ソーシャル・ネットワーク
2010年アメリカ 監督:デヴィッド・フィンチャー キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ
★★★★☆
2003年。ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友らと立ち上げる。
サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、巨大SNSへと成長していくが・・・
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今をときめくSNS、「FaceBook」創業の物語です。
現在、創業者のマーク・ザッカーバーグは、2011年の現在でも25歳。史上最年少の億万長者。
本作は、マークが抱える2つの法廷闘争で始まります。
2つの法廷の原告は、一人は親友で共同創業者、一人は大学時代の知人です。
法廷の証言をしながら、マークや原告の回想シーンとして、FaceBook創業のエピソードが展開します。
ビル・ゲイツや、スティーブ・ジョブスがそうだったように、一人の天才が、その発想とプログラミング技術で、FaceBookを成長させ、みるみる大金持ちになっていく様が描かれています。
映画としては、伝記的ストーリーのため、流れは淡々としているのですが、私は面白く観ることができました。
精神的に未熟なザッカーバーグが、思いもよらず成功を手にし、その結果、彼は何を手に入れたのか?
5億人の友達は、彼の友達なの?という感じが、たまらなく今の時代を表しているようで、面白かったです。
さて、伝記としてみた場合、マークザッカーバーグの掘り下げが、少し浅い感じで、「マークザッカーバーグとは、どんな青年なのだろう?」という興味が、この映画を見終わって、沸きました。
スーパーエイト
2011年アメリカ 監督: J・J・エイブラムス キャスト:ジョエル・コートニー 製作:スティーヴン・スピルバーグ
★★☆☆☆
1979年、アメリカ・オハイオ州。
8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。
貨物列車は空軍施設・エリア51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった・・・
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愛と勇気の子供たち。宇宙人の設定・・・そしてスピルバーグ!
映画のストーリーも、内容も全く知りませんでしたが、意味深なCMに期待感「大」で観に行きました!
結果は・・・ビミョー・・・てゆーか、何これ?
時代設定の1979年ってのも、8ミリ映画を撮るのが趣味の子供たちってのも、「政府」ではなく「空軍」が血相変えている設定も、そして、エイリアンも・・・中途半端で、ビミョーな感じでした。
これ以上書くとネタバレになるので、書きませんが、ウチの10歳の息子は「面白かった」とご満悦でした。
ところで、出てくるメインの子供は6人組。どこにも題名の「スーパーエイト」に関係するようなものが・・・ないな?・・・と思ったら、8ミリ映画のフィルムの名前でした。
映画のラストのエンドロールのバックで、劇中の8ミリ映画が出てきます。これ、結構面白くて必見。
結局、スピルバーグは、「少年よ、映画を撮ろう」って言いたかったのかな?
岡本太郎の友情
刊:青春出版社(2011/3) 著:岡本敏子
★★★☆☆
2011年2月26日、生誕100年を迎える岡本太郎。
石原裕次郎、石原慎太郎、北大路魯山人、川端康成、瀬戸内寂聴、丹下健三、ピカソ・・・岡本太郎の華麗なる交流を、養女であり、パートナーであった岡本敏子が、亡くなる直前まで執筆していたものを、太郎生誕100年として出版。
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岡本太郎さんの養女、岡本敏子さんの著書です。
岡本敏子さんは、「養女」って言っても、実質上の内縁の妻です。
・・・いや、岡本太郎生きざまを少しでも知っている人ならば、彼女の存在が「妻」以上であることは、みんな知っていますし、それは揺るぎのない事実。
彼女の存在なくしては、「太陽の塔」も、その後の作品も、そして創作活動そのものができなかったのでは?と思えるほどの存在です。
彼女が、なぜ「妻」ではなく「養女」になったのか?
