加味温胆湯(かみうんたんとう)
先日この方剤を作りましたので、ご報告いたします。
アメリカのFDAを認可を得た単品の漢方薬を古来の薬方にのっとり、丁寧に調剤いたしました。
この方剤がアルツハイマーやパーキンソン病、或いは少しぼけてきたような気がする状態に効くということが北里大学研究所と東北大学医学部の共同研究で発表されています。
「加味」温胆湯があるならば当然そのオリジナルである「温胆湯」が存在します。これは、半夏(はんげ)、竹茹(ちくじょ)、枳実(きじつ)、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうきょう)、甘草(かんぞう)、(ぶくりょう)、酸棗仁(さんぞうにん)という漢方薬で構成されています。
この温胆湯は「疲れすぎて眠れない」状態に使われます。
この胆は古典医学書では痰飲(たんいん)といって、体内の液体がさらさらではなくなってきた状態をさします。
ここでは人が一生懸命に働いたりして、気や血などのエネルギーを発散させすぎてしまい、本来さらさらでみずみずしかった体内が乾いてきて、熱が発生している状態をイメージしてみましょう。
温胆湯 は大病のあとに使われます。手術や病魔との闘いで、氣血や津液といわれる水分が消耗している状態です。
水分が消耗した体は、熱を持ちやすくなります。その熱が体の上部にたまっていて、そしてその熱が胸や頭に上がっているので、体は疲労困憊しているのに、熱気によって意識がしっかりとしすぎていて、寝られない状態を作るのです。
異常に疲れているのにいつも眠れない状態が続くと、疲れがいつまでも取れません。「ああ疲れたといって目覚める状態」はいつか本当に体を壊してしまいます。
次回はこの状態が高じて、あるときからぼけた状態になるお話をしたいと思います。「加味温胆湯」の核心部分になります。
では乞うご期待です!!
日本伝統鍼灸漢方
先日この方剤を作りましたので、ご報告いたします。
アメリカのFDAを認可を得た単品の漢方薬を古来の薬方にのっとり、丁寧に調剤いたしました。
この方剤がアルツハイマーやパーキンソン病、或いは少しぼけてきたような気がする状態に効くということが北里大学研究所と東北大学医学部の共同研究で発表されています。
「加味」温胆湯があるならば当然そのオリジナルである「温胆湯」が存在します。これは、半夏(はんげ)、竹茹(ちくじょ)、枳実(きじつ)、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうきょう)、甘草(かんぞう)、(ぶくりょう)、酸棗仁(さんぞうにん)という漢方薬で構成されています。
この温胆湯は「疲れすぎて眠れない」状態に使われます。
この胆は古典医学書では痰飲(たんいん)といって、体内の液体がさらさらではなくなってきた状態をさします。
ここでは人が一生懸命に働いたりして、気や血などのエネルギーを発散させすぎてしまい、本来さらさらでみずみずしかった体内が乾いてきて、熱が発生している状態をイメージしてみましょう。
温胆湯 は大病のあとに使われます。手術や病魔との闘いで、氣血や津液といわれる水分が消耗している状態です。
水分が消耗した体は、熱を持ちやすくなります。その熱が体の上部にたまっていて、そしてその熱が胸や頭に上がっているので、体は疲労困憊しているのに、熱気によって意識がしっかりとしすぎていて、寝られない状態を作るのです。
異常に疲れているのにいつも眠れない状態が続くと、疲れがいつまでも取れません。「ああ疲れたといって目覚める状態」はいつか本当に体を壊してしまいます。
次回はこの状態が高じて、あるときからぼけた状態になるお話をしたいと思います。「加味温胆湯」の核心部分になります。
では乞うご期待です!!
日本伝統鍼灸漢方