Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

絵を描き続けるということ

2015-07-04 18:54:10 | 作品

神戸ゆかりの美術館で開催されている『中西勝展』に行ってきた。中西先生の初期の作品から、2013年に至る50点の作品を観ることができ、感

慨深かった。最終年の『幸華』(100号の正方形作品 2013年) に魅せられた。色彩の明るさ、絵肌の充実感、崇高さ、柔らかさ、優しさ。描き

続けて、描き続けてこられた方の作品だと思った。空間の紅をはらんだ乳白色の、すべてを包み込むような広がりに引き込まれた。

『えええ、90歳!』と言う声が横から聞こえた。画面右下には、サインの横に90歳と書かれている。(数え年)この瑞々しい作品がが90歳の方の

作品かと一瞬思えるような新鮮で艶やかな作品なのだ。私も、こころで、えええっと叫んでいた。この年齢まで、描き続けること、何と偉大なこ

とだろうか。この体力で、描き続けていかなくては、妥協無く、自分の絵を追求しなくては、と強く思った。

中西先生に直接お目にかかることはなかったけれど、その存在の大きさは絵を描く一人一人のこころに届いている。

先生は今年5月に亡くなられた。ご冥福をこころからお祈り申し上げます。( 神戸ゆかりの美術館  受贈記念  中西勝展は7月12日(日)まで )

 

         フォト 2013

 

            

 

 


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