岡本太郎が独身主義であったから、母かの子以外を愛せなかったから、など諸説ありますが、本当の理由は今となっては知る由もありません。
が、二人にとって、一番、良い形だったのでしょう。
さて、本書の感想の前に、これほど岡本敏子さんのことを書いたのは、彼女の著書を読むにあたって、必須とも言える予備知識だからです。
本書は、岡本太郎さんの広く華々しい交友関係と、彼独特の人懐っこさからくるエピソードが書かれていますが、その文章には、岡本敏子さんの「愛」があふれていました。
「岡本太郎」と言う、稀有の天才でやんちゃで、目の離せない人間を、とことん愛し、包み込んでいたことが、文章から活き活きと伝わってきました。
「あ~・・・私は、太郎さんのおかげで、こんなにも、幸せで濃密な時間が過ごせるのだ」
そんな息吹が聞こえてきそうです。
でも、この本を読み終えると、「いや、敏子さんがいなければ、この交友関係も維持できなかったのでは?」と思ったりします。
彼女こそ、愛にアヴァンギャルドな女性だな。と思うのでした。
世の女性は、是非、彼女の言葉を聞いてみるといいと思います。
キャプテンEOとミッキーのフィルハーマジック(東京ディズニーランド)
この年になると、「楽しそうッ!」ってより、「疲れそう・・・」ってのが先に立って、すっかり足が遠のいたディズニーランドですが、先日、久々に行ってきました!!!
「なぜ?」って、そりゃ、
あの、マイケル・ジャクソン主演、ジョージ・ルーカス製作、フランシス・F・コッポラ監督の伝説の名作!
『キャプテンEO』
を観に行くためです!
去年7月にマイケル追悼の意味を込めて、再オープン。1年限定ということで、今月末で終わるはず・・・でしたが!
行く直前に調べてみると、なななんと、期間限定が外れてレギュラーアトラクションになったとのこと。・・・ま、せっかくなので、予定どおり行くことにしました。
この日は、天気予報では午後から雨、ということもあってか比較的空いていて、開園の9時に『モンスターズインク』のファストパスをゲットし、ソッコー行ってみると・・・
あった、あった!ここ、ここ!!!・・・はら?ガラガラ。待ち時間ゼロで、ウエイティングエリアへ。
もともと1986年に鳴り物入りで導入、1996年までの10年間稼働していたアトラクションですが、私が見たのは80年代かな・・・?まだマイケルがスリラーやBADなどのメガヒットを飛ばしていた時でした。
レギュラー化されて、希少価値が薄れたのかな???
すんなり入れたウエイティングエリアは、当時のままのような感じ・・・
私の懐かしさメーターはMAX!連れてきた息子はキョトンです。
さて、すぐに場内へ。始まりました・・・
飛び出ましたね~・・・今どきの生ぬるい3Dではなく、がっつり目の前まで隕石飛んできました。
ただ・・・見終わった感想は、懐かしさで涙が出たものの、作品としてはビミョー・・・
音楽も、ダンスも、マイケルのキュートで人懐っこい笑顔もすばらしかったのですが、25年の年月は、古さを感じずにいられません。
フィルムの色や、キズ、そして日本語吹き替えなしなので、子供に分かるのかな?という配慮が、ちょっとイメージダウン。
CGもまだほとんど使っていないので、手間のワリにチープな映像。ダンスもフラッシュダンス的なダンサーがどっちゃりで、今の人にわかるのかな?この良さが・・・という感じ。
決して「悪い」というのではなく、今の人にわかるのか?という感じでビミョーでした。
さて、この日はもう一つ、シアター系3D映像のアトラクションに入りました。
つい先日からオープンした
『ミッキーのフィルハーマジック』
です。
新しいアトラクションということもあって、こちらは70分待って、ようやく入場!
こちらはフルCGのアニメで、美女と野獣、リトルマーメイド、ライオンキング、ピーターパン、アラジンの世界を、ミュージカル形式で冒険すると言うもの。
こちらも、ガッツリ飛び出ました。
いやはや、素晴らしい出来!音楽も、映像も、ステージも!ビックリしました。
これが25年を経た、技術の差か!と・・・
エンターテイメントとして、『キャプテンEO』は、マイケルやダンサー、そして職人的手法の最高峰。
一方の『フィルハーマジック』は、CGと3Dを駆使したテクノロジーの最先端という感じ。
どちらも、見逃せない作品でした。