何年振りかに授業中に切れてしまった、、、
斬った相手は、白人35歳男性、パロアルトを中心にコーヒーショップを何件も経営している羽振りの良い男前でスポーツ万能でどんな女でも必ず落とすという、自信に満ちた、我々の東洋医学校の元生徒でした。
ま、行ってみれば勝ち組君で、負け知らずてやってきた男でありました。
この男はさらに頭もよくて、去年までは東洋医学校の学生で、数か月前にこちらの鍼灸漢方医学の試験に一発合格をした、頭もよい恵まれた男です。
しかし、彼は無類のお喋りでありました。とにかくしゃべる。話がうまく、いや、うまいと思い込んでいて、とらえどころがないので、なかなか「こら!」と釘を刺す機会がありませんでした。でも、私の授業には患者さんとしてやってくるし、「黒谷先生から学びたい!」というので、まあ、いろいろ大目に見ていたのです。
この彼は昨年から半年以上も毎週毎週私の臨床授業の患者としてやってきたのです。本当は大変健康なのに、いろいろと理由をつけて、お金にものを言わせて、一学期のすべての第一限目の私の臨床クラスの患者になる予約をしてくるのでした。
この彼が先日、「先生、ある女性が南米から私を訪ねてきているんだが、同席させてもいいかい?」といいながら臨床クラスに入ってきてしまいました。
一緒に入ってきた女性は、若くてきれいなアルゼンチンの女性です。なんか、きれいで細い脚を組んで、髪の毛をいじっています。
このチャラ夫君、問診が終ると服を脱いで、治療ベットに寝ながら、臨床学生に囲まれながら得意そうに「このまえ、アルゼンチンに旅行に行ったときに知り合った女性でさあ、サンフランシスコまで僕を訪ねてきたんだ。」ぺらぺらとおしゃべりを始めました。
臨床クラスの生徒さんたちも「はあっ?」という顔つきです。私の頭にも「ピシッ」と切れる音がしました。
そこで「おい!わたしは半年以上も前からお前に言いたかったんだがよく聞け!ここはなあ、リゾートホテルのスパじゃないんだ!ぺらぺらしゃべるな!患者は患者らしくしろ!後輩や女の前でチャラチャラカッコつけるな!黙ってろ!」と怒号一発。
このチャラ夫は一応マッチョな野郎なので、反撃される事も考えて、相手の眼を殺気に満ちた眼で睨みつけて腰を落として相手の出方を観ていました。
なんとこのチャラ夫君、、、顔面蒼白、涙目、震え声になり、「イェス、、イェス、イェス、、」と拍子抜けをするような腰砕け野郎でした。
その後の治療が終わるまでの間、唇を真一文字に引きつらせて閉じたまま、一言も口をききませんでした。
教室は水を打ったような静けさです。生徒さんたちもビビりあがっていました。ある者は咳をしてしまい、「す、、すいません、、」と慌ててるし。
ある生徒は、ペンを落としてしまい、その音が静かな教室に響いてしまい、「ソーリーー」と恐縮しています。
このいたたまれない沈黙が続いた後、私はゆっくりと拳で机をたたきました。鈍いゴンッという音が教室に響き、全員ビクッ!としたところで、私はスマイルを作って言いました。
「みなさん、この雰囲気、、いやでしょう、、これがいわゆる邪気ってやつですよ。こういう嫌な感じが、職場や家庭やからだにいつも渦巻いていると、健全な気である精気が虚して気、血、津液(体液)のアンバランスが起きて病気になるわけですよ。スマイルが大事ですね。いま、場がなごんだでしょう。」
というと教室の雰囲気は打って変ったように、もとの和やかなけい先生の臨床教室に戻りました。
「恵まれた成功坊や」のチャラ夫君は打たれ弱かったんだ。。。カウンターパンチを喰らったことがなかったんだ。。。
あとで生徒たちがこっそりやってきて言いました。「先生、グットジョブです!彼があんなに長い時間黙っていたのを初めて見ました!私たちもチャラ夫には閉口していたんですが、私らみたいな立場で文句を言うと妬んだりしているようで、うまく言えなかったんですよ。あ~気持ちよかった!」だって。。。
チャラ夫君、、、友達いなかったんだなあ。。。
