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山本二三展(東京都八王子市 東京富士美術館)

2019-07-16 06:48:10 | イベント
山本二三展(東京都八王子市 東京富士美術館)
会期:2019/7/13~9/16 入場料:一般1300円、大学・高校生800円、中・小学生400円
★★★★☆

日本を代表する背景画家・美術監督のひとりとして精力的に活躍を続けている山本二三(1953年~)。
「未来少年コナン」(1978年)、「天空の城ラピュタ」(1986年)、「火垂るの墓」(1988年)、「もののけ姫」(1997年)、「時をかける少女」(2006年)などの美術監督を務め、各方面から高い評価を受けました。
本展では、アニメーション用の背景画を中心に、その前段のスケッチ、イメージボードなど、初期から最新作まで約220点をご紹介します。
∞∞∞∞∞

山本二三(やまもと にぞう)さんって知らなかったのですが、「未来少年コナン」などの背景画や美術監督を務めた方。





本展には、「ルパン三世(アルバトロスの翼)」、「名探偵ホームズ」、「じゃりン子チエ」、「天空の城ラピュタ」、「火垂るの墓」、「もののけ姫」、「時をかける少女」・・・などなど氏の描いた背景やイメージボードがたくさん展示されています。
特に雲の描き方が特徴的らしく「二三雲」と呼ばれているそうです。

本展で驚くのは作品量。約220点とのことですが、膨大。
とはいえ、たぶん1つの作品のほんの一部のはず。いったい山本二三さんは1作品で何枚描いているのでしょう???
そしてその1枚1枚が緻密。なにしろ大きくてもビスタサイズ(345mm×230mm)程度の画が劇場のスクリーンに映し出されるのですからね。
また、タッチも森や海などの自然から、リアルな街から架空の街まで様々。

すごいです。

背景画なので、当然ながら誰もいない街や風景。
ちょっと物悲しい感じすらしてしまうのですが、作品では活き活きとしたキャラクターが重ねられるのかと思うと、ちょっと不思議でした。

モスラ

2019-07-15 18:08:30 | 映画
モスラ
1961年日本 監督:本多猪四郎 キャスト:フランキー堺、ザ・ピーナッツ
★★★★☆

南洋のインファント島に座礁した第二玄洋丸の乗員は、無人と思われたその島に、原住民が生存していることを伝えた。
インファント島で核実験を行なったロリシカ国は、実態を調べるため、島に調査隊を派遣する。
調査隊の一行は、そこで巨大な卵と卵に仕える妖精のような小さな女性「小美人」を発見する。
隊長のネルソンは小美人を連れ帰り、見せ物にして売り出すことを画策するが・・・
∞∞∞∞∞

「モスラ~や、モスラ~。ドゥンガン、カサ~クヤン、インドゥムゥ~」
という「小美人」こと「ザ・ピーナッツ」さんの歌声が印象的な作品。

先日観た『ゴジラ キングオブザモンスターズ』でも出てきた、ゴジラ三大怪獣、キングギドラ、ラドンに続く名怪獣です。
私が子どもの頃はテレビなどで何度もやっていましたが、久々にレンタルして観てみました。

いや~よくできてますね。
ミニチュアや合成などの特撮は、CGのない当時、よくやったなと感心するとともに大迫力です。
特に、モスラの幼虫が海を渡るシーン
東京タワーに繭を作るシーン
モスラが飛び立つシーンなどはシンボリックで、今観ても色褪せません。

そして「ザ・ピーナッツ」さんの奇蹟の歌声。
本作を観なおしてみると、歌唱シーンは意外と少ないのですが、それだけに印象的。
本作を観た後、YouTubeで「ザ・ピーナッツ」さんの映像を観たのですが、これぞプロの歌声、という歌唱でした。

わずか106分の上映時間とは思えない充実ぶりでした。

ところで、「モスラ~や、モスラ~」の歌。テキトーな歌詞ではなく、インドネシア語の歌詞なのだそう。
出だしの歌詞は・・・

モスラよ、モスラ
あなたの命の魔力で
身分卑しき、あなたの下僕は
呪文唱えて祈ります

だそうです。

恋は緑の風の中

2019-07-08 00:20:43 | 映画
恋は緑の風の中
1974年日本 監督:家城巳代治 キャスト:佐藤佑介、原田美枝子 原作:東野圭吾
★★★☆☆

純一(佐藤佑介)は14歳の中学二年生。
性に興味を持ち始めた年頃。幼なじみの雪子(原田美枝子)を襲う妄想するなど行動や思考はやや暴走気味のある日、
雪子が家庭の事情から転校することを知り、雪子のためにクラスメイトと共に行動を起こす。
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本作、まったく存在すら知らなかったのですが、TSUTAYAのレンタルコーナーにあったので、観てみました。
原田美枝子さんのデビュー作とのこと。
当時高校1年生とのことですが、ななんといきなりヌードシーンありました・・・

なんとも甘酸っぱいを絵に描いたような作品。
純一が性に目覚める描写が、まわりくどくも、ソフトな感じなのですが、それがかえってエロさを感じます。
特に、母親を演じる「水野久美」さんと、息子の純一がじゃれあいながらキスをするシーンは、なんともかんともエロいです。

そんな甘酸っぱさと、エロさと、初々しさが交差しながら、本作は終了。
深谷市が全面協力とのこと。
この仕上がりと、原田美枝子さんが大女優になろうとは思いもよらず、うれしい誤算だっ方も知れません。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2019-07-07 23:09:46 | 映画
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
2019年アメリカ 監督:マイケル・ドハティ キャスト:カイル・チャンドラー、渡辺謙
★★★☆☆

サンフランシスコを壊滅状態にしたゴジラの登場から5年。街は復興を果たしていた。
しかし、ゴジラは行方不明。
巨大生物を研究する未確認生物特務機関モナークも活動が不明のまま存続していた・・・
∞∞∞∞∞

2014年のハリウッド版「GODZILLA(ゴジラ)」の続編・・・ですが、2017年の作品『キングコング:髑髏島の巨神』のその後でもあるようです。

取ってつけたような理屈で、世界各地に点在する巨大生物が一気に覚醒。
ゴジラよろしく、モスラ、ラドン、そしてキングギドラがハリウッド的になって総登場!

これまた取ってつけたような理屈で、人類も応戦したりしますが、
結局は、怪獣大決戦的な感じで、どーん、です。

なかなかの大迫力映像。
楽しめましたが、もっとおバカ映画でもよかったのではないかと・・・

人魚の眠る家

2019-07-06 23:06:45 | 映画
人魚の眠る家
2018年日本 監督:堤幸彦 キャスト:篠原涼子、西島秀俊 原作:東野圭吾
★★★☆☆

会社経営者の播磨和昌(西島秀俊)と妻の薫子(篠原涼子)は、現在は別居している。
ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になり、医師に脳死と診断される。
瑞穂を延命することとするが、和昌の会社が開発した最先端技術を駆使しはじめると・・・
∞∞∞∞∞

原作は発売当初、4年ほど前に読みました。
書籍の方が想像をかきたてるので、どうしても映画だと見劣りしてしまうのですが、それでも、よく再現されていました。
特に篠原涼子さんの鬼気迫る演技は、原作越え。

本作は、そもそも人間の「死」ってどのような定義なのか?
逆を言うと、何をもって「生きている」というのか?
という深いテーマ。

医学とテクノロジーが進歩しすぎた昨今、人生100年どころか「死ねない」恐怖すらあるように感じます。