夜明けのすべて
刊:文藝春秋(2020/10) 著:瀬尾まいこ
★★★★★
知ってる?
夜明けの直前が、一番暗いって。
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗。
転職してきたばかりでやる気のない山添君。彼はパニック障害を患っていた。
互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかいな者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる・・・
∞∞∞∞∞
去年読んだ「瀬尾まいこ」さんの「そして、バトンは渡された」に続き、やさしい、やさしい作品。
「人生捨てたもんじゃないよね」と希望を抱かせてくれる作品でした。
かと言って、「癒される」とはちょっと違う。「勇気づけられる」というほど力強くもない。
ほどよい感じに、微笑が生まれる作品でした。
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