けい先生のつぼにくる話

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お茶うがいをしましょう

2007-01-02 03:05:06 | カゼ対策と予防
謹賀新年

皆様お元気でお過ごしでしょうか
本日は「お茶うがい」の話しをします。
以前「鼻うがい」のお話をしましたが、全然そんなことはないとはいうものの「あれは怖い」「ツゥーーーンと痛そうだ」とのご指摘が多く、そのたびに私は「とにかく塩を入れたら痛くありません。やった後の爽快感がすごいんです」とご説明してまいりました。

「お茶うがい」はぜんぜん怖いことがありませんので、是非続けましょう。
本来これは「番茶を濃く出して、お塩を一つまみ」というのが原則でした。しかし濃くでやすいリプトンのティーバックで充分です。或いは濃く出るお茶なら何でもよろしいです。たぶん皆様のキッチンにはもらい物であまり飲んでいないのがあまっているかもしれません。
リプトンで濃いお茶を作って、塩は一つまみ。この人つまみは1パーセントくらいです。入れすぎるとのどが痛いので、少なめにしましょう。できれば自然塩が尚よろしいです。がらがらうがいです。

これは「のどを洗う」ということに眼目を置いてます。
二つの効用があります。

1.うがいで扁桃腺が洗われる事により、免疫が高まる
東洋医学的には人体の腺というものは腎とその経絡である足の少陰腎経が取り仕切っています。
唯一体表にある扁桃腺を刺激することにより、人体の腺全てに刺激が伝わることになります。
よって、そのうちによい刺激が腎上腺に伝わり免疫が上がると考えられます。
西洋的に考えてみると、この腎上腺とは副腎のことであり、人体の自然なステロイドホルモンなどの分泌に関与している
わけで、当然アレルギーや、慢性の痛みに効果が期待できます。
この話をすると「私は扁桃腺を切っていますので!」とおっしゃる方がいらっしゃいます。実は扁桃腺はノドに4箇所あるのでその全部を切っている方はまずいないので、問題ありません。特にノドの皮膚をお茶で刺激して洗うだけでもかなりの効果があるのです。

2.痛みの原因となる物質を呑み込む量が減る
扁桃腺では白血球が、外気とともに進入してきたバクテリアなどと常に戦って死んでいます。
この死骸、いわゆるいらないタンパク質を常に呑み込んでいます。この物質は消化器系をとおり、いつかリンパ系に入り、
人体のリンパ節の網に引っかかります。これがいつもいつも続くと、その部分に一種のアレルギー反応が起きてしまいます。
リンパの網は特に人体の大きな関節部分に多く存在します。のでそこに慢性の痛みが起こりやすくなります。
要は慢性の腰痛や膝痛の原因になってしまうのです。

お茶で扁桃腺を刺激して免疫を高め、同時に痛み物質を呑み込む量を減らすことができるわけです。
この方法は薬ではないので当然即効はありません、お茶うがいの習慣をつけて、毎日毎日行いましょう。
変形性膝関節症の慢性的痛みが、半年でとれてしまった例もあります。変形してしまった関節でも痛み物質がとれて、流れがよくなって炎症がおきにくくなると、痛みが取れます。
もちろん風邪予防にも最適です。風邪予防はこのうがいとこまめな手洗いが基本です。
一日最低3回、何度行ってもかまいません。ペットボトルに入れて持ち歩いてもよいでしょう。
うがいしたお茶は必ず吐き出すこと。気持いいのでつづけましょう!!

コメント
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