電気通信事業者協会が7日発表した2月末の携帯電話・PHS契約数によると、新規契約から解約を差し引いた純増数でソフトバンクモバイルが28万4100件で首位だった。
同社の首位は2カ月連続。最大の春商戦に向けて、スマートフォンを中心とした顧客獲得競争が激化している。
●苦戦続くドコモ
ソフトバンクは、昨年10月に発売した米アップルのスマートフォン「iPhone4S」などが好調。純増2位のKDDI(au)は19万2800件、3位のNTTドコモは16万6600件で大差が付いた。
ただ、携帯電話会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号継続制度(MNP)」の転入出状況ではKDDIが4万3300件、ソフトバンクが3万9800件の転入超過とKDDIがわずかにリードする。
KDDIは昨年10月のiPhone発売以降、MNP転入数で5カ月連続の首位を維持している。
ドコモは、MNPで8万1600件の転出超過と独り負けの状況。MNPによる転入者には毎月の通信料から2年間、最大で5万400円を差し引く販促策を展開しているが苦戦が続く。
【記事引用】 「日本経済新聞/2012年3月8日(木)/12面」