的な名付けは的を射ている。
それを後世、酷い名前だからと、瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳などなどと
正反対とも言える優雅に名前に変えよう、別名で呼ぼうなどと喧しい。
どう呼ぼうと勝手だし、ブログ上でどう書こうと勝手だけれど認知はされていないし
別名は勝手につけられた名前に変わりない。
『「天人唐草」と呼ぶことが、現実を直視せずに避けて通ると言う行為、考え方に繋がる』のだと
エッセイで読んだこともある。
幾つものページにこの花の別名は…と書かれているのを見つける度に、ブログに正名を掲げることが
何故に気恥ずかしい??と思ってしまう。
露骨におしべ、めしべ、受粉…などと、平気で画像をあげているのに…と思ってしまう。
下図はその「フグリ」画像だけれど、オオイヌノフグリはイヌノフグリより大きいから
大きいイヌノフグリ、だけれど大きいのは花冠であり、果実はむしろ本家のイヌノフグリの方が立派だ。
この話を、油絵を描いている幼馴染みに話したら、お仲間たちとオオイヌノフグリを摘んで
コップに挿していたら「かわいいハートマークが下がってたよ…」
名前がどうのこうのではなくて、こんなセンスが絵を描く人たちにはあるのだ。


 
▲ 【再掲画像】 左がオオイヌノフグリ、右がイヌノフグリの果実
オオイヌの名前は、この果実のサイズでは無く花のサイズのことだから大きなイヌノフグリではない。
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2 コメント

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オオイヌノフグリ (こいも)
2020-04-15 15:10:23
林の子さん
そう言えばず~っと以前のことですが「オオイヌノフグリって何のことだかわかる?」そう聞かれたことがありました。
「わからない」と答えました。
そこで教えていただきました。
はずかしいやらびっくりするやら・・・
忘れ得ぬお花になりました。
でも花冠の違いによるものだったのですね。
ありがとうございます。
これからもこの可愛いお花を純粋に見ていこうと思います。
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興味本位…。 (林の子)
2020-04-15 16:38:13
敢えて名前の意味など解説する必要も無い…と思っています。
おもしろ半分に説明するのは、その為人を充分に分かっている相手だけにしています。
特に雑草などは、即物的な名前が付けられている事も多いので
敢えてくどくど説明するのは、知識の切り売りがしたいのだろう…程度に聞くだけ。
わざわざ言い換えたりしなくても、花の良さをそのまま受け止めれば良いのだと思いますね。
オオイフノフグリが咲いている、などと言う必要も無いかも知れません。
青い花が野ベに一杯…で充分ですね。
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