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iPhone対決火ぶた ソフトバンク「予約は優勢」、KDDI急速な追い上げ狙う

2011-10-15 | 携帯事業者/日本



 米アップルの新型スマートフォン「iPhone4S」が14日発売された。

 国内ではこれまで実質的に独占販売してきたソフトバンクモバイルに加え、KDDI(au)も販売を始め、両社の競争が本格的に始まった。


●囲い込み一定の成果

 発売初日の店頭では、ソフトバンクの売り場のにぎわいが目立った。

 ヨドバシカメラマルチメデイアAkibaでは、14日午前8時の販売開始時点で並んだ人の数はソフトバンクがKDDIの倍近い約60人だった。ある家電量販店の販売員も「予約はソフトバンクの方が多い」と話す。

 「iPhoneの機種変更で購入する人が目立つ」(量販店幹部)。ソフトバンクは「4S」発売にあたり、割引などで旧機種からの切り替えを促す優遇策を導入した。こうした既存顧客の囲い込みが一定の成果を上げたとみられる。

 ただ、ソフトバンクは14日の販売開始直後に注文処理の集中で顧客管理システムが停止した。販売員が手作業で販売業務を進めたため、順番待ちをする顧客が増えた面もありそう。

 一方、初めてiPhoneを扱うKDDIは、販売現場の混乱を抑えるために取扱店舗を絞るなど慎重な立ち上げとなった。現在、全国に2600あるauブランド店のうちiPhoneを販売するのは800。

 月内には全店に広げ、「11月に入ったら販売体制でソフトバンクに追いつく」(田中孝司社長)と急速な追い上げを狙う。


●米国は互角の戦い

 米国では2月、ベライゾン・ワイヤレスがiPhoneの販売を開始。先行するAT&Tとの併売が始まっており、互角の戦いをしている。

 AT&TのiPhone販売台数は1-3月、4-6月ともに360万台で、1-3月は前年同期比33%増、4-6月は13%増だった。

 これに対しべライゾンは1-3月が220万台、4-6月は230万台だった。AT&Tは家族割引などのプランで加入者の囲い込みが奏功している。

 一方、ベライゾンは4-6月の解約率が0.89%と過去3年間で最低になった。iPhone目当てでAT&Tに流出していた顧客のつなぎ留めに効杲を発揮している。




【記事引用】 「日本経済新聞/2011年10月15日(土)/13面」


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