世界の携帯電話加入者数が08年末に40億人を突破し、5年間で2.8倍増加したことが国際電気通信連合(ITU)の最近の調査で分かった。
ITUは08年末に40億に達するとの予測を発表していたが、今回の調査で40億を突破していたことが判明した。
●加入者大幅増
04年から08年までの5年でBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の加入者が大幅増加。03年末の全加入者数14億1628万に占めるBRICsの比率は27.3%だったのが、08年末には32.9%にまで拡大。
中国、インドを含めたアジア全体の加入者は5年間で3.3倍に増加した。
08年末の国別加入者数トップは中国の6億3400万で、5年間に約2.3倍の伸び。加入者は都市部から農村部へと拡大、さらに第3世代(3G)サービスも今年から本格スタート。
現在、国内で3社とも異なる方式で3Gサービスを提供している。
●増加数急拡大
昨年3月に米国を抜いて加入者数世界第2位になったインドでも、低価格機の普及により5年間で10倍になり、08年末には3億5千万に到達した。
インドでは今年5月末時点で4億を突破、現在でも月1千万以上の増加ペースにある。ロシアも5年間で5.2倍、ブラジルは3.2倍の伸び。
特筆すべきはアフリカ。全土で08年末の3億6434件は、5年前の約7倍。03年末には南アフリカ1カ国だった1千万以上の加入者は、08末には9カ国にまで増加した。
【記事引用】 「電波新聞/2009年7月15日(水)/1面」