これはいい映画です。
これは実在するパリンヤーというキックボクサーの半生を映画化したものです。私がちょうどミャンマーとタイに住んでいたころに、彼女?はボクサーとしては最盛期でかなり強くて華麗なファイトをしているのを見たことがあります。そのご性転換をして女性になり、女優とデザイナーとして大成しています。最近では女性としてリングにあがる話も出ているようです。(誰が対戦相手になるのでしょう?)
この映画は、決して子供にもみせられないような、興味本位のグロい映画ではなく、構成も役者陣も映像もしっかりしている映画でした。
主人公の幼少期、田舎のお祭りで精悍な若者たちが戦っている野外キックボクシングのリングの場面ですくみあがってしまったり、同じお祭り会場で伝統芝居の楽屋で控えているきれいなお姉さんの落とした口紅を拾う場面などは、とてもよい映像でした。
このときのお祭り会場で流れている音楽は、当時80年代の今は亡きトップ演歌歌手のブムプワン ドゥワンチャンのシアダーイ(惜しかった!)という曲が流れていて、当時のチェンマイに近い田舎の雰囲気がよくでていてが最高です。
この映画がゲイがどうだということだけでなく、「誰もが心の底に持っている、ほかの人には受け入れられない自分の本音とか痛みに対して勇気を持って正対している人を描いた立派な作品」と感じます。また、その人を受け入れて助ける周りの人々とまたそれを利用する人々の存在がこの映画をすばらしいものに練り上げています。
これまでこの映画を観た人たちの評価はどれも上々でしたが、残念なことに、たった一人だけ「何でお化粧してリングに上がってへらへらと挨拶しなければならないの?わからない!!」「けいさんあなた変だよ!」といった人がいました。ステリックに同性愛者の存在は許せないと否定するタイプの女性です。
主人公には、両親を楽にしてやるために、キックボクサーとしてリングに上がる男としての自分の中に、まだ自分でも理解しきっていない混沌としていた意識があり、強烈でしなやかな女性としてのアイデンティティーが混入してしまう。そして化粧をしてリングに上がるという行動にでることによって、このことが結果的に強いボクサーとしての転機になって行くという、本作品の名場面のひとつと考えています。
振るっているのは、この試合の後にマネージャーが主人公に小遣いを渡して「今度はウォータープルーフの化粧品を買って来い。」という場面です。
しかし救いだったのは、私の11歳(女)、10歳(男)、8歳(女)の子供たちもアシスタントの女性もみんながこの映画は大変すばらしいといっていることです。この小学生の子供たちまでも「心のほうは女の人なんだね、かわいそうだったけど夢がかなってよかったね」「音楽がいいね!これハッピーエンドだね」「パパ、これすごくいい映画だと思う、また観るよ」といっていました。ザマーミロって感じですね!!
BEAUTIFUL BOXER _movie trailer
老若男女、誰が観てもかなり感動できる映画だと思います。
また、サントラ版のCDの出来もかなりいいもので、タイを代表するロック歌手のマイ(Mai Charoeunpura)、パリンヤー本人、その筋の有名歌手トンチャイたちが熱唱しています。現時点では絶版になっているのが残念です。 先日タイの大手CDの通信販売会社の責任者にいくつかの絶版作品の復活依頼をした際に、この作品も入れておきました。
DVDはブロックバスターでもビデオハリウッドでもたいていのビデオショップでレンタルされています。
これは実在するパリンヤーというキックボクサーの半生を映画化したものです。私がちょうどミャンマーとタイに住んでいたころに、彼女?はボクサーとしては最盛期でかなり強くて華麗なファイトをしているのを見たことがあります。そのご性転換をして女性になり、女優とデザイナーとして大成しています。最近では女性としてリングにあがる話も出ているようです。(誰が対戦相手になるのでしょう?)
この映画は、決して子供にもみせられないような、興味本位のグロい映画ではなく、構成も役者陣も映像もしっかりしている映画でした。
主人公の幼少期、田舎のお祭りで精悍な若者たちが戦っている野外キックボクシングのリングの場面ですくみあがってしまったり、同じお祭り会場で伝統芝居の楽屋で控えているきれいなお姉さんの落とした口紅を拾う場面などは、とてもよい映像でした。
このときのお祭り会場で流れている音楽は、当時80年代の今は亡きトップ演歌歌手のブムプワン ドゥワンチャンのシアダーイ(惜しかった!)という曲が流れていて、当時のチェンマイに近い田舎の雰囲気がよくでていてが最高です。
この映画がゲイがどうだということだけでなく、「誰もが心の底に持っている、ほかの人には受け入れられない自分の本音とか痛みに対して勇気を持って正対している人を描いた立派な作品」と感じます。また、その人を受け入れて助ける周りの人々とまたそれを利用する人々の存在がこの映画をすばらしいものに練り上げています。
これまでこの映画を観た人たちの評価はどれも上々でしたが、残念なことに、たった一人だけ「何でお化粧してリングに上がってへらへらと挨拶しなければならないの?わからない!!」「けいさんあなた変だよ!」といった人がいました。ステリックに同性愛者の存在は許せないと否定するタイプの女性です。
主人公には、両親を楽にしてやるために、キックボクサーとしてリングに上がる男としての自分の中に、まだ自分でも理解しきっていない混沌としていた意識があり、強烈でしなやかな女性としてのアイデンティティーが混入してしまう。そして化粧をしてリングに上がるという行動にでることによって、このことが結果的に強いボクサーとしての転機になって行くという、本作品の名場面のひとつと考えています。
振るっているのは、この試合の後にマネージャーが主人公に小遣いを渡して「今度はウォータープルーフの化粧品を買って来い。」という場面です。
しかし救いだったのは、私の11歳(女)、10歳(男)、8歳(女)の子供たちもアシスタントの女性もみんながこの映画は大変すばらしいといっていることです。この小学生の子供たちまでも「心のほうは女の人なんだね、かわいそうだったけど夢がかなってよかったね」「音楽がいいね!これハッピーエンドだね」「パパ、これすごくいい映画だと思う、また観るよ」といっていました。ザマーミロって感じですね!!
BEAUTIFUL BOXER _movie trailer
老若男女、誰が観てもかなり感動できる映画だと思います。
また、サントラ版のCDの出来もかなりいいもので、タイを代表するロック歌手のマイ(Mai Charoeunpura)、パリンヤー本人、その筋の有名歌手トンチャイたちが熱唱しています。現時点では絶版になっているのが残念です。 先日タイの大手CDの通信販売会社の責任者にいくつかの絶版作品の復活依頼をした際に、この作品も入れておきました。
DVDはブロックバスターでもビデオハリウッドでもたいていのビデオショップでレンタルされています。