こうやってツボに艾柱(がいちゅう もぐさを円錐形にしたもの。)をたてます。写真では2回目を置いているので、艾柱の下にその前に焼いた艾の灰がみえます。これが火の勢いを一層マイルドにします。
専用の太いお線香の燃焼部のすそを艾柱に近づけて点火をいたします。
半分ほど燃焼したら、このように親指と人差し指でつままずに、囲んで酸素の巡りを遮りますと、優しく消火することができます。私の指もそれほど熱くはありません。
焼き切っていないので、ちょっとつねられた感じがするくらいで、皮膚は発赤しますが痕はつきません。
また、痕のつきぐあいも自由に調節可能です。
これは一般的に私たちプロが行っている直接灸の方法です。痕をつける有痕灸としても、痕をつけない無痕灸としても行います。火加減の調節は写真のように指先を使ったり、あるいは細い竹筒や試験管様のチューブを使う手もあります。
そして、この艾柱(がいちゅう)のサイズもいろいろあるのですが、一般的な米粒大(べいりゅうだい)のそれをあらかじめひねってある、「切りもぐさ」というのも市販されています。
学生だった頃が懐かしいですね、日本の学校はとても厳しくて、米粒大、半米粒大、糸状灸(しじょうきゅう。極細サイズ)を1分間に20壮(お灸は1壮2壮と数えます。)近くも柔らかくひねり出して目標点にきちんと立てる試験があったりしました。
そしてその艾柱をきちんとツボの上に立てて、点火して、安全に指で消火することも要求されました。
学年末試験では、それらがきちんとできないと、次の学年に進級することができないという、恐怖の実技試験に怯えたものです。
あの頃の厳しさがあったればこそ、患者さんたちには気持ちよくて安全なお灸ができるようになったのです。当時の教官の皆様に感謝です。
お灸がなぜ免疫に良いかの説明はこちらです。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/8566bb0dedd4ea65fc5f8a5e9d6bb524
新型コロナウィルスでは死にません。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。
漢方アメリカOnline
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