斬った相手は、白人35歳男性、パロアルトを中心にコーヒーショップを何件も経営している羽振りの良い男前でスポーツ万能でどんな女でも必ず落とすという、自信に満ちた、我々の東洋医学校の元生徒でした。
ま、行ってみれば勝ち組君で、負け知らずてやってきた男でありました。
この男はさらに頭もよくて、去年までは東洋医学校の学生で、数か月前にこちらの鍼灸漢方医学の試験に一発合格をした、頭もよい恵まれた男です。
しかし、彼は無類のお喋りでありました。とにかくしゃべる。話がうまく、いや、うまいと思い込んでいて、とらえどころがないので、なかなか「こら!」と釘を刺す機会がありませんでした。でも、私の授業には患者さんとしてやってくるし、「黒谷先生から学びたい!」というので、まあ、いろいろ大目に見ていたのです。
この彼は昨年から半年以上も毎週毎週私の臨床授業の患者としてやってきたのです。本当は大変健康なのに、いろいろと理由をつけて、お金にものを言わせて、一学期のすべての第一限目の私の臨床クラスの患者になる予約をしてくるのでした。
この彼が先日、「先生、ある女性が南米から私を訪ねてきているんだが、同席させてもいいかい?」といいながら臨床クラスに入ってきてしまいました。
一緒に入ってきた女性は、若くてきれいなアルゼンチンの女性です。なんか、きれいで細い脚を組んで、髪の毛をいじっています。
このチャラ夫君、問診が終ると服を脱いで、治療ベットに寝ながら、臨床学生に囲まれながら得意そうに「このまえ、アルゼンチンに旅行に行ったときに知り合った女性でさあ、サンフランシスコまで僕を訪ねてきたんだ。」ぺらぺらとおしゃべりを始めました。
臨床クラスの生徒さんたちも「はあっ?」という顔つきです。私の頭にも「ピシッ」と切れる音がしました。
そこで「おい!わたしは半年以上も前からお前に言いたかったんだがよく聞け!ここはなあ、リゾートホテルのスパじゃないんだ!ぺらぺらしゃべるな!患者は患者らしくしろ!後輩や女の前でチャラチャラカッコつけるな!黙ってろ!」と怒号一発。
このチャラ夫は一応マッチョな野郎なので、反撃される事も考えて、相手の眼を殺気に満ちた眼で睨みつけて腰を落として相手の出方を観ていました。
なんとこのチャラ夫君、、、顔面蒼白、涙目、震え声になり、「イェス、、イェス、イェス、、」と拍子抜けをするような腰砕け野郎でした。
その後の治療が終わるまでの間、唇を真一文字に引きつらせて閉じたまま、一言も口をききませんでした。
教室は水を打ったような静けさです。生徒さんたちもビビりあがっていました。ある者は咳をしてしまい、「す、、すいません、、」と慌ててるし。
ある生徒は、ペンを落としてしまい、その音が静かな教室に響いてしまい、「ソーリーー」と恐縮しています。
このいたたまれない沈黙が続いた後、私はゆっくりと拳で机をたたきました。鈍いゴンッという音が教室に響き、全員ビクッ!としたところで、私はスマイルを作って言いました。
「みなさん、この雰囲気、、いやでしょう、、これがいわゆる邪気ってやつですよ。こういう嫌な感じが、職場や家庭やからだにいつも渦巻いていると、健全な気である精気が虚して気、血、津液(体液)のアンバランスが起きて病気になるわけですよ。スマイルが大事ですね。いま、場がなごんだでしょう。」
というと教室の雰囲気は打って変ったように、もとの和やかなけい先生の臨床教室に戻りました。
「恵まれた成功坊や」のチャラ夫君は打たれ弱かったんだ。。。カウンターパンチを喰らったことがなかったんだ。。。
あとで生徒たちがこっそりやってきて言いました。「先生、グットジョブです!彼があんなに長い時間黙っていたのを初めて見ました!私たちもチャラ夫には閉口していたんですが、私らみたいな立場で文句を言うと妬んだりしているようで、うまく言えなかったんですよ。あ~気持ちよかった!」だって。。。
チャラ夫君、、、友達いなかったんだなあ。。。