新年のお祓いの前に武用刀三口(ふり)を
手入れする。
古刀二口、現代刀一口。
錆一切無し。
ヤマハバルブオイルビンテージグレード、
おそるべし。
考えたら、この後輩の娘さんの新作拵
の色遣いは、鮫以外私の康宏と同じだ。
だが、武用で散々使っていて、柄のぬめり
を絞った濡れ手拭いで清拭していると、
やがてこのように色落ちしてくる。
時代黒がまるでまだら茶のようになる。
時代黒がまるでまだら茶のようになる。
だが、私は正絹のコントローラブルな
微細な操作へのレスポンスが捨て難く、
柄巻きは正絹にしている。
鹿革以外はほぼ全て試した上での事だ。
私は正絹こそが使いやすい。
非常にシビアな柄による操刀が可能と
なる。
髪の毛1本程の加減の違いにリニアに反応
するようなのが私は良い。
好みですけどね。私はそうしている。
好みですけどね。私はそうしている。