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けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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アルツハイマー、パーキンソン病など、脳脊髄神経系の疾病にかかりやすい体質の糧のために

2009-01-05 15:57:50 | 東洋医学全般
加味温胆湯(かみうんたんとう)

先日この方剤を作りましたので、ご報告いたします。
アメリカのFDAを認可を得た単品の漢方薬を古来の薬方にのっとり、丁寧に調剤いたしました。

この方剤がアルツハイマーやパーキンソン病、或いは少しぼけてきたような気がする状態に効くということが北里大学研究所と東北大学医学部の共同研究で発表されています。

「加味」温胆湯があるならば当然そのオリジナルである「温胆湯」が存在します。これは、半夏(はんげ)、竹茹(ちくじょ)、枳実(きじつ)、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうきょう)、甘草(かんぞう)、(ぶくりょう)、酸棗仁(さんぞうにん)という漢方薬で構成されています。

この温胆湯は「疲れすぎて眠れない」状態に使われます。
この胆は古典医学書では痰飲(たんいん)といって、体内の液体がさらさらではなくなってきた状態をさします。
ここでは人が一生懸命に働いたりして、気や血などのエネルギーを発散させすぎてしまい、本来さらさらでみずみずしかった体内が乾いてきて、熱が発生している状態をイメージしてみましょう。

温胆湯 は大病のあとに使われます。手術や病魔との闘いで、氣血や津液といわれる水分が消耗している状態です。
水分が消耗した体は、熱を持ちやすくなります。その熱が体の上部にたまっていて、そしてその熱が胸や頭に上がっているので、体は疲労困憊しているのに、熱気によって意識がしっかりとしすぎていて、寝られない状態を作るのです。

異常に疲れているのにいつも眠れない状態が続くと、疲れがいつまでも取れません。「ああ疲れたといって目覚める状態」はいつか本当に体を壊してしまいます。

次回はこの状態が高じて、あるときからぼけた状態になるお話をしたいと思います。「加味温胆湯」の核心部分になります。

では乞うご期待です!!

日本伝統鍼灸漢方

布団乾燥機、至福の時

2009-01-05 15:55:12 | 東洋医学全般
寒い季節になりました。
こういう時期は、天気が悪かったり、雪が残っていたりして、外で布団を干すことができなくなり、なんとなく湿った布団で寝ている場合が多くなります。

私は渡米して10年ちょっとになりますが、休みの日に近所の主婦たちが(もちろん亭主であって言いわけですが)、布団を外で干してから、布団たたきでパンパンやっている情景を見たことがありません。

これはある意味では恐ろしいことで、米国の皆様は長く布団にたまったほこりや湿気をどうされているのでしょう?

私は布団乾燥機を頻用しています。これは一昨年くらいに日本から持ってきてもらったものなのですが、4000円くらいでした。私がまだ日本にいた10数年前は1万3千円くらいはしたので、ずいぶん安くなったものです。

この布団乾燥機で、寝具を徹底的に乾燥させて見ましょう。最近の機会には30分多めに乾燥をさせると、ダニなどを殺す効果がるそうです。おうちのペットから移動してしまった蚤などの対策にもよいでしょう。

こうして乾燥させた布団で寝ると、本当によく眠れます。これは漢方医学的に考えると、関節や筋肉は必要以上の湿度を極端に嫌う傾向があり、その実、人は毎日コップ3杯前後の汗を布団にしみこませているので、長く干さなかった布団には大変な量の湿気が含まれているのです。 これが取れるので、筋肉はゆったりと、関節は落ち着いて寝ることができるわけです。

それよりもまして気持ちがいいのは、ちょうど乾燥が終わった直後の、あたたかい、あたたかーーーい布団にするっともぐりこんで昼寝をしてみましょう。
これがむちゃくちゃ気持ちいいんですよ!ぜひやってみましょう。